今週は、12日~13日の「ペルセウス座流星群」のピークから、14日は満ちていく凸月(半月と満月の間の月)とアンタレスの接近、15日はおうし座の星々を背景にした珍しい木星と火星の大接近まで天体イベントが続きます。
8月15日の木星と火星の大接近は、輝くおうし座の星々を背景にしています。おうし座で最も明るい星(かつ、知られている最大の赤色巨星)であるアルデバランは、木星と火星の右側に位置しています。
最接近は8月15日0時頃で、そのときの離角は、18.3分角です。これは満月の見かけの直径(約30分角)の60%程の距離に相当します。ただしこの時間帯の2惑星は、まだ昇っていないか昇っていても低い空に位置します。このため、2惑星が見やすい高度に昇ってくる2時頃から夜明け前の頃に観察するのがいいようで、2惑星の離角は、2時に18.5分角、3時に18.8分角で、最接近の頃とあまり変わりません。
木星と火星は最接近当日だけでなく、前後数日もそれなりに近い位置に見られます。ぜひ、木星と火星の接近をお楽しみください。