14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まりました、朝発表の7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が市場予想を下回りました。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに転じるとの期待が相場を支えています。半面、米経済の先行き不安は根強く、主力株には売りも出ています。
7月の(CPI)は前年同月比で(2.9%上昇)でした。伸び率は2021年3月以来の低さで、市場予想(3.0%)を下回りました。前月比では市場予想と同じ(0.2%)の上昇でした。食品とエネルギーを除くコア指数の上昇率は前月比、前年同月比ともに市場予想に一致しています。
市場では「物価の上昇圧力が和らぎ続けていることを示した」と受け止められ、(FRB)が次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めるとの見方が改めて広がり、米株相場を下支えしています。
反面、米労働市場の減速が景気の下振れにつながるとの警戒感がみられます。(FRB)の利下げが後手に回るとの見方も根強く、主力株への買いの勢いは鈍いようです。
ダウ平均株価は、前日比242ドル75セント(0.61%)高の4万0008ドル39セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比4.99ポイント(0.029%)高の1万7192.60でした。
S&P500種株価指数は、前日比20.78ポイント (0.38%)高の5455.21でした。