ご冥福を祈ります＜佐々涼子＞さん

人間の死や生をテーマにした作品で知られるノンフィクション作家＜佐々涼子＞（本名・渡辺有美子）さんが１日、悪性脳腫瘍で死去されています。５６歳でした。

早稲田大卒業後、日本語教師を経てフリーライターになりました。２０１２年、海外で客死した人の遺体を運ぶ仕事に密着した『エンジェルフライト　国際霊柩れいきゅう送還士』で開高健ノンフィクション賞を受賞。＜米倉涼子＞の主演でAmazon Original『エンジェルフライト国際霊柩送還士』としてドラマ化され話題となりました。

２０２０年の『エンド・オブ・ライフ』では、がん患者となった訪問看護師が在宅医療を受ける姿を描き、難民の問題を描いた『ボーダー移民と難民』などでも知られています。

２０２３年１１月に出版しましたエッセーとルポルタージュの作品集『夜明けを待つ』の中で、自らが悪性の脳腫瘍にかかっていることを明かしていました。闘病生活を送りながら執筆活動を行っていましたが、１日夕方、神奈川県内の自宅で亡くなったということです。