ファルコン昆虫記(1140)【コクワガタ】
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「オス」は目立った〈大顎〉を持っていることで、子供から大人まで人気の高いのがコウチュウ目・クワガタムシ科の昆虫<クワガタムシ>で、日本列島には13属46種55亜種の亜種の<クワガタムシ>が生息しています。
<クワガタムシ>の名前の由来は、頭にある大きなハサミのような形の〈大顎〉が、日本の戦国時代の武士が戦いのときにかぶっていた兜の、「鍬形(くわがた)」とよばれる二本の角のような飾りに似ているからです。
小さな体長から「メス」の<クワガタムシ>だと思いましたが、一般的な「メス」の〈大顎〉の形状と違い、〈大顎〉が長いので【コクワガタ】の「オス」のようです。日本の<クワガタムシ>では最普通種です。
【コクワガタ】などの〈大顎〉は直線的な形状で、「ノコギリクワガタ」や「ミヤマクワガタ」のような湾曲した〈大顎〉は、戦いには便利ですが、狭い場所に隠れる際には邪魔になるとは対照的に、狭い場所に隠れる際に支障にならない形状になっています。
生息域は、餌となる樹液が出る広葉樹がある「雑木林」や「山地」です。都市部の緑地でも、広葉樹ならば見かけることができます。活動時期は4月下旬~10月下旬、活動時間帯は、主に夜となります。他のクワガタと違って、【コクワガタ】は日中に活動することもあります。