9日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸して始まりました。米景気懸念が薄れていることや米原油先物相場の上昇が一服していることなどが指数を支えています。半面、主要な株価指数が最高値圏で推移しており、割高感や高値警戒感から主力株の売りが出て、指数の上値を抑えています。
ダウ平均株価は前週末に最高値を更新し、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も9月末に付けた最高値に近づいています。同日の上海や香港の株式相場が下落したこともあり、米株にも利益確定や持ち高調整の売りが出やすい状況でした。
ダウ平均ではナイキやIBM、ゴールドマン・サックスなどが上げています。一方、ウォルト・ディズニーやインテルなどが安く、ボーイングは(4%)ちかく下落する場面がありました。待遇改善を求める従業員のストライキが長引き、交渉妥結のめどが立たないなか、債務格付け引き下げの懸念が重荷となっています。
ダウ平均株価は、前日比431ドル63セント(1.03%)高の4万2512ドル00セントで終え、3営業日ぶりに最高値「4万2352ドル75セント」を更新しています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比108.70ポイント(0.60%)高の1万8291.62でした。
S&P500種株価指数は、前日比40.91ポイント (0.71%)高の5792.04で、
(9月30日)の「5762,48」以来の最高値更新となっています。