「1ドル=152円99銭」
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1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比1円ちょうど円安・ドル高の「1ドル=152円95銭〜153円05銭」で取引を終えています。米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが優勢になりました。円の安値は「1ドル=153円08銭」でした。
米長期金利は(4.38%)と約4カ月ぶりの高水準で終えています。11月5日投開票の米大統領・議会選で大統領と上下両院の多数派が共和党になり、米財政が大幅に悪化するリスクが意識され、米国債売りとドル買いを誘っています。民主党候補の<ハリス副大統領>が選ばれた場合でも米財政赤字は拡大が見込まれており、米長期金利とドルに上昇圧力がかかっています。
大統領選は接戦が予想され、結果判明に時間がかかる事態も想定されています。政治不透明感から幅広い通貨に対してドルを買う動きもありました。
円は朝方に「1ドル=151円80銭」に上昇する場面がありました。1日朝発表の10月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比1万2000人増と、市場予想(10万人増)を大幅に下回りました。ただ、ハリケーンやストライキなどの一時的な影響が大きいとみなされ、雇用統計を手がかりとした円買い・ドル売りは続きませんでした。