「１ドル＝１５４円１１銭」

６日午前の東京外国為替市場で、円相場は急落でした。１２時時点は「１ドル＝１５４円１５〜１７銭」と前日１７時時点と比べて１円８８銭の円安・ドル高でした。１２時すぎには一時「１ドル＝１５４円３４銭」近辺と、７月３０日以来およそ３カ月ぶりの安値をつけています。

開票が進む米大統領選で激戦州のジョージア州やノースカロライナ州で野党・共和党候補の＜トランプ前大統領＞が優勢だと伝わり、円売り・ドル買いが膨らんでいます。

米大統領選での選挙人の獲得数は日本時間１２時時点で＜トランプ＞が与党・民主党候補の＜ハリス副大統領＞を上回っており、激戦のジョージア州などでも＜トランプ＞の得票率が高い。財政拡張的な政策を掲げる＜トランプ＞が勝利すればインフレ圧力も高まりかねず、日本時間６日午前の取引で米長期金利が大きく上昇し、円やユーロなど幅広い通貨に対してドル買いが活発となっています。

＜トランプ＞の勝利を見込む「トランプ・トレード」が優勢となるなか、６日午前に日経平均株価が前日から８６６円上昇するなど日本株が目を挙げています。米株価指数先物も上昇し、投資家心理の改善で「低リスク通貨」とされる円には売り圧力が掛かっています。輸入企業など国内実需筋による円売り・ドル買い観測もあって、円相場は９時すぎにつけた高値「１ドル＝１５１円３０銭近辺」から３円超も下落する場面がありました。