11日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前終値は前日比254円78銭(0.65%)安の3万9112円80銭でした。
アドテスト、東エレク、ディスコ、レーザーテクと半導体関連が軒並み下落でした。前日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が(2.47%)下落しています。台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表しました11月の月次売上高が前月比でマイナスとなり、半導体市場に対する楽観的な見方が後退しました。
半導体を巡る米中対立への警戒感が強まるなかで、エヌビディアなどの下落が続き、東京市場の半導体関連の売りにつながりました。ファナック、安川電、資生堂と前日に買われた中国関連銘柄も売りに押されています。
日銀が11日発表しました11月の企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は前年同月比で(3.7%上昇)し、2023年7月以来の高い伸び率となりました。民間予測の中央値(3.4%上昇)も上回っています。
来週に控える日銀の金融政策決定会合での追加利上げ観測がくすぶるなか、買い控えのムードも広がりやすく、円の対ドル相場が朝方の水準から下げ渋り、トヨタなど自動車株も次第に売りが優勢になりました。半面、銀行や保険といった金利上昇が追い風になりやすい金融株に買いが入っています。
終値は、前日比4円65銭(0.01%)高の3万9373円23銭で終えています。