11日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ10銭円安・ドル高の「1ドル=151円65〜66銭」で推移しています。18時37分には「1ドル=152円63銭」をつけ、1円以上の円安になっています。
10日のニューヨーク債券市場では、米長期金利の指標となる10年物国債利回りが価格は安くなる前日比(0.03%)高い(4.23%)で取引を終えています。11月の月の米(CPI)の発表を控えて、米国債には持ち高調整目的の売りが優勢でした。10日の米金利の上昇を受けて、11日の東京外為市場では円売り・ドル買いが先行でした。
円は16時半すぎには一時「1ドル=151円43銭近辺をつけ、上昇に転じる場面もありました。ロイター通信は日本時間11日夕、中国当局が「トランプ次期米大統領による通商関税引き上げに備え、2025年は人民元安を容認することを検討している」と伝えています。オフショア市場(中国本土以外の市場)で人民元相場が下落したのにつれてユーロやオーストラリア(豪)ドルなども売られ、低リスク通貨とされる円には買いが入りました。