2025年最初の取引となりました6日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日ぶりに反発でした。17時時点では昨年12月30日の同時点に比べ21銭の円高・ドル安の「1ドル=157円67〜68銭」でした。リスク回避や持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りが入り、相場を押し上げました。ただ、米金利の先高観は強く上値は限られています。
昨年12月30日に発表されました2024年12月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は5月以来の低水準となり、市場予想も下回りました。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きやすくなるとして東京市場の休み中に円相場が上昇した流れを引き継ぎ、連休明け6日の東京市場でも円買い・ドル売りが優勢でした。
もっとも、円相場の上値は重く、2日発表の週間の米新規失業保険申請件数や3日に発表されました2024年12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は市場予想を超えて改善でした。米景気は堅調だとして前週末にかけて米長期金利が上昇しており、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いも出ています。
輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買いも意識され、円相場は一時「1ド83銭銭」近辺まで上げ幅を縮めています。