17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比1円20銭の円安・ドル高の「1ドル=156円25〜35銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=156円37銭」、高値は「1ドル=155円56銭」でした。
米国でインフレ圧力の高い状態が当面続くとの見方が円売り・ドル買いを促した。半面、日銀の利上げ観測は円の一段安に歯止めをかけています。
17日の米株式市場ではハイテク株などが強含み、ダウ工業株30種平均の上げ幅は一時500ドルに達しています。運用リスクを取る動きが広がったのも、低リスク通貨とされる円の売りにつながりました。
17日、日本経済新聞は日銀が23〜24日に開く金融政策決定会合で「政策委員の過半が追加利上げを支持する見通しであることが分かった」と報じています。市場でも「(20日に米大統領に就任する)トランプによる突然の関税引き上げがない限り日銀は利上げする」とみられており、円の支えとなりました。