17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前週末比55銭円安・ドル高の「1ドル=149円15〜25銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=149円29銭」、高値は「1ドル=148円20銭」でした。
同日の米株式市場で主要指数が上昇でした。投資家のリスク回避姿勢が後退し、相対的に低リスク通貨とされる円を売って、ドルを買う動きが優勢でした。
朝発表の2月の米小売売上高は前月比(0.2%増)と、市場予想(0.6%増)を下回りました。一方、国内総生産(GDP)算出に用いられる自動車や建設資材などを除いた「コントロールグループ」は底堅さを示したとの受け止めがあり、米消費の下振れに対する過度な警戒が和らいでいます。
円相場は上昇する場面もありました。ニューヨーク連銀が17日発表しました3月の製造業景況指数が市場予想以上に悪化でした。3月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数は7カ月ぶりの低水準でした。米国の景況感の落ち込みは円買い・ドル売りを促しています。