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出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞で第1位を獲得した<三浦しをん>の同名小説『舟を編む』(2011年9月17日・光文社刊)を映画化した『舟を編む』が、2013年4月13日より全国で公開されます。
玄武書房の営業部に勤める「馬締光也」は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられます。個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する「馬締」は、ある日、「林香具矢」という女性に出会い、心ひかれます。言葉を扱う仕事をしながらも、「香具矢」に気持ちを伝える言葉が見つからない「馬締」でした。
「馬締」役で<松田龍平>、「香具矢」役で<宮崎あおい>が出演。監督は『川の底からこんにちは』(2010年)・『ハラがコレなんで』(2011年)の<石井裕也>が務めています。
両脚を失い絶望した女性が、ひとりの男性との出会いを経て再び人生に希望を見出していく姿を描いた2012年フランス・ベルギー合作製作の『君と歩く世界』が、2013年4月6日より全国で公開されます。
主演は『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のオスカー女優<マリオン・コティヤール>が演じ、監督は『真夜中のピアニスト』・『預言者』の<ジャック・オーディアール>が務めています。
南仏アンティーブの観光名所マリンランドでシャチの調教師として働く女性「ステファニー」は、事故で両脚を失う大怪我を負い、失意のどん底に沈んでいました。そんなある時、5歳の息子をひとりで育てているシングルファーザーの「アリ」と出会い、不器用だが真っ直ぐな「アリ」の優しさに触れた「ステファニー」は、いつしか生きる喜びを取り戻していきます。
<ポール・トーマス・アンダーソン>が『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)以来5年ぶりに手がけた監督作『ザ・マスター』が、2013年3月22日より公開されます。
第2次世界大戦直後のアメリカを舞台に、爆発的に信者を増やしていった新興宗教の教祖とその弟子となった男の関係を描き出します。第2次世界大戦が終結し、赴任先からアメリカへ戻ってきた帰還兵の「フレディ・クエル」は、戦地ではまったアルコール依存症から抜け出せず、社会生活に適応できずにいました。
そんなある日、「フレディ」は「ザ・コーズ」という宗教団体の指導者で、信者から「マスター」と呼ばれている「ランカスター・ドッド」に出会います。「ドッド」は独自のメソッドで人々を悩みから解放し、「フレディ」も「ドッド」のカウンセリングで次第に心の平静を取り戻していきます。
「ドッド」は行き場のない「フレディ」をかたわらに置き、2人の絆は深まっていきます。やがて「ランカスター・ドッド」の周囲に熱心な人々が集い、集団は大きな力を持ち始めますが、それと並行するようにして、「フレディ」は次第に「ランカスター・ドッド」の言葉に疑問を抱くようになります。
「フレディ・クエル」に<ホアキン・フェニックス>、「ランカスター・ドッド」に<フィリップ・シーモア・ホフマン>が演じています。2012年・第69回ベネチア国際映画祭で銀獅子(監督)賞、男優賞を受賞した作品です。
『セレブレーション』 ・ 『光のほうへ』などで知られるデンマークの<トマス・ビンターベア>が、『007 /カジノ・ロワイヤル』 ・ 『アフター・ウェディング』の<マッツ・ミケルセン>を主演に迎えたヒューマンドラマ『偽りなき者』が、2013年3月16日より全国で公開されます。
変質者の烙印を押された男が、自らの尊厳を守り抜くため苦闘する姿を描き、2012年・第65回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞ほか3冠に輝いた作品です。
親友「テオ」の娘「クララ」の作り話がもとで変質者の烙印を押された「ルーカス」は、身の潔白を証明しようとするが誰も耳を傾けてくれず、仕事も親友もすべてを失ってしまいます。
周囲から向けられる侮蔑や憎悪の眼差しが日に日に増していくなか、それでも「ルーカス」は無実を訴え続けます。
戦死した兵士の遺族に訃報を伝える通告官(メッセンジャー)を題材に描くヒューマンドラマ『メッセンジャー(2009)』が、2013年3月9日より全国で公開されます。
イラク戦争で戦果を上げながらも負傷し、帰国した米軍兵士の「ウィル」(ベン・フォスター)(サマンサ・モートン)は、戦死した兵士の遺族へ訃報を伝えるメッセンジャーの任務に就くことになります。上官の「トニー」大尉(ウッディ・ハレルソン)とともに訃報を伝えていく「ウィル」は、遺族たちの怒りや悲しみを目の当たりにし、苦悩します。
そんな時、夫の戦死により未亡人となった「オリビア」と出会った「ウィル」は、失われた心を取り戻していきます。一方、長い軍隊生活で冷え切っていた「トニー」の心もまた、「ウィル」に友情を感じることで少しずつ氷解していきます。
第82回アカデミー賞( 2010年3月7日)で助演男優賞<ウッディ・ハレルソン>、脚本賞にノミネートされた作品です。
<クエンティン・タランティーノ>が監督・脚本を手がけるウェスタン映画『ジャンゴ 繫がれざる者』が、2013年3月1日より全国で公開されます。
南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷として売りに出された「ジャンゴ」は、元歯科医の賞金稼ぎで「キング・シュルツ」と名乗るドイツ人に買われます。差別主義を嫌う「シュルツ」は「ジャンゴ」に自由を与え、賞金稼ぎとしての生き方を教えます。
「ジャンゴ」には生き別れになった「ブルームヒルダ」という妻がおり、2人は賞金を稼ぎながら彼女の行方を追いますが、やがて残忍な領主として名高い「カルビン・キャンディ」のもとに「ブルームヒルダ」がいるということがわかりまう。
<タランティーノ>と初タッグとなる<レオナルド・ディカプリオ>が、極悪人「キャンディ」を演じています。主人公「ジャンゴ」に<ジェイミー・フォックス>、「ジャンゴ」と行動をともにする「シュルツ」は<クリストフ・ワルツ>が演じています。
『悪人』・『パレード』の<吉田修一>による青春小説を『横道世之介』を原作として、『南極料理人』 (2009年)の<沖田修一>監督が映画化した『横道世之介』が、2013年2月23日から全国で公開されます。
1980年代を舞台に、長崎の港町から大学進学のため上京したお人好しの青年「横道世之介」や、その恋人で社長令嬢の「与謝野祥子」らが謳歌した青春時代を、心温まるユーモアを交えながら描いちます。主人公の「世之介」に<」高良健吾>、ヒロイン「祥子」に<吉高由里子>ほか、<池松壮亮>、<伊藤歩>、<綾野剛>らが出演しています。劇団「五反田団」主宰の劇作家で小説家の<前田司郎>が共同脚本を担当しています。
2013年3月に閉館する東京・銀座の老舗映画館、銀座シネパトスを題材に描き、同館最後のロードショー作品として公開される異色エンタテインメント『インターミッション』が、2013年2月23日より全国で公開されます。
震災の影響で取り壊されることが決まった銀座の古い映画館。支配人の「クミコ」と年下の夫「ショウタ」は複雑な思いで最後の日を待っていましたが、劇場には地震や放射能への心配でフラストレーションを募らせた個性的な客たちが次々とやって来ます。
映画評論家の<樋口尚文>が初長編監督を務めています、主人公夫婦を演じる、<秋吉久美子>、<染谷将太>のほか、<香川京子>、<竹中直人>、<佐野史郎>、<ひし美ゆり子>、<小山明子>、<水野久美>、<岡山天音>、<門脇麦>ら個性的な豪華俳優が出演しています。
それぞれに最愛の人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、笑いや涙を交えて描いた『世界にひとつのプレイブック』が、2013年2月22日より全国で公開されます。
監督は『ザ・ファイター』の<デビッド・O・ラッセル>が務め、主演は『ハングオーバー!』(2009年・監督: トッド・フィリップス)の<ブラッドリー・クーパー>と 『ハンガー・ゲーム』 (2012年・監督: ゲイリー・ロス)の<ジェニファー・ローレンス>です。
妻の浮気が原因で心のバランスを崩した「パット」は、仕事も家も失い、両親とともに実家で暮らしていました。いつか妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性「ティファニー」に出会います。愛らしい容姿とは裏腹に、過激な発言と突飛な行動を繰り返す「ティファニー」に振り回される「パット」でした。
「パット」の両親役で<ロバート・デ・ニーロ>、<ジャッキー・ウィーバー>が共演。第85回アカデミー賞では作品、監督、脚色、主演・助演男女と主要部門すべてでノミネートされています。
【追記】<ジェニファー・ローレンス>が、主演女優賞を受賞しています。
千葉・木更津を舞台に、不器用ながらも懸命に生きる現代の若者たちの姿を描いた青春ドラマ『SPINNING KITE』が、2013年5月18日より全国で公開されます。
東京湾をわたるアクアラインができる少し前の1996年、千葉県木更津市は、東京からさほど遠くはないが近くもなく、活気は薄れてどこかどんよりとした空気が漂っていまshごた。
そこに暮らす「純」(中村倫也)、「文次」(内藤謙太)、「城戸」(伊藤友樹)、「真木」(醍醐直弘)の19歳の若者たちは、何をするでもなくただ日々を過ごしていました。「純」は中学時代からバンドを続けていましたが、毎年夏に開催される「港まつり」での演奏が最後のライブになることが決まっていました。
アクアライン完成も目前に迫り、街の空気にも徐々に変化が訪れる中で迎えた「港まつり」当日、ある事件が起こります。
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