さて、ロイヤルコペンハーゲンの直径40cmある大皿である。ただの大皿ではない。1885年にロイヤル・コペンハーゲンの芸術主任に就任したアーノルドクローが制作した大皿である。1890年10月に制作された。とうとう、アーノルドクローのユニカを手に入れた。感無量である。
実はこの大皿、昨年の12月に売りに出された。しかし、私はすでにロストランドの白鳥の大花瓶を購入したためにお金がなく、あきらめていたのである。ところがラッキーにも、今年の夏までだれも購入しなかった。描かれたメルヘンチックな絵を見れば、まあ決してうまくない。コレクターはみな大金を払ってこれを購入したいとは思わなかったのだろう。しかし、1890年に多色の釉下彩でこれだけの大きな絵を描くのは難しかったはずである。それに、完全に日本の浮世絵の影響から脱し、デンマーク独自の風景になっている。
擬人化されたヤギが、草原に一本だけある低木のそばに立っている。夕方なのか三日月とそのそばを蝙蝠が舞っている。そして、それらが下に流れている川か湖面に写っている。何かのデンマークの童話からとったモチーフか、あるいは、当時のクロー自身の心情を表現しているのか。わからないが、とにかく、すばらしい一品だと私は思う。届いてから、さっそくケースを注文した。
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Posted at 2013-09-09 18:44
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Posted at 2013-09-11 15:27
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