ヴォーリズ展
Jun
8
私は15年前に近江八幡でヴォーリズの建築をいくつか見ています。そして、4年前にも見れなかったヴォーリズの建築を見に再び近江八幡を訪ねました。ただ、個人宅が多いので内部まで入れたのは、ひとつだけだったと思います。軽井沢のユニオンチャーチは内部に入れますし、以前にも書きましたように、タリアセンに移築された朝吹山荘も今は中に入れます。ということで、特に汐留へ行こうとは思っていなかったのですが、新橋の近くへ行く機会がありましたので寄ってみました。
図録「ヴォーリズ建築の百年」の中で、評論家海野弘さんが「ヴォーリズのデザインの起源を、アーツ・アンド・クラフツ運動の中においてみると、フランクロイドライトの建築から、日本の民芸運動にいたる広いパースペクティブが見えてくるのではないだろうか。」と、書いています。
これって、前回同じ汐留ミュージアムと東京都美術館で行われたアーツ&クラフツ展のテーマと同じですね。いままで、建築史では折衷様式として片付けられて忘れられていたものが、最近になって、ルーツ探しの研究として注目を浴びてきたということでしょうか。フランクロイドライトも近代建築の巨匠と呼ばれていますが、他の二人と異なり、異端児扱いされていましたからね。評価されていなかったアールヌーヴォーにいち早く注目した海野さんですから、もしかしたら、前回2つのアーツ&クラフツ展の仕掛け人は海野さんでしょうか。ちょっと、深読みすぎかな?
今回、ヴォーリズが音楽ホールを造っていたという事を初めて知りました。もう現存していませんが、南葵(なんき)楽堂と呼ばれる音楽ホールで、開設者は紀州徳川家16 代、徳川頼貞侯爵(1892〜1954)、1918年に東京の港区に建てられたようです。どんなホールだったのでしょう。ヴォーリズが設計した美しい響きを聴いてみたかったですね。関東大震災のために閉鎖されて、中にあったパイプオルガンは1928年に東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)に寄贈され、現在も旧奏楽堂にあります。
写真は、私が撮った軽井沢タリアセンにある朝吹山荘の居間です。ユニオンチャーチの内部もコメント欄にアップしておきます。
Posted at 2009-06-08 06:36
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Posted at 2009-06-08 06:38
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Posted at 2009-06-08 06:54
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Posted at 2009-06-08 17:14
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Posted at 2009-06-08 07:49
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Posted at 2009-06-08 17:15
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