日本百名山&低山

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日本百名山を知らぬ方は少ないと思う。
深田久弥さんの名著で、近年の登山ブームの一角を成していると言える。
ところが山仲間でも、この本を読んでいる人は意外に少ない。
この本は半世紀近く前に書かれた本で、あとがきにある選択理由は現在は当てはまらない山も沢山あると思われる。
近場では伊吹山など、現在ではほぼ頂上までのドライブウェイが存在している、これでは彼の選択事由に入らない。

ところが近年の登山ブームはこの百名山を幾つ「制覇」したかが、モノサシにしている方々が多い。
昨年の北海道「トムラウシ山」での遭難もこれとは無縁では無いと思う。

あとがきの基準で約1500m以上とあるように、1500m級の山は年の約半分は無雪ではなく、シーズンが限られる。
「田植えから稲刈りまで」安全登山のルールが示すように、百名山は限られたシーズンしか挑戦出来ない山が多い。

今月の初め、荒島岳でまた遭難があった。
単独登頂でミスコースが原因で滑落している。

深田さんのあとがきにはっきり書かれているが、彼は還暦前にすべての山を登り尽くしている、近年いくら装備が良くなったと言っても、人力で登ることには変わりはなく、それなりのトレーニングは必須であろう。
ましてリタイヤ後の高年齢では注意が必要である。
Mt.zakiさん、nomuraさんの普段の行動をお読みになればおわかりいただけると思うが、山は簡単ではない、ハイキング程度の山でさえ、一歩間違えば牙を剥く。
山は少し上り始めると、意外に簡単に思えてくる、ここが怖い・・・・

百名山の内容を揶揄する気はもとより、そんな経験も技量も持ち合わせていないが、もし周りに百名山を目指す「深田教信者」がおられるなら、今一度あとがきの熟読をおすすめいただきたい。

写真にあるのは「百低山」でパロディのように感じられるが、実にしっかりと書かれた良い本である、中部の山が少ないのが残念であるが、おすすめの一冊!
#スポーツ

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これは若い時に熟読した一冊です。


今は「山渓」にしても、
ほんとに簡単に3000メートルの山に登れるような、
錯覚を起させる記事が多いです。

去年はトムラウシの代表されるような山の事故が多発した年です。

先ず装備と山の天気の変化、食事、体力・・・。
きちんとしたうえで登りたいですね。
高山になると無事が当たり前という感覚は危ないですね。
Posted at 2010-04-10 20:17

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山で出逢う方々の多くは普段のトレーニングをあまりなされていない気がします。


私も「山渓」を購読していますが、ご指摘の様に「装備・知識」が先行しているように感じます。

経験と判断力、これはなかなかハードルが高いです。
Posted at 2010-04-12 02:03

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いいですね、コレ。

また買いに走りそうですが、やはり山は無理なのでガマン、ガマン。
Posted at 2010-04-12 04:22

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低山のほうは、交通手段などが詳細に記載されていて親切な本です、四国も掲載されていますよ。
Posted at 2010-04-13 00:20

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高校時代に山岳部員だった誰かさんは、大人になっても高校時代の経験が物を言うと勘違いし、普段のトレーニングをせずに槍ヶ岳に登り、下りで膝が抜けたそうです。

でも、一緒に登った70代の男性は、日頃から歩いたり、低い山に定期的に登ったりしてトレーニングを積んでいたので、ピンピンしていたそうです。
私は、ハイキングがせいいっぱいです。
山は恐くて行けません。 
Posted at 2010-04-13 13:37

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