棚引く雲の夕焼け色
お疲れさまの夕日が沈んでいきました。
『貴船菊の白』
柴田よしき 著
実業之日本社 (2000/03)
貴船菊・・・秋明菊。
この単行本も、既に絶版になっている模様です。
祥伝社文庫では、この貴船菊の原種が普通の秋明菊の装丁に変わっています。
ちょっと、違うでしょ!!
内容紹介
<亡き妻との約束の地にて・・・/京都の四季を彩る七つの切ないミステリー>
秋になったら、いつかあなたが話してくれた、京都の紅葉を見に連れて行って――
亡き妻が語ったその地は刑事になって初めての事件で、犯人に自殺された因縁の場所だった。
刑事を辞めた男が十五年ぶりに訪れたとき、そこに手向けられていた貴船菊の花束。
白く小さな花は、思いもよらぬ真相を男に告げる……。
美しい京都を舞台に、胸に迫る七つの傑作ミステリー。
京都が舞台。
紅葉の天麩羅が登場します。
食べてみたいです。
京都を感じながら読み進めました。
懐かしい今出川通りが頻繁に登場します。
この短編集の中では、『幸せの方角』が好きです。
最近の図書館の本は、本を保護するためにラミネートコートされています。
すると長方形の本が斜めに流れて、菱形になってしまいます。
本が、ちょっぴり可哀そうな気分になります。
柔らかくなった秋の日和に、未だに咲き誇るサルビアグラニチカ。
青紫色の花色が見事です。
『桜さがし』
柴田よしき著
集英社(2000/5/26)
数日前、ファルコンさんが柴田よしきさんの本を紹介していました。
そうだ!!『激流』を読んで、気に入ったので、柴田よしきさんの本を読もうと思い立ちました。
早速、図書館にネット予約しました。
この単行本は、今では、文庫化され、絶版状態です。
文庫が持て囃される世の中。
本は、ハードカバーの単行本でなければ、読んだ気分になれません。
内容(「BOOK」データベースより)
別れて10年たっても陽介を想う綾。
司法浪人生の歌義を捨て別の男の婚約指輪を受けたまり恵。
中学の同級生だった4人の心模様をめぐるように、古都京都のさまざまな風物を彩りに展開する事件の数々。
甘酸っぱくもひたむきな恋の行方と、青春からの飛翔!
ちょっとミステリなせつない青春小説。
恩師で推理作家となった浅間寺龍之介の推理が冴える!?
短編集なのですが、どれもキーワードがあり、登場人物たちがそれに絡んできます。
読後にほんのりとした爽やかな気分になりました。
『桜さがし』は、桜の花がアリバイを実証します。
柴田よしきさんって、男性だと思っていたのですが、女性のようです?
白い綿を思わせる実を見つけました。
その奥には、赤い花が咲いています。
紅葉葵の花でした。
すっかり、秋の気配が漂う今日の空色。
明日は、台風による左周りの風の影響で、お隣さんの驚異の高濃度PM2.5が降り注ぐらしいです。
この空色も真っ白になるのでしょうね。
葡萄の夏から、葡萄の秋へ。
まだまだ葡萄生活は続いています。
知人から「ナガノパープル」をいただきました。
種なしで、皮ごと食べられる葡萄です。
今までの葡萄と違うところは、濃厚なお味。
皮は少し硬めです。
毛糸玉のようなクレマチスの実
名残りのクレマチスの花?
神さまが出雲へ集う年になりました。
式年遷宮の大社で、賑やかな語らいをされるのでしょうか?
クレマチスの実を見つけました。
毛糸玉のようです。
その傍らには、小さな花が。
クレマチスの花弁が散り、花芯だけ?が残っているのでしょうか?
神無月がはじまって、今年も三月を残すだけとなりました。
今年は、お伊勢さんにはじまって、桜の京都、魂の桜庭、
その後、行くつもりがなかった出雲へと旅する年になりました。
一歩を踏み出す年になったと思います。
それでも、一番の重石は、相変わらず頭上を覆っているのですが。
雨が降っていたのですが、夕日を受けて、東の空に大きな虹の橋がかかりました。
ほんの一瞬の美でした。
その後、長男の恩師が亡くなったと訃報が入りました。
小学3年生と4年生の二年間、担任でした。
3年生の時に先生は、お母さまを亡くし、4年生の時にお父さまを亡くしました。
ちょうどその頃、PTAの役員をしていた私は、お母さまの時も、お父さまの時も電報を打ち、通夜に行きました。
先生は、子どもたちが20歳になったら、一緒にお酒を飲みたいと言っていたものです。
今年度、子どもたちは20歳になります。
先生、彼岸に旅立つには、まだまだ早過ぎです。
御冥福をお祈り申し上げます。
朝から太鼓の音がしています。
秋祭りの前に敷地祓いに神主さんが回っているようです。
とても長かった九月。
辟易するくらい長い月でした。
その長月もようやく終わります。
白式部がたわわに実っています。
実り多き時間を過ごしたいものです。
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