『淑女の休日』表紙の上部にはエンボスの薔薇模様
柴田よしき・著
実業之日本社 (2001/05)
この単行本も今では絶版です
文庫本は健在
10月が終わるので、本ばかり読む生活ともそろそろ決別?
女性に人気のシティリゾートホテルでは、宿泊客は、王様のような気分になれる非日常。
週末をホテルで過ごし、月曜日の朝、そのまま会社へ。
そういえば、20代の頃、そういう経験をしました。
週末は、ホテルに泊まって、コンサートの連続二夜。
月曜日の早朝に新幹線で、会社へ。
自分だけのことを考えて、自分だけの時間を自由に使っていた時代でした。
余談ですが、その頃の社長は、都内に御邸があるにもかかわらず、ホテルに住んでいました。
時折、ラウンジで商談中の社長に電話を取り次いでもらいました。
社長とは、9年近くお仕事をしましたが、実際に対面したのは新人時代の2回だけ。
後は、電話のみでお仕事でした。
◇内容◇
幽霊が出る。
女性に人気のシティリゾートホテルで、そんな噂が囁かれ始めた。
三つの幽霊騒動の顛末は・・・
私立探偵の鮎村美生が調査を開始した直後、幽霊の目撃者である美津子が何者かに殺される。
残された美津子の白無垢姿の写真の謎。美津子はずっと独身だった―。
一時の錯覚でもいい。夢が見たい。
女性の哀しさを切なく描いた上質のミステリー。
神さまがそろそろ戻る準備をなさる頃。
神さまが不在といっても、それを全く感じなかったのですが・・・。
現に近くの神社では、秋祭りが開催されました。
コスモスを見に行った時に、路傍に朱色の小さな花が咲いていました。
コスモスよりもこちらに惹かれて、写真を撮っていると
「やはりこの花が気になりますか?」
とカメラを持った方が声をかけてきました。
「珍しい花ですよね」
「名前は分かりますか」
「いいえ、初めてみました」
「帰ってから検索しなくては」
「ブログに載せるとどなたかが答えを見つけてくれるのです」
という会話を楽んで・・・
その帰り道、家の近くで、この花を見かけました。
近くに咲いていたんて・・・不思議なものです。
花色が違うけれど、縷紅草ににていると思っていると、同じ仲間でした。
ミラーレスカメラ、使ってみました。
コンデジに慣れ親しんでいるので、大きく感じます。
『銀の砂』
柴田よしき・著
光文社 (2006/8/22)
この単行本も絶版です
サスペンス。
それよりも気になったのが嫁姑の熾烈な憎悪関係。
この20年の憎悪が蘇ってきました。
今は、形勢は逆転しているけれど、あの日々は決して忘れることができません。
20年一緒に暮らしていても、家族とは思えない関係。
◇内容紹介◇
売れない作家の佐古珠美はかつて、女流ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。
珠美は恋人の俳優・芝崎夕貴斗をふじ子に奪われ、彼女のもとを去った。
夕貴斗は、その後ふじ子とも別れ、いまは行方知れずである。
ある日、珠美のもとをフリーライターの男が訪ねてきた。
夕貴斗のことを訊きたいと言う。なぜ今さら?
過去が追いかけてくる。
手に入れようとしたはずの平穏な生活が崩れ始める。
最後の展開に違和感がありました。
懐かしい星砂がキーワードです。
最近読んだ柴田さんの本には、嫁姑問題が出てきます。
彼女の体験談?
子どもの頃から、よく見かける花で、ずっと嫁菜(ヨメナ)と思っていました。
でも、葉の形やギザギザから、野紺菊(ノコンギク)のようです。
ただ、同じ所に咲いているのではないので、
子どもの頃に見たのは、やはり嫁菜だったのかもしれません。
秋のやわらかな日差しが似合う花です。
『いつか響く足音』
柴田よしき・著
出版社: 新潮社 (2009/11/20)
毎日のように柴田よしきさんの作品ばかり読んでいる日々。
少し飽きてきました。
この作家さん、私的には、描写ではなく、読み手の想像力で話を膨らませていくタイプなのかもしれません。
団地に住む人々の温かさ(昭和の名残り)が伝わってくる作品です。
◇内容説明◇
かつては理想郷、今となっては古臭いだけのこの団地。
借金まみれのキャバ嬢
息子夫婦から絶縁された料理好きの老女←この嫁凄い!!これだけ非情になれると楽だろうな♪
猫の集会に執着する有名カメラマン
事故に見せかけて、夫の多額の保険金を手にした未亡人。
みんな孤独で、寂しくて。
どこで道を間違ったのだろう?
あの甘やかで、温かな場所に帰りたい――。
それでも他人同士が肩寄せ合うこの空間は、なぜだかとても心安らぐ。
「共に生きる」意味を問う、感涙の連作小説集。
『夢より短い旅の果て』
柴田よしき・著
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/6/30)
女性が裸足で線路のレールの上を歩いているのです
題名を見た時には、鉄道旅には、連想しなかったけれど、鉄道旅の楽しさが読める本でした。
各駅停車の鉄道旅がしたくなりました。
また、実家が線路の横に立地していたので、
生まれた時から、電車の音を聴いて育った私には、郷愁を感じさせてくれる本でした。
旅の果ては、見えなかったけれど、続編に期待です。
◇内容紹介◇
この線路の向こうには、きっとあの人がいる――。
四十九院(つるしいん)香澄は"その道では有名な"鉄道旅同好会に入会した。
鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があったのだ……。
急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレールに、こどもの国、越後湯沢、雨晴、日光…。
一つの線路、一つの駅に集う多くの人々、様々な人生と交錯する中、
彼女自身も自分のレールを敷きはじめていく。
ありふれた日常をちょっぴり変える、珠玉の鉄道ロマン。
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