以前神戸のおいさんとお会いした時、「四国三郎」という徳島のお酒が美味しかったのに今どうなっているのか探して欲しい」と依頼されていました。 「四国三郎」という名前は徳島県を流れる吉野川の別称で、その名を付けたお酒は徳島県板野郡上板町の「七条酒造」と言う酒蔵で造られている事は分かりましたが、それ以上の情報は神戸のおいさんが言われるとおり掴めなかったので、「七条酒造」の場所を訪ねてみることにしました。 吉野川の下流域は四国山脈と讃岐山地に挟まれて東に流れています。その両岸は川に沿って細長く平野が伸びています。上板町は吉野川の北岸にあります。町役場から吉野川の方向の南へ暫くいくと「四国三郎」と薄くはげかけた文字が書かれた大きな倉庫が見えてきました。近ずくと道沿いに 幾つかの蔵群が立ち並んでいます。 南側には大きな門構えの洋館風建物が見えます。敷地は千坪に余ってある酒造場です。しかし道沿いの蔵の壁面には多分「四国三郎」と描かれていた文字が消された跡があり、道の反対側にある広い駐車場には立ち入り禁止の縄がはられています。 敷地の北側の路地の入り口に「七条明後援会事務所はこちら」と書かれた看板が有るのを見つけ、事務所へ行って見ることにしました。 中からご婦人が出て来られたので、神戸のおいさんの経緯を説明したのですが、残念なことにもう酒造りはしていないと言われました。ご主人は東京農大醸造科を出られて酒造りをされていたのですが、その後県議会議員や国会議員もされていたらしくそうした諸事情で4~5年前に廃業したとおっしゃってました。また、娘さんもお父さんと同じ東京農大の醸造科を卒業されたそうですが今は他の会社に就職されているとのことでした。 門前からの写真を撮影させてもらい、そこを去りました。 神戸のおいさんへ、 残念ながら、銘酒「四国三郎」は残念ですが現在生産されていません。しかし、いつか再び「四国三郎」が復活する事をお願いしておきました。
Posted at 2013-03-31 19:14
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Posted at 2013-04-01 17:28
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Posted at 2013-04-02 14:53
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