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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

忘れない僕

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宿題というわけでもなく
忘れてしまってもいいのですが
僕の時間が囁くのです

そろそろ、詩を書きますか

もし僕から詩を書くことを
抜いてしまったらどうなるのでしょう

意外と大丈夫だと思います
たぶん、何か次のことを始めるでしょう
表現したい人間なのですから

吐き出さないと
僕が僕の中でいっぱいになり
苦しくなってしまうからです

でも、なるべく吐露にならないように
サービス精神だけは忘れず
生きていこうなんて思ってます

忘れてしまってもいいのですが
忘れないのが僕なんです

#詩

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巡る

thread
目に見えない敵とは
デジタルの数値で知り距離を置く

福島の被災地を巡る

反り返った防潮堤は何処までも続く
哀しみの経験から設計されただろう形は
涙の曲線で押し返してくれるはず

まだ小さい防潮林は何処までも続く
膝くらいまで伸びた松の木は
未来がたくさん詰まっているに違いない

八年目の夏も魚を下ろせない漁港
七キロ先には現発事故の靄がかかっている
それでも復興の手は休めずに
重機はガリガリと明日のために唸っている

緑は茂り鳥は飛ぶけれど
流された家に残された下駄箱には
まだ靴がひとを待っている

復興は少しづつ進んでいるが
だけど帰れぬ帰還困難区域があり
せつなく惨さを押し付けてくる

見えない敵をつくり出したのは
人間だという原因が其処にはあった

#詩

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七月

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過去は何度も同じ場所を走り
轍は深くなるばかり

どうしても抜け出せない
自分ループを続けてしまう

梅雨明けの太陽さえも
暑さを感じることができず
汗の流れに現実は冷めてしまう
嘲笑された感覚だけが走り

許せぬ自分を忘失できれば
もう詩はいらない

#詩

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いわき七夕朗読会

thread
いわき七夕朗読会
さてさて、詩に関わる活動で今週はなかなか密な感じになってきた。今までは詩を書き、ネットの掲示板サイトへ投稿していただけだったけど、詩人会の活動、投稿された詩への感想や評の書き込み、詩誌への作品を書き、ツイッターのテーマ詩企画、送られてきた詩集を拝読、そして七月七日はいわき市で行われる朗読会へ参加する。なんとも詩に関わる環境がここ数年でかなり変わってきた。すべて自分から望んで行なっているのだから、たいへんだけれども楽しいにきまっている。その分、自分の詩には興味が薄れてしまった気がしている。でも、それでいいと最近は思っている。ひとの詩活動を盛り上げたい、という気持ちの方が上回っているのだから、それでいい。やっとやりたいことの手掛かりが見えてきたようだ。

いわき七夕朗読会では、被災地に立ち詩を朗読するといった復興を願う朗読会になっている。震災の詩は、私にとっては難しかった。しかし、正直な気持ちをのせた作品が書けたと思っている。声高らかに朗読しよう。

#詩

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#アインシュタイン詩

thread
絶対精度の光を使うと
時間の歪みを知ることできる
重力があるほど
ゆっくりと時間を刻む

退屈な時には
やたらと時間が長く感じる
俺の中にある時間精度は
重力の影響を受けているのか

いや、そういう事ではない
楽しい時は気分が無重力って事だ

(なんやっ、それっ!?)

#詩

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恣意

thread
物干し竿にぶら下がった
いつ買ったかも覚えていない風鈴

風情などなく
無理に踊らされている
ダンサーの悲鳴に聴こえてきます

風が怒って
ゾワゾワと擦れた音で向かってきます

残酷な物語は目の前で始まり
この圧力に草臥れてしまいます

風鈴を外さなければ

しかし私の手には収まろうとしない
髪をなびかせながら抵抗されます

何もかも想像はズレていました
風鈴は身をまかせ自由だったのです

#詩

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#演説詩

thread
みなさま
私は毎日が記念詩だと
申し上げたい

詩が芸術、文学とか
難しいことは置いときまして
毎日ある記念日をテーマに
詩としてアップすれば
みなさんが楽しい

生活感のある詩というのも
素晴らしい、と

詩域コミュニティ
これからの詩はそんな時代です

#詩

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詩域コミュニティへ

thread
詩が芸術とか
文学とか
そんなことは
もうどうでもよくて

生きている
生きて行こう思いに
繋がり広がり

ひとりの詩が飛び立つ
聴こえてくる
あなたの声
僕の声

自分だけの詩でなくなった時
詩が詩として生き生きと
成長し僕らは微笑む

#詩

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#住宅詩

thread
十八歳
家賃一万円の四畳半アパート
共同トイレ
共同炊事場は床がいつも水浸し
共同電話は同アパート住民の集金者が
料金を払わず使えない
雨が降るとネズミが天井を走り
下の階からは早朝にお経が聞こえる

それでも
住む場所より寂しさが問題だった
孤独の住む自分がなにより辛かった

#詩

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ふあふあな時間

thread
とてもふあふあとした気分です

お酒を飲んだわけでもなく
薬を飲んだわけではないのに
これがそんなに悪い感じではなく
そうなんです、ふあふあした気分なのです

この状態ではどんな詩が書けるのだろうか、と
今、このだらだらふあふあした
なんの意味も無さげを表現しようとしています
いや、すでにしています

横になりタブレットに右手の中指で
とんとんとん、と
なぜか右眼を瞑って左目で
ぼんやり画面を見て打ち込んでいます

雨が窓ガラスにあたり始めました
たしか窓が開いているのですが
立ち上がるほど現実にはいません

ああ、顔に冷たい雨が吹き込んできました

困りました、この時間が奪われるのは嫌です
でも現実は脅かして急かし始める
さあ、この詩を閉じなければならない

ふあふあはすでに無くなりました

あるのはいつもの痛みを感じる身体
ああ、タブレットを置かなくちゃ
窓が閉めれない詩が終われない

#詩

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