Search Bloguru posts

詩は元気です ☆ 齋藤純二

https://en.bloguru.com/shoboter99
  • Hashtag "#詩" returned 1234 results.

freespace

⚪︎ X (旧Twitter) 齋藤純二
https://mobile.twitter.com/@shoboter123

⚪︎リンク 🔰初心者向け詩の掲示板
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

⚪︎リンクㅤネット詩誌『MY DEAR』
http://www.poem-mydear.com/

⚪︎MY DEAR 詩の仲間たちツイッター
https://mobile.twitter.com/mydear2000s

“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

僕らのナイフと空

thread
冬の中間に佇み
誰のものでもない空を見上げ

ポケットに手を突っ込み
持っていないナイフを探し
お守りの落とした場所を考える

不安の隙に君の手が添えられた
か弱きナイフ
それでもグイグイ
胸の中を刺しては隣で微笑む

恋は愛を求め始め
希望が細く潰れてゆくと
僕は君のナイフを受け入れ
痛みを涙に変えた

この世界から抜け出す入り口
誰も踏み込んだことのない空間に
新たな世界を見るために
視線をなるべく上へと向けた

湿った冷たさが
振り子のように落ちてきた
僕の失望は君の刺した切り口から
膜を張り苦笑いを促す

僕らは唇を合わせる
内緒の世界は扉が広く開き
空はふたりに指定席券を降らした

#詩

People Who Wowed This Post

「初恋」島崎藤村

thread
初恋


まだあげ初(そ)めし前髪(まへがみ)の
林檎(りんご)のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれなゐ)の秋の実(み)に
人こひ初(そ)めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃(さかづき)を
君が情(なさけ)に酌(く)みしかな

林檎畑の樹(こ)の下に
おのづからなる細道(ほそみち)は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ




島崎藤村 /詩集『若菜集』


教科書に載っていた島崎藤村の「初恋」。学生の頃は美しくて悲しい詩だと思っていた。少女の嫁入りで、恋し相手とのお別れの詩だと…。あとでわかったが、100パーセント甘酸っぱい恋の詩だった。もらった林檎を彼女と重ね、これは初恋なんだな。ああ、いいフレーズだ。大人びた彼女にため息するとそれが前髪にかかる。わたしたちが何度も歩いたところは道に。ああ、素敵だ。ぜんぜん、悲しい詩ではなく初恋の香りプンプンだよ! もう一度、読もうっと。。。
#詩 #雑記

People Who Wowed This Post

がんばれ!?

thread
「がんばれ!」と言ったら
「がんばっているんだから
プレッシャーをかけるなよ!」
と言われ

「がんばれ!」と言ったら
「ウザいなあ
がんばりたくないっつーの」
と言われ

応援の言葉は
どこへ行こうとしているのか


#詩

People Who Wowed This Post

サードウォッチ

thread
「これはお父さんから」
母は茶封筒を兄と私に渡そうとした

「お父さんを想い出すような物を買いなさい」
父の形見となるような物がなかったからだろうか

兄は
「そんなお金はいらないよ、母さんのために使えばいい」
受け取ることはなかった

私は
「何十年ぶりのお小遣いだろう、腕時計を買うから貰うよ」

やはり長男と次男では考え方も違う
でも どちらも母への思いに違いはない

父は生前に二度
私に腕時計を買ってくれた

最初はもうすぐ中学生になる頃
家族で食事をした帰りに機嫌の良くなった父
その当時に流行っていたデジタル式の
ストップウォッチとタイマーが付いている腕時計を

二つ目は就職する前に薄型の腕時計が流行っていて
皮のベルトにモダンな文字盤の物を買ってくれた

最近は携帯電話やスマートフォンを使うようになり
腕時計は使うことがなくなる

けれど 歳を重ねるたびに時間が加速
この流れに抵抗したくなって
ふと 腕時計を身につけていれば
時間の密度に変化が起きるかもしれない
そんなことを考えるようになっていた

だから 記念にもなる腕時計を買おうと
母からそのお金を受けとった

三つ目
今までの二つの腕時計は
「これだな」と選択の余地なく父が選んだ
今度は初めて自分で選ぶ腕時計

普段は何を買うにしても即決な私
だが 腕時計の専門店に一週間も通う
腕時計を知れば知るほど選び切れない

価格を妥協しないのならいい物がある
でも 予算オーバー
ローンを組むほどの魅力は感じない
それなら父が買ってくれた腕時計のような
すこしの贅沢が付いてくる物を買おう

そして 仕事帰りの腕時計探しにも疲れてきた時
新製品が店頭に飾られた

チタニウムのフレームとベルト
太陽光の蓄電池
電波による時間調整
サファイヤガラス
ネイビーブルーの文字盤

これだ
迷いが少しもない

そんな腕時計が現れて腕にはめてみる
軽くてガラスの向こうで文字盤が輝く

「これに決めました」

店員さんは
「こちらですね」と微笑み
「こちらは太陽光で動いています。
蓄電器の寿命は十五年くらいとなり、
その頃にそちらの交換となります」と

さっそく腕時計をはめて専門店を出る
その輝きを覗くと幸せな気分
これなら持病と付き合いながら
あと十五年は頑張って働ける気がして

流されず潰れないように時を刻み
十五年を越えるビジョンも想像し
今という時間をすこし贅沢に生きて行こう


#詩

People Who Wowed This Post

スパーク

thread
弾む鍵盤
繋がる音符の重なり
左の巨人から
右へ逃げてゆく小人
一度ずつ握り潰す

ハイハットの上を弾き
貧乏揺すりを促しながら
拳銃が鳴り響く
意図的に外すリズム
離れるようで近づくセンサー

沈黙は素敵な間の音
不安にさせるエンターテイメント

落胆の隙を突くねじ込む和音
霹靂の金属音

ビルディングが
崩されて行くセッション
細かく更に細かく描いてゆく

材料をなくしたピアノ
空気の抜けたドラム

エンドは互いの吐き出す息
吹き出す淀んだ汗

迫っては一気に消え
油断させては一気に消え
そして
燃えカスは拍手に舞ってゆく

#詩

People Who Wowed This Post

デカイの書きてえぜ

thread
なんだかイケてない詩ばかり
最近の俺はクズ野郎だ

ブルブルしやがって
冬の寒さに頭チーンって
おかしくなっちまったのかい

詩は元気なんだろ
もう少しどうにかならないのかい

暗い、暗い、もう暗すぎて
文字すら見えないくらいの
詩になっているぜ

変わらない日々ばかりに
へばり付いた詩なんて糞食らえだろ
もっとぶっ飛べるはずだろ
なあ、俺だぜ
お前じゃなくて俺だぜ

わかっているのか
わかっているんだったら
さっさとホームラン級の詩を書けよ

ああ、デカイの書いてやるよ
よく見てろよ



おーい
ペンを逆さまに持っているぞ

#詩

People Who Wowed This Post

さんさん

thread
明るい透明
斜めの優しさを感じて

行ってらっしゃい

今朝もあたたかく
抱きしめられながら

#詩

People Who Wowed This Post

冬の紫陽花

thread
冬の紫陽花


紫陽花は色を褪せてもなかなか落ちようとはしない
哀れよりこの強さに私は力をもらう
#詩

People Who Wowed This Post

ロータリーの大木/ひとびと

thread
目の前に一本の大木
ひとつの世界

風が吹けば揺れる葉っぱ
一枚が一枚であるように
僕らもひとりがひとりであるように
やはり歌を楽しんでいる

光を浴びれば色づく葉っぱ
一枚が一枚であるように
僕らもひとりがひとりであるように
やはり絵を楽しんでいる

雨に打たれれば垂れる葉っぱ
一枚が一枚であるように
僕らもひとりがひとりであるように
やはり詩を楽しんでいる

目の前にひとびと
ひとつの世界

#詩

People Who Wowed This Post

代わり映えのない詩から

thread
誰かがどこかの時代に
どこかで書いたような詩かもしれない
共感できる感情を持つから
当然といえば当然なのだが

大して変わらなくてもよい
僕らの心が
どこかの時代でどこかで
変わってゆくこと
変わらないこと

それを楽しみながら
僕らを少しづつ変えてゆくのは
詩の力なのだろう

#詩

People Who Wowed This Post

  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account
Happy
Sad
Surprise