藍の米沢紬 身につけ茶を点てる 洗濯のできる稽古用の着物とは違った 前世さえも思い出すような 魅惑な世界に包まれる おしゃれという感覚を初めて知った 着ているか着せられているか 背伸びする着心地があるのならば 次の世界を追える気がして 高みを見せては景色が変わった
一流、二流、三流 どれが本物だろうか 一流が果たして本物だろうか 才能を惜しみなく発揮し 努力も忘れたりしない 表現豊かで楽しませてくれる そんなひとだけが本物なのだろうか 私が本物と思っているひとが 彼にとっては二流、三流かもしれない 彼が一流と思っているひとは 私にとっては二流、三流かもしれない 本物かどうかはひとそれぞれ違う ひとを本物かどうかは 自分が一番に知っている 自分が本物かどうかは 自分が一番に知っている そして、本物かどうかなんて 関係なくなりたい自分がいる
こちらのブログをご覧になっている学生さんで、詩の朗読に興味を持っている方がいるかもっ、ということで募集要項を貼り付けてみました! 「ピアノ」と「詩の朗読」のコラボイベントです! ぜったいにいい経験になりますので、学生さん、お待ちしております!
時間は僕を試すように チクタクチクタクと笑いながら そして外の空を眺め 道をなくした僕は何かに責任転嫁し 自分をいい子いい子しながら そして懸命に次を探し まだ知らぬ根拠が抜けない限り 僕であろうとしながら そして今日も生きている
僕の中途半端な夢は抜けて行く 時間が経てば自転車のタイヤみたいに そして走れなくなって 時間は僕を試すように チクタクチクタクと刻みクスクスと笑い そして外の空を眺めて 道をなくした僕は何かに責任転嫁し 自分をいい子いい子しながら そして懸命に次を探して 根拠が抜けない限りまた進めるのだから 僕が僕であると確認しながら そして今日も生きて
空があっての富士山 だからただの台形でない ギョロと見えている 田んぼだったり小川だったり 池だったり草野にいるから 僕という蛙が聞こえてくる 景色の中にいてそのまた中は るるるるるるるるるるる 僕の心が鳴いている
十八に家を出た 茶色いアパートには箪笥すらなく 布団と冷蔵庫くらいしかなかった 一度、母が来た 四畳半の真ん中にちょこんと座り とても寂しそうな背中が語っていた こんな侘しい暮らしをして、と 今でもあの時の母を想い出すと胸が痛くなる
僕が「いいよ」って言う時 君が喜ぶためなら 僕が我慢しようと思う でも表情に出てしまうのだろう 君は「よくない、ってことね」と 僕の「いいよ」は格好わるいし まだまだ乏しい演技力 それに「だめだよ」と言って 君に嫌われたくないと思っている ああ未熟、ちっぽけな僕