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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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ヤバい

thread
そんな褒め言葉がある時代
やはり個性的な表現に
人々は魅了されるのだろう
そこから力をもらったりする

人と比較して
世間と比較する
それは社会でのお話し

でも
自分のヤバい可能性を信じる
それが大切なのかもしれない

ところで
何が大切なのか

君はそう問いかけてくるかもしれない
それは意外と簡単なことだったりする

ナチュラルさ

深淵へのダイビングする勇気は
君が持つ自然の追求
余計なモノをとり除ければ
らしさの充実は真実を見せてくれる

そして
微笑むためだ

たいした理由はないのさ
花が咲くように
ニッコリすればそれで良い

#詩

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夜に咲く花は……

thread
夜に咲く花は……

夜に咲く花は
俯きながら
眠ってしまった

咲く意味を
考え過ぎては
疲れたのだろう


夜に咲く花は
眼を閉じず
眠ってしまった

話し掛けても
言葉なき物語の中で
孤独を見つめ


夜に咲く花は
心を置いて
眠ってしまった

固まったカラダ
其処にいるようで
何処にもいない

#詩

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瞬かせる春

thread
言葉なく仏の空

誠の露は零れる夢

何処へ行くの我が調

知らずも善かれと率爾

其れでも野の上

明媚、明媚、明媚

#詩

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一本の木

thread
抜け出しだ暗闇から
どこまでも広がる青を知った

たくさんの手が方々に出て
風を抱きしめているつもりが
風に吹かれていたことも知った

それ程までに僕は小さかった

悲しみのお別れも知りました
手元の生きる瑞々しさを吸いとられ
枯れて僕のもとから落ち
それは頬をすべる涙のように

どうしようもなく切なくて
だけど僕は生きて行く
自然に添っていると気付き
救われることを知った

無力なのは仕方ないと諦めた
そんな時代もあったが
今は心持ちが少し変わって……

僕は僕なりにこの景色の中で
とっても小さい存在だが
青に向けて語れば語るほど
たくさんの手が広がり
成長を続けることを知った

喜ばしい自然の中で
景色であることの誇りを持てば
どこまでも大きくなることだろう

そして
いつの日か小さな役目を果たし
静かに朽ちて行く喜びを知るだろう

#詩

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雑記。

thread
高齢化社会から高齢社会
高齢社会から超高齢化社会へ突入
65歳以上の割合が21%を超えると『超高齢時代』
そんな時代が……

日本の平均年齢は46.5歳(2015)で世界でトップ
しかし、子どもが少ないということだ
国力がなければ粋な国にはなれない
はて……

#雑記

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窓の外

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賑やかだった教室にも
柔らかに落ちゆく陽が射し
ひとり僕は窓の外を眺めている

いつもの校庭
若葉も紅く染められ
春だというのに暮れてゆく音楽が
聴こえてくる不思議に
僕は此処にいることに溶けて

お疲れ様でした

運動部の声が家路へ誘う
カバンを背負い教室を出て
階段を降りる足音は
冷たく静かに癒してくれる

校門には君がいて
胸の前で小さく手を振り微笑む
僕は右手を軽くあげ
上手に微笑む顔を探している

何していたの遅かったね

少し怒った感じだけど
嬉しそうな表情で君は僕の顔を覗く

ごめんね
なんだか窓の外を眺めていたら……

よくわからないけど帰りましょう

君の細く温かい指が絡まり
僕と君も窓の外の景色になってゆく

#詩

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感情のスケッチ

thread
詩を書く時
私の感情は方位磁針となり
ひとつの昂りを指す

喜びの赴くまま
揺れ

怒りの赴くまま
尖り

悲しみの赴くまま
凹み

不安の赴くまま
撫で

不思議の赴くまま
旅し

勇気の赴くまま
堅く

あるがまま
感情を紙面に泳がせ
方位磁針の先に自由を獲得する

感情の物語を
表現する喜びを知ってしまったら
もう書かずにはいられない

その発する言葉の
止め方などもう誰にもわからない

#詩

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嫌な予感は外れて……

thread
束の間の安堵
今日、戦争が始まってしまう
そう感じていたから

電車の中では
危機感のない顔が並び
どうして周りの人がそんなに
落ち着いていられるのか
不思議だった

そんな自分も
仕事へ向かっているのだから
大丈夫だ、戦争なんて起こらない
心のどこかで精神のバランスをとって


小さい頃に
戦争の話を身内から聞いたり
テレビなどで悲惨な映像を見ていた
それが夢でうなされるくらい怖くて

虫けらのように殺される
次は自分が、と

大人になってその恐怖は
遠いところに行ってしまった
しかし再び日本に
黒い空が包み込もうとしている

もし自分の守るべき家族が……
そう思うと
小さい頃、感じていた恐怖に
さらなる絶望を載せ襲ってくる

ボタンがひとつ押されれば
すべてが終わってしまう可能性
核ミサイルの脅威

ボタンを押すために核ミサイルを
造ったわけではないだろう
自国に打たれないため、権威を保つため
脆弱な均衡を保ってきたというのか


何かひとつ狂ってしまえば……


その時が今日だと予感した
嫌な予感は外れ
胸を撫で下ろしてはみたものの……

帰りの電車も
危機感のない顔が並んでいる
今日という日が
きっと世間では平和に流れたのだろう

そして
私の嫌な予感は続いてゆく

明日かもしれない、と

#詩

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始まりの傷

thread
いいよ

君のその言葉はラヴではない
僕に対する優しさだった

何度も抱いてしまいたい
そう思っていたけど
水を被ったように冷めてゆく

君の優しさは鋭い棘
僕のエゴは鋭い棘

重なり合ったのなら
傷だらけになるのだろう

一瞬で理解したふたり

僕でなくてよい君
君でなくてよい僕

でも
そんなに単純ではない
傷だらけになりたい僕と君

そして
その傷を慰めあいたいふたり



……そこが
ふたりの始まりだった

#詩

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昨夜、落ちてしまったが……

thread
とりあえず布団には入っていた
右足の靴下を履いたまま

少し横になっているつもりが
夕飯を食べてすぐに寝ていたようだ
すこし早い目覚めに
日々のするべき行程をいくつか飛ばす

とりあえず歯を磨き顔を洗う
もう片方の靴下を探しながら
大事なことをひとつ思い出し慌てる

ごはんの炊飯タイマーをしていない
そんなわけで早炊

休日にチャージした体力を
月曜の一日でずいぶんと使ったようだ

しかし
今日の睡眠は質が良かった
頭は軽いし首腰の調子も悪くない
詩も日記のようにすらすらと

よしゃよしゃ
たまにはこんな日も良いもんだ

普段はそんなに早寝は出来ないが
睡眠は日々の活力源
しっかり確保せねばいかんなあ

一日が三十時間あったら
なんて思うことがあるのだが
二十四時間で上手くやって行こう

#詩

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