Dec
15,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day12)「ビジョンと理念的インセンティブ」
少し間隔が空きましたが引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第3章「『経営社員』の育つ会社」
章立て
1.なぜ経営社員を育てられないのか?(完了)
2.経営者の通信簿(完了)
3.B/S経営とは?(完了)
4.経営理念 x B/S経営(本日)
5.経営理念の浸透
6.小さい会社こそ「経営社員」は育つ
「経営理念 x B/S経営」
章立て
1.「理念」x「B/Sビジョン」 = 志事(しごと)
2.理念的インセンティブ
1.「理念」x「B/Sビジョン」 = 志事(しごと)
(1)どんな会社なら「経営社員」が育つのか?ここで「要」となるのが経営理念。
(2)経営理念に対する解釈は、その企業の存在価値であり、社会に対して果たすべき義務であると考えている。
(3)理念という義務を社会に対して果たすと、どのような会社になるか。それがビジョンである。理念とビジョンは常に一直線上にあるはず。
(4)ビジョンに向かって経営者と全社員がベクトルを合わせて働いた結果がB/Sに表れる。
逆に会社のビジョンを描くということは、言葉だけなく「こんなB/Sにするぞ!」と将来像を明確にすること。
(5)一方、P/Lは会社の単年度の収支を示すものであり、短期的な目標やノルマになる傾向がある。
もしビジョンが明確でない状況で、経営理念という義務が覆いかぶさったら、「義務 x ノルマ = 地獄」となってしまい、社員が能動的に仕事に取り組むという環境ではなくなる。
(6)仕事は決してらくなものではない。しかし、夢・ビジョンが明確となった仕事は楽しいもの。仕事は、理念 x 夢(B/Sビジョン) = 志を抱いて出来る仕事(志事)、であるべき。
2.理念的インセンティブ
(1)経営社員となるための重要な条件は、能動的に仕事に取り組むこと。
(2)能動的に仕事に取り組むためには、適切な「インセンティブ」が必要。一般的に人のモチベーション(動機)には、①金銭的、②社会的、③自己実現、の3つがある。
(3)上記3つを組み合わせてインセンティブを検討すると5つに分類できる。
①金銭的報酬
②評価
③組織と個人の価値観の共有
④成長の場の提供
⑤職場の仲間との人間関係やリーダーの魅力などの人的要素
(4)上記の②③④を合わせて「理念的インセンティブ」と呼んでいる。
この理念的インセンティブを与えることで、仕事に対する誇りや顧客からの感謝、社会への貢献、自己成長といったものが社員のモチベーションを高め「経営社員」へと成長させる。
(5)個人的な感覚ではあるが、金銭的な条件が整った状態では、理念的インセンティブが7割、金銭的インセンティブ3割がベストのように感じる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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