Apr
24,
2022
雑談の勧め(Day1)「転職先で出くわす『試練』」
「最近、雑談というものをすることがめっきり減りましたね!」
と懇意にして頂いているあるお客さんが、ぼそっとこう呟いた。
「当たり前なのかも知れません、このコロナ下では。社員は殆どがリモートワークなので。」
こういう話は実は、昨今珍しい話ではなくなっている。
「そうですね!一方、雑談というものは一見、無駄にように思えるけど結構重要なものですよね、特に職場においては!」
と返答した私だが、昔の自分を思い出して心の中で苦笑いをしていた。実は私は以前は雑談が重要だとは思っていなかったのだ。
【1.私のエピソード】
「この経理処理だけど、どうしてこういう計算をしているのですか?理由とか根拠を教えてもらえますか?」
転職したての外資系企業で私は、部下の女性に問い掛けた。
「海の向こうの内部監査から質問が来ているのです。」
こう説明を加えると少し身構えた彼女は、
「はい、こういう計算式で算出するように前任者から引継ぎました。なのでそれに従って計算しています。何か問題がありますか?」
「???」
彼女が嘘をついているとは思えないし、ましてや私を担ごうと意図した返答とも思えない。しかし、このままの答えを本社の監査人に送る訳には行かない。
「そうじゃなくって、なぜそういう計算式で算出するのか、その根拠を知りたいんだよ。それじゃ説明になったいないじゃないか!」
入社したての私は、何とか成果を上司に見せるために焦っていたのかも知れない。思わず声を荒げてしまった。これに呼応するように彼女も、
「だから、今言った通り、そういう風に前任者から習ったようにやっているだけです!」
その時私がふと思ったことは、
「あー、自分はまだ彼女たちの『仲間』じゃないな!」
どうしたら彼女たちの仲間になれるのか、それも一刻も早く!
10人の女性部下を抱える経理課長として、自分は何から始めなければならないのか?
この会社の経理システムを理解するより、先にすべきことがあるように感じたが、それが何かは、すぐには分からなかった。
次回【2.私の初コーチング体験】に続く!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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