目標設定の技術(前編「基本編」)

Setting Goal
SMARTゴール設定
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日のタイトルは

「目標設定の技術」

昨日、新聞の朝刊記事を引合いに「ゴール設定」についてお伝えしました。そういう意味では続編とも言えるかと思います。

「目標が設定されていない!」と批判することは容易いです。しかし目標設定は意外に難しかったりします。

今日は先ずは前編「基本編」から。

辞書を引いてみると、目標とは

「そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの」

とあります。つまり到達点にきちんと向かっているかどうかを、判断するための目印、ということですね。

従って、到達点との距離や差異を把握できることが、目標設定では条件となると想像されます。

そういう意味で、皆さんも良くご存知の

「SMART」

は、目標設定のポイントを分かりやすくまとめたフレームワークだと思います。

念のため、SMARTというものを簡単にお伝えすると、目標設定する上で必要な5つの観点を、英単語の頭文字で纏めたもの。つまり、

S:具体的に(Specific)
M:測定可能な(Measurable)
A:達成可能な(Achievable)
R:上位目標・全体目標と整合している(Related)
T:締め切りがある(Time-bound)

このSMARTゴール設定は様々なところで採り上げられ、解説も多いので、より詳細はそちらをご参照ください。

私の印象としては、企業やビジネス上の目標設定には、非常に使いやすいフレームワークだと感じます。

特にT(締め切りがある)やR(上位目標・全体目標と整合している)という部分が秀逸ですね!

蛇足ですが、このRはRealistic(現実的)やRelevant(適切な・関連した)というバージョンもあるようです。

このSMARTは、5つの観点で目標設定のポイントを網羅的に捉えていることは認めます。しかし個人的な感覚としては、この方法で目標を設定しても

「何となく、やる気が盛り上がらない」

という気がするのは、私だけでしょうか?

次回はこの部分に焦点当てて、SMARTをより強化する目標設定の方法を検討したいと思います。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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重要にもかかわらず、忘れがちな「ゴール設定」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日の朝刊の一面から、こんな見出しの記事が飛び込んできた!

「国の政策、3割成果測れず
  事業終了時の目標なし」

あらら!

コーチングのセッションではクライアントに必ず、これらを訊くことにしている。

「今日は、何についてお話されますか?」
「いつまでに、どうなっていたいですか?」

つまり、話すテーマと「ゴール設定」を忘れない。

しかし一方、我々の日常を振り返ってみると、意外にゴール設定をせずに始めることが多いことに気付く。

成り行きだったり、勢いだったり.....

交わされる会話も「ゴール設定なし」が多い。

いつもいつもゴール設定が必要、という訳ではない。しかし、何かを成し遂げようとする時には、ゴールが設定されていることが望ましいことは自明である。

「私の日本語の生徒さん、都立高校に合格して4月から高校生!」

私の妻は外国から日本へ来た外国人の小中学校の生徒に、日本語を教える仕事をしている。いわゆる「日本語教師」。

「今は春休みでのんびりしているけれど、3年間はアッという間だよね。」

と妻は続ける。期待しつつも心配そうな表情が見て取れる。

「そうだね!でも学校では生徒に『3年後にどうなっていたいか?』なんて
問うことってあるのだろうか?」

私は思わずつぶやく。

今どきの高等学校はこういう問い掛けをしてくれるのかも知れない。

しかし、少なくとも私の高校時代は無かった。大学進学が前提にはなっていたが、高校3年間のゴール設定が大学進学だけか?

「この3年間で皆んなは、何を得ようとしているのか?」

こんな問い掛けがあったら良かったのに、と今感じる。

そう言えば昨晩、明日卒業式を迎える末娘との会話を思い出した。彼女は4月から大学院へ進学する。

「大学院の2年間が終わったとき、どんな風になっていたい?」

ありたい姿を描き、言語化した上で、4月を迎えて欲しいと願った父だった。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「ICF合格勉強会」開催!「『何をやるか』より『誰とやるか』が重要!」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今年は一念発起して「ICF」のコーチ資格を取得しようと準備中です。これは一種の

「学び直し」

認定コーチになって今年で8年目。副業で始めたコーチングを本業に切り替えて、独立起業して4年目。再度「原点へ帰る」ことが必要と感じ始めていた時に閃きました。

ICFの資格を取ろう!

ICF、即ち国際コーチング連盟はグローバルなプロコーチの団体。その資格はグローバル・スタンダードなものと言っても差し支えないだろう。

そして、受検準備を進めるに当たって、一緒に学ぶ仲間を募って開始した

「ICF合格勉強会」

昨日はその第三回目でした。

私がお声がけした発起人ではあるが、私が一方的にリードするのではありません。私はある意味で「コーチ役」。そしてまたある時は

参加メンバーが「コーチ役」。

「どんな風に進めると、みんなの学びや気付きに繋がるのだろうか?」

このまま口に出すわけではないけれど、参加メンバー各人が、このマインドを忘れずに参画しているように感じます。

声に出さずともこのマインドを理解しながら、一緒に時間を過ごす素敵な「仲間たち」。この心地よさがたまらない。

ジム・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニーZERO」の中の

「『何をするか』より『誰とするか』が重要」

という内容を思い出します。

そして昨日感じたことを、簡単に記しておきます。

【今日の学び】

1.「安心安全」の環境はとても重要である

(1)この仲間であれば「失敗」「恥ずかしいこと」「実験」が許される
(2)お互いに自分の気持ちに「素」でいられる。率直な物言いを求められる

2.各人がお互いの「学び」「探求」に対して貪欲である

(1)スキルやマインドを高めよるためにお互いに刺激しあう。
(2)そのために色々な方法ややり方を提案し、まずやってみようと言い合える

3.より良いものを創り出そう、という向上心マインドが高い

(1)より良いものには上限が無いことは分かっているが、それを常に追究する
(2)周りの環境との違いや変化に「オープン」である

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで(Day6)「使うテーブルを『丸テーブル』に変える」

丸テーブルに変えると.....
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている

「メンタルコーチング」

私はこれまで、ビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。

プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。

昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。

しかし研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。

今日は読了した書籍の中で、感銘を受けたものをご紹介していきます。

それは

佐伯夕利子著「教えないスキル」

タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。

副題が

「7つの人材育成術」

とあるので、7つの育成術を一つずつ取り上げていきます。今日は、育成術の五つ目です。

なおその際、佐伯氏がこの育成術を確立していく過程で、メンタルコーチがどのように関わってきたのか? メンタルコーチの視点も含めてお伝えしていきます。


【7つの人材育成術】

5.丸テーブルに変える(equality)

(1)コーチから一方的に教え込むのではなく、選手同士が学び合う環境を作る。それこそが学習効果を高める。ひいては先輩と後輩、コーチと選手といった階層をフラットにすることになる。

(2)試合前のレクチャーは先輩選手がするようになった。コーチたちは教わる選手たちと同じようにベンチに座って、ファシリテーター(潤滑油)になり、選手間の会話をまとめる役を担う。

(3)指導者の役目は「失敗しないように導く」のではなく、失敗を恐れず踏み出せる子、失敗を糧に出来る子供を育てること。選手の話に耳を傾けられる大人たちがいる空間を、人材育成の現場で作り上げていくことが大切。

(4)「選手の学びの機会が増えたかどうか?」そもそも指導者自身のヒエラルキーが学びを阻害しているかも知れない。そこで使用するテーブルを四角いものから「丸テーブル」に変えた。

(5)「言葉はアクションを生む。アクションがパフォーマンスを生む。パフォーマンスは習慣化する。」だからこそ、言葉一つ一つを大事にしていく。

(6)テーブルを丸に変えると、やはり気分が違った。テーブルのこちら側のコーチが一方的に指示、命令する空気はさらに減り、より選手の話に耳を傾ける場面が増えた。

(7)日本では指導の現場に緊張感や切迫感を求めていないだろうか?コーチが使う言葉に「集中しろ」「気を引き締めろ」という命令が多い気がする。そもそも日本語は尊敬語・謙譲語・丁寧語といった敬語があり、ヒエラルキーが生まれやすい言語である。

(8)「指導者は、選手の学びの機会を創出するファシリテーターに過ぎない」、と捉えるとヒエラルキーは邪魔になるかも知れない。

(9)選手は支配されると練習時間が長くなる。意味ある学びを習得できる。こうした環境づくりこそがスポーツの競技力を左右する。つまるところ、練習を何時間行うかではなく「学習効果を高めるためのスポーツ環境づくり」という発想が必要。

ではまた明日!
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「予実管理」の目的は、「当事者意識」の醸成と「PDCA」の実践である!

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日は、とあるところで話題になった

「予実管理」

について、少しお話をしたいと思います。

企業で「経理部門」や「経営企画部門」に属している方々にとっては、当たり前のように実施されている「予実管理」。

しかし、これを実施されていない会社も少なからず存在します。

長年、経理・経営企画の仕事をしてきた私にとっては、「え、無しでいいの?」という感覚ではあります。

ではそもそも、なぜ「予実管理」をするのか? その目的とその効用について、原点に立ち返りたいと思います。

1.前提

(1)改めて予実管理とは、「予算」と「実績」との差異を分析して、その理由を解明した上で、次の「行動」を見極めることです。従って実績と対比させる「予算」があることが前提です。

(2)ここで言う予算とは、通常は年度予算、つまり12ヶ月の単年度予算を指します。

(3)そしてその単年度予算は、通常は3~5年間の「中長期経営計画」に基づいた、当年の年度予算、であることが望ましいです。


2.目的

目的は実は色々あります。

(1)年初の計画、つまり単年度予算を達成することは、中長期経営計画を達成することの第一歩なので、会社としては先ずは年度予算を達成することが求められます。

業務として経理・経営企画部門が所管していますが実は、予算というものは社内の全ての部門・社員のものなのです。

つまり予算達成とは、所管部門や経営層だけではなく、会社を構成している全員に課されているタスクなのです。

(2)「数字や金額の話は経理の仕事だろう?」とおっしゃる方がたまにいらっしゃいます。むしろ予算は経理のものではなく、社員皆様のもの。予算は現場も含めた社員一人一人の「羅針盤」のようなものです。

現状の事業活動がこの「羅針盤」の示す通りに進んでいるかどうか?これを確認する作業が「予実管理」なのです。

(3)つまり「予実管理」という手続きを通じて、自分たちの仕事の「PDCA」を回すこと。PDCAを回した上で必要な軌道修正を行いながら、事業活動を行っていくこと。これが「予実管理」の目指しているところです。

(4)従って予実管理の「予算」も「実績」も、両方ともオーナーは社員一人一人です。自分事としてその数字を捉えて、自分たちの事業活動をモニターする一つの道具として「予実管理」というものを捉えて頂きたいと思います。


3.効用

効用、もしくは副次的効果としては以下のものが考えられます。

(1)予算というと「数字」で作られ、語られることが多いです。しかし前述のように単年度予算は中長期経営計画に基づいていることから、計画が全て数字(定量的)である必要はありません。定性的な目標・計画もあってしかるべきです。

(2)ということは、単年度予算においても「定性的」なものがあっても全くおかしくありません。数字や金額は分かりやすく、扱いやすいので定量的な面だけを見てしまいがちですが、ぜひ事業活動による定性的な成果にも目を向けて欲しいとです。

(3)例えば、昨今話題の「働き方改革」。コロナ下でぐっと進んだ感はありますが、「働きやすい職場を目指す」という目標を中長期経営計画でうたっている企業は少なく無いと思います。その時「働きやすい」という目標をどう「予算化」して、かつ「予実管理」を進めて行くのか?

「予実管理」は経営の舵取りの道具というだけではなく、社員一人一人の事業活動をPDCAという視点で回していくためのツールと理解して頂くと、ぐっと「当事者意識」を持って頂けるようになると感じます。

ではまた明日!
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「コーチングを受けて『肩の荷が下りた』」コーチ探せる

Before.....
After....
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

「コーチ探せる」で、以前こんなタイトルのブログを、書くように勧められた記憶がある。

「コーチングを受けて○○になった」

そこで私が初めて「コーチング・セッション」を受けた時の衝撃!を
書こうと思う。題して

「コーチングを受けて『肩の荷が下りた』」

今日の簡単な流れ
1.コーチングとの最初の出会い・そして失望
2.コーチングとの再会
3.セッションで感じた「衝撃」
4.その後の展開

1.コーチングとの最初の出会い・そして失望

(1)コーチングとの出会いは実は結構早い。1990年代の終わりごろ。日本にコーチングなるものが輸入されてきて間もない時期。中小企業診断士の更新研修で学ぶ機会があった。

(2)当時、ある外資系企業で係長をしていた私は、部下マネジメントに困っていた。そこで、このコーチング・スキルを最大限活用しようと「質問」を多投することにした。

(3)しかし全く機能しなかった。部下からはそっぽを向かれることになった。今思えばスキルの使い方が間違っていた。しかし当時の私は「やっぱりアメリカからの輸入スキルは日本では機能しないんだ」と悪い印象だけが残ってしまった。(今思えは自分の浅はかさに赤面すること然り)


2.コーチングとの再会

(1)その後、20年くらい経過。帰国後の日本での最初に転職に失敗!転職後の新しい職場に全く馴染めず、2ヶ月で社長から「明日から出社に及ばず宣言」を受ける。

(2)お先真っ暗。藁をもすがる思い。誰かに相談しないと立ち直れないほど。しかし誰に相談したら良いのか? コーチング?、しかし、以前の苦い経験しかないコーチング。迷ったあげく取り敢えずプロコーチからコーチング・セッションを受けることにした。


3.セッションで感じた「衝撃」

(1)それまでの人生で、私は基本的に「他人に相談する」という発想がなかった。自分のことは自分で検討して、判断して、決定する。そういうものだと考えていた。思い込んでいた。

(2)しかし、2か月で馘!という事件に遭遇して、もうどうしようもなくなった。そんな気持ちで受けたコーチング・セッション。私にとっては「衝撃」だった。何故なら、そのコーチは私の話を延々と2時間くらい聞いてくれたのだ。

(3)私のこれまでの成功体験はもちろんだが、失敗は恥ずかしい思い。悔しく感じたこと、自分の卑しい部分。すべてをぶちまけた感じ。

(4)だんだんと話が広がり、そして深くなっていくうちに「なぜ転職が上手くいかなかったのか?」が見えてきた。コーチはそんな問い掛けは一切しない。私が自分で話をすることで自然に気が付いたのだ。それは取りも直さず「至らない自分」の姿。思い上がって、自分を大きく見せようとしたいたずるい自分。

(5)「 素の自分」が見えてきた。他人の目や評価では「自分の目で」自分を直視することが出来るようになった。そして、程なく次の転職先が決まる......


4.その後の展開

(1)その後も色々なことがあった。楽しいこと・辛いこと。そして私はプロコーチとして独立・起業することにした。

(2)これは私の「恩返し」の旅である。あれほどのどん底から救ってくれた「コーチング」。そして助けてくれた私のコーチ(文字通り私の「メンタルコーチ」)、そして私とここまで生かしてくれた社会への「恩返し」をしようと決心したのだ。

(3)どこまで出来るか分からないけれど、会社で職場で困っている人・悩んでいる人の助けになりたい。私がそうしてもらったように。

そんな思いで、クライアント一人一人に全身全霊で向き合おうと誓っています。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「上質な会話」が人を動かす(Day1)「『1on1ミーティング』の究極のゴールは?」

立ち話
会議室での「1on1ミーティング」
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

最近にビジネス界では「1on1ミーティング」導入が花盛り。元々は米国のシリコンバレーにあるIT企業で導入され、それが日本へ「輸入」されたものだ。

私は外資系数社で働いた経験があるが、実は「1on1ミーティング」という名の、上司部下間の会議が、制度化されていた記憶はない。

むしろ私が勤務していた会社では、上司と部下、もしくは同僚同士での「立ち話」が、かなり頻繁に行われていた記憶がある。

高さが1m20cmくらいだろうか、少し低めのパーティションにもたれながら、

「確かにそういう課題はあるよね!それで、お客さんは何て言っているの?」

「課長、例にプロジェクトでちょっとやっかいなことがあって滞っているですけど、どう進めらたらいいのでしょうか?」

「そういえば、調査を頼んでおいた例の案件、今どんな感じ?」

今思い出すと、上司・部下・同僚同士、かなり自由に会話が行われていたように感じる。

それも「こそこそ」「ひそひそ」ではなくオープンで、周りの人たちが聞こえるくらいの声でだ。

もちろん「ヒト」に纏わる話題やプライベートなことは、状況を勘案して会議室で話されていたはずだ。

「分かりました、課長。その方向で検討してみます。また進捗を連絡します!」

「いやー実は、まだ調査は進んでいないんです。今週末の時点で、取り敢えず分かったことだけですが、ご報告します。」

課長や部長、そして役員までが参加?する「立ち話」だが、上長たちがどんな言葉がけや問いかけ、また助言や指示などをしていたのだろうか?

私が20年間勤務していた米国系企業には、いくつか会社の会社運営に関するポリシーがあった。その中で印象に残っているpolicyの一つ(今となってはうろ覚えで英語的には???だが)は、

Employee oriented, Manager supported

つまり、

・社員が主体者、マネジャーは支援者
・環境を用意すれば、社員は自らの意思で行動を起こす
・マネジャーの仕事は「環境を創る」こと

従って、マネジャーは、細かい指示や命令をすることより、部下の意向ややりたいことを聞いた上で、それを実行するための支援をする、と考えられていたのだと思う。

「1on1ミーティング」の究極の到達点は、きちんと2週間に一度50分、上司部下が定例的に会議室で話をすることではなく、

上記のような短いながらも「上質な会話」が、オフィスの至るところで、組織の様々な階層間で、行われるようになることだと強く信じている。

「1on1ミーティング」自体は、その実践するための「前段階」の制度の一つと理解したい。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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娘と読み解く「就職四季報」(Day1)「突然始まった『会社研究』」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

「ねえ、お父さん、会社ってどんな風に選んだらいいの?」

4月から大学院へ進学する末娘。建築学を大学で専攻して、同じ大学の大学院へ進むことを決心した。

「え、まだじゃないの?4月から大学院なんだから....」

「就活」というもの自体に不安を感じていることに加えて

「会社って何か?」

という疑問を感じているらしい。

ということで、一緒に「会社研究」を始めることになったのだ。

今どきはずいぶん便利になったものだ。

「就職四季報」

なる書籍まで用意されている。

先ずはこれを紐解くことから始めたい。

「中小企業診断士」の資格を持っている私は、中小中堅企業をお客様にしていることもあって、異なる意味で会社研究には興味がある。

その辺りを今後、このブログで綴って行きます。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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今でも鮮明に記憶に残る「今日」という日

あの日
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

毎年巡ってくる3月11日。日本人である我々には、特別な日となったと言っても良いだろう。

そして私個人にとっても2011年3月11日は、一生涯忘れない日である。

私はその約一ヶ月前の、2011年2月1日に単身で日本へ帰国していた。5年間強を過ごしたニュージーランドから、日本へ戻って新しい仕事を見つけるために、家族を海外に置いて、先に帰国していたのだった。

そして、その後の2月22日に、ニュージーランドで第二の都市、

「クライストチャーチで大地震」

が発生。現地の人はもちろん、多くの日本人もビル崩壊の犠牲となった。

そして、3月11日。

私はその日、実家に滞在していて、ある大切なことを待っていた。海外との電話インタビューである。ある外資系企業のポジションに応募していて、とんとん拍子に2次面接まで通った。そして最終3次面接が3月11日に予定されていたのだ。

実家で私が長い間使っていた自分の勉強部屋の机で、何となく落ち着かないところを襲った大きな揺れ。

地震はそれまでも何十回と経験しているので、最初は「あ、地震!」くらいのことだった。しかしなかなか収まらない。むしろ段々と揺れが激しくなる。どうなっているんだ、そろそろ収まるはずなのに!

私は自分が使っている机を、両手で掴んで思わず大声で叫んでいた。

「止まれ!」

こんなことは始めてだった。

まだ収まらない。そして私はその机の下にもぐって、「スカイプ」を起動させた。ニュージーランドに残っている家族に連絡を取ろうと思ったのだ。

ネットはまだ繋がっていた。妻の声が飛んできた。

「あなた、大丈夫?ニュージーランドでも地震のことはニュースで伝えている。でも場所はどこなの?場所が聞き取れないの!」

揺れる机の下に潜り込みながら、私は大声で答える。

「東北。福島らしい。だからここからは、そんなに近くは無い。それにしても、こんなに長く続く地震はこれまでで始めてだよ。」

「実家のお父さんとお母さんは大丈夫?」

「あー、大丈夫。実は今晩、アメリカと電話で最終インタビューなんだ!」

さながら事件現場からの実況中継の様に、こちらの様子をスカイプ先の妻に伝えていた。

「え、今晩?」

「そうなんだ....。でも、まだ揺れている。どうしてこんなに長いんだろう...」

と話した瞬間でスカイプは止まった。ネットが切れたのだ。そして、慌てて携帯から妻に電話をかけてみたが繋がらない。実家の固定電話からも全く通じない。

これでニュージーランドの家族に、連絡する手立てが無くなった.....


今でも、その時のことは鮮明に覚えている。ゆらゆらとまるでボートの上で揺れるような状況で、パソコンに向かって話す光景。まだ揺れが止まらない。なぜだ???


その後、妻を初め家族は、当初の予定より相当早めに日本へ帰国することを決心した。
当初は私の日本で新しい職場にも慣れて、地ならしをした後で日本へ帰国してくる予定だったのだ。

「あなたとのスカイプが切れてしまった瞬間、何か全てが止まってしまったように感じたの。だから一日も早く日本へ帰ろうと思った。」

そして妻は、こう続けた。

「ご近所のニュージーランド人の友人から、『なぜ地震と津波で大変なことになってしまった日本に、わざわざ今、帰るのか?』と訊かれて、答えに窮したの。」

その時の妻の答えは

「我々は日本人だから。そして、家族は一緒に居なくてはならない。」

というものだった。


ではまた明日!
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コーチングを通じて体感する「価値」とは? (Day4)番外編「クライアントからの感想・気付き」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

この約一年間、コーチング・セッションを提供してきた、ある有名企業の社長さんとの

最後のセッション

を終えました。

クライアントになる以前から知り合いだった、ということもありますが、

知り合いだからこそ、コーチング・クライアントとしては難しさを感じる

ことも、正直言ってありました。

「社長、一年間のセッションを振り返って頂いて、宜しければ感想や気付きを教えて頂けますか?」

最終回のセッションの最後に、私はこうお願いした。

その社長さんは、次のように語ってくれました。

『コーチングを受けることは初めてでしたが、自分を内省する時間を定期的に持つことが出来たことは、とても大事だと気付かせていただきました。』

『また、自分が考えていることが対話によって言語化されて、話がまとまってくることもコーチングを受けていて感じたことの一つでもありますね。』

『これらを感じたことで、自らもコーチングを学びたいと思うきっかけになったといえます。』

涙が出そうなくらい、嬉しいお言葉。コーチ冥利に尽きるとは将にこのこと。

そして更に嬉しいことにその社長は、自らコーチングを学びたい、部下にコーチングを学ばせたい、とおっしゃってくれました。

こうして少しずつコーチングの効果を理解してくれる人が増え、「コーチング・コミュニケーション」が社会に広がっていくことを心から願っています。

そして、このような社会の実現のための存在に、私はなりたいと強く感じました。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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#coaching #エグゼクティブコーチング #コーチ #コーチング #コーチ冥利 #内省 #言語化 #銀座コーチングスクール

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