Jan
17,
2022
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day11)「知識労働者の貢献と成果を阻むもの」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第2章「なぜ成果があがらないのか」
【働く者をとりまく組織の現実】
1.組織に働く者の置かれている状況は、成果をあげることを要求されながら、成果をあげることが極めて困難になっている。
まさに、自らが成果をあげられるように意識して努力しないかぎり、周りをとりまく現実が彼らを無価値にする。
2.組織に働く者は、自分ではコントロールできない「四つの大きな現実」に取り囲まれている。
3.彼らにとっては、それらのものと共生するしか選択の余地はない。しかし、それら四つの現実のいづれもが、仕事の成果をあげ、業績をあげることを妨げようと圧力を加えてくる。
(1)時間はすべて他人に取られる。
①誰でも彼の時間を奪える。現実に、誰もが奪う。
(2)自ら現実の状況を変えるための行動を取らない限り、日常業務に追われ続ける。
①しかも日常の仕事は、本当の問題点どころか、何も教えてくれない。
②彼らに必要なのは、本当に重要なもの、つまり貢献と成果に向けて働くことを可能にしてくれるものを知るための基準である。
(3)組織で働いているという現実がある。
①他の者が彼の貢献を利用してくれる時にのみ、成果をあげることが出来る、という現実である。
②組織は一人一人の人間の強みを発揮させるための仕組みである。
③通常、成果をあげるうえで最も重要な人間は、直接の部下ではない。他の分野の人、組織図の上では横の関係にある人である。あるいは上司である。
(4)組織の内なる世界にいるという現実がある。
①誰もが自らの属する組織の内部を最も身近で直接的な現実として見る。一方、外の世界で何が起こっているかは、直接には知りえない。
②しかるに、組織の中に成果は存在しない。全ての成果は外の世界にある。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
17,
2022
コーチングクラスでの「学び直し」で気付くこと(最終回)
今年の漢字一字は
「原(源)」
文字通り原点に返る、源を再確認する。
ということで、以前通った銀座コーチングスクールのクラスを「再受講」しています。
私は講師として「教える立場」でコーチングに関わった経験はあります。ここで改めて
「コーチング」とは何か?
神髄に迫ろうと考えての学び直し、です。
今日も昨日に引き続き、気付いたことを記します。
今日の最大のハイライトは
「視点を変える質問」
クライアントの思い込みや既成概念を、コーチからの問い掛けで、異なった視点から見直してもらうもの。
「リ・フレーミング」と表現することもあります。
この「視点を変える質問」には、いくつかのバリエーションがあります。そこで今日は、私が好きなものや、しばしば使う問いを挙げてみます。
「相手の方は、あなた自身のことをどのように感じていると思いますか?」
「あなたの親友なら、今のあなたにどんな助言をすると思いますか?」
「具体的に何があったのですか?」
「何から始めることが出来ますか?」
「5年後の自分には、今のあなたはどのように見えると思いますか?」
「その目標が達成したあなたは、今のあなたと何がどう異なっていますか?」
「もし制約がなければ、どう対応しますか?」
「期限を残り三ヶ月だとすると、何をしますか?」
「それをやっているあなたは、何を感じていますか?」
「あなたを助けてくれる人は誰ですか?」
一回のセッションで全部を使う訳ではありません。しかし必要なタイミングで、適切な問いかけがスムーズに出来るようにしたいですね!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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