Nov
26,
2022
「リーダーシップ」というものを思う時(11)No.3「部下の『何を』『どのように』観察しますか?」
これまで書き続けているタイトルのブログシリーズ、
「リーダーシップというものを思う時」
今日は、リーダーを支える「部下」に焦点を当てようと思います。
上司や管理職は、自分の部課やチームの部下をよく「観察」する必要があります。
観察?
はい、そうです、観察です。
何回かに分けて、部下を観察することについて綴って行こうと思います。
章立てはこんな感じでしょうか?
第一章:部下を観察する目的(完了)
第二章:部下の「何を」「どのように」観察するのか(本日)
第三章:観察したことを、どのように活かすのか
【第二章:部下の「何を」「どのように」観察するのか】
では「部下を観察する」といっても、具体的に何を、どのように観察したら良いでしょうか? 今回はそれを少し掘り下げてみましょう。
私は次の三つの視点で観察したらよいのではないか、と考えています。
1.部下の「ノンバーバル」な反応を観察する
2.部下の「変化」を観察する
3.部下の周りとの「関係性」を観察する
1.部下の「ノンバーバル」な反応を観察する
(1)ノンバーバルな反応、即ち言葉になっていないけれど、部下が意識的、もしくは無意識に伝えていることを観察する、というものです。
例えば「表情」です。言葉では「はい、分かりました」と返答しつつも、表情がくぐもっているような場合。部下は何かを伝えたいのだ、と察知したいですね。
(2)他のノンバーバルの実例としては「言葉に詰まる」こと。また、行動や反応が少し粗野になる、ぶっきらぼうになる、なども挙げられます。
ひょっとしたら部下の中に、何らかの拒否反応や腹落ちしていない、不安・不満があるかも知れません。
(3)上記のような「ノンバーバル」な反応を、実は上司である皆さんは、既に気付いているかも知れません。
しかし、恐らくそれをことさらに採り上げずに、横に置いてしまっているケースが多いのではないでしょうか?
部下を観察して、上司として先ずはこれらの事象を認識することから始めたいです。
2.部下の「変化」を観察する
(1)部下自身の「変化」に注目したいです。
変化とは例えば「1on1ミーティング」を導入して暫く経つと、部下の言動に変化が現れてくることがあります。
具体的には、相談の頻度が増えた・減った、発言がポジティブになった、部下の周りの社員への態度がソフトになった、などなど。
実は当の本人は、自分の変化には意外に気付いていないもの。それを上司としてぜひ伝えてあげて欲しいです。
(2)また変化は「成長」や「前進」に繋がっていることが多いです。
それは知識だったり経験だったり、多岐にわたる可能性があります。そこを上司としては見逃さずに本人に伝えると同時に、人事評価にぜひ活用したいです。
3.部下の周りとの「関係性」を観察する
(1)前回、部下や社員一人一人の能力開発は必要だが、これからはチームや集団で成果を上げていける体制を創って行くことが必要と伝えました。
これは即ち「関係性」を意識して構築できるかどうか、ということです。そういう視点で部下の在り様や変化を観察して欲しいです。
(2)たまにこのような部下がいます。上司である皆さんには従順で物わかりの良い部下のようですが、一方、部下の同僚や下位者に対して高圧的だったり、物言いが上から目線だったりするのです。
この状況では、いくらその部下が単独で成果を上げられる能力があったとしても、もう一段上のリーダーとしては難しい場面が出てくる可能性があります。
従ってこの観点でぜひ観察が必要です。「組織全体」の目標達成を促す、という発想をぜひ伝えたいです。
いかがでしょうか?
部下の「何を」観察したら良いか、少し具体化されましたでしょうか?
ではまた次回に!
働くあなたを元気にする「プロコーチ」、砂村よしお
Nov
20,
2022
「リーダーシップ」というものを思う時(11)「そもそも部下評価の目的は?」No.2
これまで書き続けているタイトルのブログシリーズ、
「リーダーシップというものを思う時」
今日は、リーダーを支える「部下」に焦点を当てようと思います。
上司や管理職は、自分の部課やチームの部下をよく「観察」する必要があります。
観察?
はい、そうです、観察です。
何回かに分けて、部下を観察することについて綴って行こうと思います。
章立てはこんな感じでしょうか?
第一章:部下を観察する目的(本日)
第二章:部下の「何を」「どのように」観察するのか
第三章:観察したことを、どのように活かすのか
【第一章:部下を観察する目的】
部下を観察する目的を一言で言ってしまえば、それは「人事評価」ということになると思います。年に一度もしくは二度、部下の人事評価を行う会社は多いと思います。
ではこの「人事評価」をもう少し深掘りして、人事評価の目的を考えてみましょう。
その目的を大別すると、下記の3つです。
1.給与・役職など処遇を決定・運用する
これは分かりやすいと思います。昇給や昇格などの人事処遇を決めていくためには、人事評価は欠かせません。
そして評価をするためには、比較する対象が無ければ評価自体が難しくなります。それが、下記2.の「基準」です。
2.会社として、社員の在り方や達成基準を示す
処遇を判断するためにはその基準が必要です。またその基準は当然、それを目指す社員にとっては「目標」にもなり得ます。
従って、この基準や「ありたい社員像」というものは、その会社や組織の理念やビジョン、方向性によって規定されるとも言えます。
ということは、この達成基準は社員の成長・発展をも後押しするものになっているのです。
例えば、この役職だとこういう役割と責任が与えられ、給与水準はこれくらい、というように、キャリアと報酬が関連付けられ可視化される、ということも意味しています。
3.会社や組織全体の目標達成を促す
人事評価は基本的には社員個人を対象としておりますが、実は個人だけに留まらないと考えるのが相当です。なぜなら会社や組織は個人だけで成り立っておらず、むしろ個人と個人の集まり、集団で運営されているからです。
人事評価の基準を個人のパフォーマンスだけで見るのではなく、チームや集団というより広い括りで判断して行く、という視点も重要だと思います。
いかがでしょうか?
では上記、人事評価の目的との関わるの観点で「観察」をどのように捉えたら良いか?
次回はこの点について考えてみようと思います。
ではまた次回に!
働くあなたを元気にする「プロコーチ」、砂村よしお
Nov
13,
2022
リーダーシップというものを思う時(11)「部下評価のために何を観察しますか?」No.1
これまで書き続けているタイトルのブログシリーズ、
「リーダーシップというものを思う時」
今日は、リーダーを支える「部下」に焦点を当てようと思います。
上司や管理職は、自分の部課やチームの部下をよく「観察」する必要があります。
観察?
はい、そうです、観察です。
何回かに分けて、部下を観察することについて綴って行こうと思います。
章立てはこんな感じでしょうか?
第一章:部下を観察する目的
第二章:部下の「何を」「どのように」観察するのか
第三章:観察したことを、どのように活かすのか
ではまた次回に!
働くあなたを元気にする「プロコーチ」、砂村よしお
Nov
9,
2022
コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day5、final)「クライアント社長の声」
しばらく間が空きましたが、
『コーチングを通じて体感する「価値」とは?』
をお届けします。
今回は最終回に相応しく、
クライアントの声
をお伝えします。
コーチング・セッションはクライアントとの
「協働作業」
ごくたまにですが、なかなか協働作業のフェーズに至らない社長さんもいます。
そのような社長さんとの、約束の半年間が終了する最後のセッションで、
「社長、今日は前半期のセッションの最終回です。後半期はどうされますか?」
内心ドキドキの問い掛け。
いつも通りに暫く沈黙があった後で、
「後半期もぜひお願いしたい」
そう言って頂いて内心ほっとしました。
その社長さんの、コーチング・セッションに関する感想や気付きを、簡単にお伝えします。
(なお感想の掲載は、社長ご本人に了解を得ております。)
1.事業運営に重要な様々な内容を話すことで整理整頓できる。
2.社内では利害関係も働くが、社外のコーチングでは気兼ねなく話ができ、自分内に溜め込むことが減少できる。
3.コーチと話すこと、背中を押してもらうことで行動に繋がる。
4.社内では「当たり前」なので敢えて定義付けられていない事柄を、コーチからの問いによって言語化できる。言語化する過程で色々考えさせられる。
5.自分が社長として周りの役員や社員からどのように見えているか、それを垣間見ることができる。
6.自分の社長としての経営判断を外部コーチに話し、聴いてもらうことで、適切なのかどうか、どういう視点が足りないのか、などに気付くきっかけになる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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