書籍名~ 権力に迫る「調査報道」・・ 原発事故、パナマ文書、日米安保をどう報じたか 著者~高田 昌幸 さん~ 高知新聞社・報道部副部長 ~大西 祐資 さん~ 京都新聞社。南部支社報道部長 ~松島 佳子 さん~ 神奈川新聞社・デジタル編集部 発行所~ 旬報社 調査報道は、瀕死のジャーナリズムを救えるのか? 原発事故から安保法まで・・激動の時代に刻まれたスクープの数々を、担当した取材記者の記録が並んでいる。 <防衛の壁を崩す>から * 秦融氏・木村靖氏(中日新聞)に聞く・・ 日々飛び立つ自衛隊機 <いったい何を運んでいるのか>その自問を執念で追いかけた・・ <航空自衛隊のイラク派遣は、憲法9条に違反する>という判決を名古屋高裁が出したのは、2008年4月17日だった。 この画期的的な判決の端緒は、中日新聞の調査報道記事・2007年7月23日朝刊 の一面・・<米兵中心 一万人空輸 逸脱・・説明拒む政府>という見出しのスクープだった。 イラク復興支援の空自機は、愛知県小牧市の小牧基地から飛び立っている。 この記事を取材した記者は2006年秋口から<何か変だなの疑問から始まった。 本数が異常に多い感じがする。 とにかくこんなに本数が多い人道支援活動って何だろうな・・素朴に思ったんです。 極秘に数人の隊員と接触して正確な情報を入手したそうです。 派遣され個々の自衛隊員にすれば。全てが国民に隠された状況の中であり、そこで命を張っている。 もし何かあった時に、自分たちはどいう形で殉職するんだろう・・ そういうことを彼らは常に考えているんですね。 <人道支援を、やっていますと言っても実際に何をやっているか、国民は分かっていない。 実際は戦闘があって、ものすごく危険な地域なのに、政治の都合で<非戦闘地域だ >だから安全と言われてしまう。 自衛隊員は命を懸けた仕事をしているのだから、政治に翻弄され、命を危険な状況にさらすことについては、彼らは納得できない物があったと思う。