【Day602】『たいぞーのきもち』の「はじめに」を公開!
Jun
22
もうすぐ発売です(6月24日発売予定)。
私の2冊目の Kindle本。今回は、エッセイ集になります。
まずは「はじめに」の全文を公開してしまいましょう!!!
はじめに
2022年後半以降、世界は「AI」の力に圧倒されている。
AIアートに始まり、満を持して「ChatGPT」が登場。当時、表舞台に立っていた「Web3.0」は、一気に舞台の端に追いやられた格好だ。
とはいえ、ChatGPT、なかなか便利だ。
料理のレシピを尋ねたり、過去の出来事を確認したりするときに、かなり役に立つ。それまでなら、Google検索をして上位5位くらいまでのサイトを閲覧して、欲しい情報に辿り着くことが多かったが、今は一発である。科学的根拠が必要なものを問い合わせしているわけではないので、まったく問題なしだ。
2000年代後半から2010年代前半で起きたようなパラダイムシフト(スマートフォンの登場)がまた訪れた感がある。
しかし。しかしである。
何かわからないことがあると、反射的にAIに尋ねるのはどうなのだろうか?
AIは、現時点では堂々と平気で嘘をつく。もちろん、悪気はないのだが……。
何度も繰り返してその動作を反復していくうちに、それが「習慣」になり、自分の頭で考える時間がどんどん減っていく気がしてならない。
知らず知らずのうちに、「楽」を覚えることで、人はもっと「楽」を追求していくことになるだろう。
そのうち、自分の感情さえ、AIに聞いてしまうようになるかもしれない。
自分の気持ちをAIに聞いてみても、その答えは返ってくることは決して無いはずなのに……。
「そのとき、たいぞーはどう思ったのだろうか?」
「あの場面で、たいぞーは何を感じていた?」
「結果、たいぞーは何を学んだのだろう?」
ここ数年に感じた感情を、いつか忘れてしまう日が来るのかもしれない。
そんな事を考えたら、恐怖さえ感じてきた。
これまで味わった感情、今、率直に感じている気持ちを忘れないうちに、何かに残しておきたいと思った。
こんな自分の雑感が、誰に届くかは正直わからない。しかし、人生の不安を感じる年代が一番強いのが40代後半らしい(中年の危機/ミッドライフ・クライシス)。「中年の危機」のど真ん中にいる一人の人間として、何を感じて生きていたのかをまとめておくのも悪くはないではないか? いずれ息子達も巣立っていく。思春期の時期に父として彼らとどう向き合っていたのか。記憶が薄れていく前に、ホットな感情を綴っておきたい。ランナーとしては、まだカラダが動く今、その挑戦の記録を残しておきたいし、他にも、2022年後半から2023年前半に行った体験も伝えたい。
このエッセイは、40代後半の「たいぞーのきもち」である。
今後、50代、60代になるにつれて、「たいぞーのきもち」はどう変化していくのだろう?
それは私にもわからない。ただ今は、今しか感じることのできない自分の人生での喜怒哀楽を、正直に伝えたいと思う。本のタイトルは、「たいぞーのきもち」だが、たいぞー版『生き方』と読み替えてもらってもいいだろう。
ようこそ、ChatGPTが知ることのない「たいぞー」の思考・感情の世界へ!
お待ちしておりました!
少々、スベってしまうこともあるかもしれません。
どうか、風邪など引かぬよう、お体に気をつけてお読みください。
スベリは「チャレンジ」として受け取っていただければ幸いです。