【Day770】過去の解釈を変える習慣
Dec
7
日本からまたひとつの才能が星になってしまった。
享年61歳。
昨今、私がティーンエイジャーだった頃の「スター」が次々にこの世を去っていく……。
BUCK-TICKの櫻井さん、谷村新司さん、坂本龍一さん、もんたよしのりさん。
肉体は無くなっても、彼らが残した数々の名曲のメロディーは、これからも鳴り止むことは無いだろう。
KANさんの代表曲、「愛は勝つ」が流行ったのは、私が17~18歳のときだった。
バイト仲間とカラオケに行くと、同僚達は曲名と同じサビの部分を大声で叫んでいた。
正直に言おう。
私はこの歌が嫌いだった。
当時の私は、ロックとパンクこそが、男の音楽だと信じ込んでいて、POPSなど「やさ男」の聞く音楽だぁ~! と本気で思っていた。
本当の愛を知らない背伸びをしていたSHY BOY。
観月ありささんには、「Too Shy Shy Boy」と呼ばれそうだ。
「愛は勝つ」の歌が終わると、いよいよ次は私の番だ。
ナンバーは「聖飢魔II」の「蝋人形の館」。
SHYBOYのクセに私はデーモン小暮になりきり、迷わずシャウトした。
KANさんの訃報を聞いた翌日、30年ぶりに「愛は勝つ」の原曲を聴いてみた。
「心配ないからね」ではじまる、優しい歌詞。
心地良いピアノの上に、飾り気のない歌声と美しい旋律……。
なんて、いい曲なんだろう。
胸に熱いものが込み上げてくる。
こんな名曲中の名曲を30年間も避けていただなんて、人生の半分を無駄にしてしまった気分だ。
ここでの「気付き」は、いったい何だったのだろう。
要約すると、「事実は1つ、解釈は無限大」ということなのかもしれない。
私が「愛は勝つ」に対する見方が変わったように、曲そのものは何も変わらないのに、自分の視点が変わることで、捉え方や解釈が変わる。
これこそが「幸せになるためのコツ」なのではないか。
例えば、過去のトラウマやネガティブな出来事など、未だに引きずってしまっている人もいるかもしれない。
しかし、視点を変えれば、その出来事が今の成長につながってはいないだろうか?
それにより、次のステージに進んでいることもあるんじゃないか?
過去は変えられないというが、過去の出来事の「解釈」を変えることは、いつからでもできると信じたい。
さらに過去だけではなく、私にも、あなたにも、これから辛い出来事がきっと、やってくるだろう。
でも大丈夫。どんなに困難でくじけそうでも信じることを選択できる!
だって、心に愛がある限り、最後には勝つことができるのだから……。
KANさん、ありがとう。そしてさようなら。
これからは「愛は勝つ」以外の歌もこれから聴かせていただきます。
もうロックなんて聴かないよ!?(福島の「やさ男」より)