ルリトラノオ(瑠璃虎の尾);
伊吹山に自生する事で知られている。古くから観賞用に栽培されてきた。
自生種には白い短毛が見られる。
花冠の筒部があることなどからルリトラノオ属 Pseudolysimachion に分類される。
茎は直立、葉柄は無く葉身は長さ8㎝前後、幅2㎝前後で狭い卵形~三角状卵形。
葉先は尖り、基部は円形、縁には鋭い鋸歯がある。
茎頂に10~20㎝の長い穂状花序を伸ばし、青紫色の小さい花を多数つける。
花柄は長さ1.5~2㎜で屈毛がある。花は直径約7㎜、長さ約6㎜。
花冠は短い筒部があり先が4深裂、裂片は広卵形。雄蕊は2個、花冠から長く突き出る。
近似種にヤマトラノオ、エゾルリトラノオ 、ヤマルリトラノオと似通った花がある。
中でもヤマトラノオ(Veronica ovata subsp. miyabei var. japonica)は、識別がむずかしい。
特徴等で自生地に違いがあるが、栽培種では見た目で識別するのは困難。
「令和参年(皇紀2681年)6月24日、記」