《 雅羅・/・ 襍囈〝ぼたもち〟❖ ’24-80❖ 》

《  今日は、何の日!!“春分の日”  》
本格的な春が、すぐそこまで来ている。今日は、春分の日。
「春を分ける」とは、この日を境に昼の長さが長くなる意か。
春分の日とは、国民の祝日の一つで、1948年に法律で制定さた。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ことを目的とした日。
日付は決まっておらず、3月20日か3月21日が春分の日になる。
休日としての春分の日は、1878年から脈々と続いている。
第二次世界大戦終結後の1948年までは「春季皇霊祭」と云われていた。
歴史的に日本独自の呼称、「春季皇霊祭」は、覚えておく事柄と思う。
年2回ある昼と夜の長さが同じになる日の1回目を”春分”と呼ぶ。
呼称の仔細(天文学的)はよしとして、この期はお彼岸である。
春分の日と前後3日間を合わせた7日間をお彼岸という由。
墓参りとか、仏壇にお供えものをする、とか色々な処し方がある。
お供え物の主役は、春分の日はぼたもち、秋分の日はおはぎである。
ぼたもちは春の花の牡丹、おはぎは秋の花の萩に由来するらしい。
単に呼び方が違うのではなく、ぼたもちはこし餡、おはぎは粒餡。
掛け言葉のようでもあり、遊び心のようでもあり面白い。
更には、彼岸そば・彼岸うどんもあるそうだ、知らなかった。
季節の変わり目、体調を崩しやすいことを踏まえてのことらしい。
消化の良いそばやうどんを食べる習慣があるのは理にかなってる。
それを意味して、「彼岸そば・彼岸うどん」と云うのだそうだ。
甘いものが大好きな小生は、ぼたもち・おはぎの方が気になる。
「ぼたもち」と「おはぎ」の呼び方は四季が関係しているようだ。
春の花として知られる牡丹の花に似ている事から”牡丹餅”が「ぼたもち」。
「おはぎ」は、秋花の代表的な萩の花に肖って”萩餅”が「おはぎ」に。
また、粒あんを「ぼたもち」、こし餡を「おはぎ」と呼ぶところもあれば、
春秋ともに「おはぎ」で統一しているところもある。
更には原材料の違いとして、もち米を主とするものを「ぼたもち」と呼び、
うるち米を主とするものを「おはぎ」と呼んでいる。
餡をまぶしたものが「ぼたもち」、きな粉をまぶしたものが「おはぎ」、
地域によって実にさまざまな定義付けが行われている。
ぼたもちという呼び名にしても四季がある由。

春;小豆餡を牡丹に見立てたが、小豆は春では皮が固くなっている。
其の為に、小豆の皮を取り除いたこし餡で包んだものが「ぼたもち」。

夏の呼び名は、おはぎの作り方に関係している由。
おはぎを作るときには、餅のように臼でつかず、米を潰して作る。
餅は、つく時にペッタンペッタンと音が出ますが、おはぎでは音が出ない。
お隣に住む人もいつ“ついた”か分からない事から「搗き知らず」→「着き知らず」、
暗い夜にいつ着いたかわからない「夜船」になぞらえ「夜船(よふね)」と呼んだ。

秋の呼び名「おはぎ」
「おはぎ」の名前は、牡丹餅と同じく、
小豆餡の様子を秋の彼岸の時期に咲く小ぶりで細長い萩の花に見立てたことから。
秋のお彼岸の時期は、小豆の収穫時期でもあり、
採れたての皮が柔らかい小豆、そのまま皮もつぶして食べられる為
つぶ餡が使われていた。
萩の花のようにつぶつぶの餡で俵型に作るともいわれている。

冬の呼び名「北窓」冬の呼び名「北窓」。こちらも言葉遊びから。
北にある窓からは、“月”を見ることができない。
「搗き知らず」→「月知らず」、月を知らない、見えないのは北側の窓ということから。

季節で名前や姿を変える「ぼたもち」、これぞ文化と思う。味わいある。

「令和陸年(皇紀2684年)3月20日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XVII〟❖ ’24-79 ❖ 》

ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科 (Araceae)     
学名:Arisaema urashima H.Hara
Arisaema thunbergii Blume subsp. urashima (H.Hara) H.Ohashi et J.Murata
ウラシマソウ(浦島草);
林床の木陰に春の訪れを教えるように楽しげに生えてくる。
地中の球茎は、栄養繁殖が盛んでかたまって生育することが多い。
葉は、花茎より高く直立し鳥足状の根生葉が1枚出てくる。
その太い葉柄先に小葉が11~15枚、暗緑色で傘のように広がる。
鳥足状複葉と称される様に、扇を一杯に広げたような状態になる。
葉柄は長さ40~50cm、基部が鞘状になっているため茎に見える。
 葉柄基部から花茎を出し紫褐色の仏炎苞に包まれ肉穂花序を付ける。
葉の陰に肉穂花序を大きな苞が包む。変わった形の花弁の様に見える。
花に見える苞だが、花序は中にあって外からは見えない。
花序を構成する花には花弁がない。 雄花には雄蕊のみ雌花には雌蕊のみ。
花序の先から釣竿の様な 長さ約60cmの付属体が上向きに延び垂れ下がる。
花後に玉蜀黍の様な果実ができ、 冬に液果が赤く熟す。有毒である。


《  '24/3/17; 泉の森で見た花々⇒早春の釣竿・観察1?? 》
春到来を知らせる様に、林床では草花が顔を見せ始めた。
余り人気はないようだが、関心を以って観察してる“浦島草”。
今年も顔を出し始めた。葉が傘をつぼめたような姿、楽しい。
草花は、表土の温度を確りと受け止めているのだろう。
温暖化とは思えないが、季節が早まっているのは確かなようだ。
令和参年(2021年)4月4日、同じ場所で観察した。
植物は、感受性豊か!!って感じる。
書斎でBGMでながしている松居慶子の曲。
“WHISPER FROM THE MIRROR”に草花画が重なって。。。! 

「令和陸年(皇紀2684年)3月19日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XVI〟❖ ’24-78 ❖ 》

ハナカイドウ(花海棠) バラ科(Rosaceae)
学名:Malus halliana Koehne
別名:カイドウ、スイシカイドウ、ナンキンカイドウ
《  '24/3/18; 近所の庭に観た綺麗な花蕾〝花海棠の蕾〟》
ハナカイドウは、観賞用木花として古くから栽培されて来た。
木高5m以下というのも庭木に適していると云えよう。
又、盆栽としても重用されていて共に見応えがある。
樹皮は灰褐色でなめらか。小枝は、紫褐色で細い。
若いときに微軟毛があり後に無毛になる。
枝に変形した棘があるものがあったり、面白い。
葉は有柄で長さ4~9センチの楕円形~卵形。
 若葉は紅色を帯び、成葉は深緑色になる。
縁に細かい鋸歯があり、葉柄には軟毛がある。
短枝の先に長い柄に花が散形状に垂れ下がる。
蕾は紫褐色で卵形。開花すると淡紅色になる。
中国では「すいしかいどう(垂絲海棠)」と呼ぶ由。
楊貴妃が酒に酔って微睡んでいる姿に喩えているとか。
花期は桜の染井吉野より少し早い。
花が醸し出す雰囲気はおしとやかに映り可愛い。
蕾も若葉も観ていて飽きない。


鎌倉では、長谷の光則寺が良き風情を見せているだろう。
孫娘を連れて参る日が来るだろうか!?!
それにしても昨今の混雑では、足が向かないかもしれない。


「令和陸年(皇紀2684年)3月18日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XV〟❖ ’24-77 ❖ 》

ミスミソウ(三角草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Hepatica nobilis Schreber var. japonica Nakai
別名:ユキワリソウ(雪割草)
落葉広葉樹林の林床に育つ、花径約1-1.5cmの花。
色は白色・淡紫色・淡青色・淡紅色。
自生地は、準絶滅危惧 (NT)種。
三角草の花弁は、6枚~7枚以上と色々。
花色も白~赤~青と色が多い。
同族種のスハマソウとは見分けが難しい。
スハマソウ(州浜草)は、ミスミソウの変種。
違いは、葉先がミスミソウは尖る。
対して、スハマソウは丸まっている。


カタクリ(片栗) ユリ科(Liliaceae)
学名:Erythronium japonicum Decne.
自然植生は、発芽してから開花するのに約8年かかる。
いつどよのうにしてこの地に芽でたか??
2014/03/23以来、数は余り増えていない。


ニリンソウ(ニ輪草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Anemone flaccida F. Schmidt.
一つの茎に2つの花がつく。一つ目が咲き、後から2つめが咲く。
一個しか咲かないもの、三個咲くのもある。
画像のように3輪が見えるが、これも二輪草。


ユリワサビ(百合山葵) アブラナ科(Brassicaceae)
学名:Eutrema tenuis (Miq.) Makino
別名:ハナワサビ
葉をサラダや天ぷらとして食べる。独特の風味で美味。
早春に咲く独特な風合いを感じる花。
植物は、我々に、いつも何かを教え示してくれる!?!

《  '24/3/17;  泉の森・山野草園で見た花々 》
ミスミソウ(三角草)、カタクリ(片栗)、ニリンソウ(ニ輪草)、
ユリワサビ。他にも咲いていた野草は幾種類かあった。
この周辺、管理しすぎて自然環境が崩れてしまった。
環境再生を勧めているのだろうが、少々検討の余地あると思える。

「令和陸年(皇紀2684年)3月17日、記」
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《 雅羅・/・ 襍囈〝十六団子!?!〟❖ ’24-76 ❖ 》

《  今日は、何の日!!“十六団子の日”  》
3月16日、11月16日は「十六団子の日」、伝統行事。
この日に杵と臼を使って餅を付く風習が現代に伝わっている。
餅をつく音で農耕の神様に山と里の往来を懇願する祈り行事。
つきあがったお餅を小さく丸め16個の団子を作りお供えした。
このお団子の事を「十六団子」と呼んでいる。
古来よりこの日に豊作を祈願し様々な行事が催されてきたが、
3月16日は山の神様をお迎えする「神迎の儀式」が各地で執り行われる。
農神おろし(田の神迎え);
田植えが盛んな東北・北陸地方に伝わる“農神おろし(田の神迎え)”。
この行事は、農事の神様が稲の種を抱いて山から里に下りてくる日。
北国の長い冬に終わりを告げる風物詩でもある。
主に東北・北陸地方の農村部で「田植」の前に行う重要行事。
古代の人々にとって山岳は、人智が及ばない神秘的な地、
“信仰” 山の神を里にお迎えし、稲作の豊穰を祈願した。
そのため「農事の神様」は、山と里を行きする存在。
稲作の収穫が終わり休耕期となる秋から冬にかけては「山の神」、
春を迎えると種子を抱いて里へ降り「田の神」として農耕を見守る。
里に降り来る事を「さおり」、神をお迎えする役は「さおとめ(早乙女)」、
お迎えの役目を担うのは、女性の役目とされて来た。
又、縁起がいい数とされている16日に農神おろしを行なって来た。
神様は、杵が臼を叩く「ゴン、ゴン」という音を聞き山から降りてくる。
お迎えする日付にちなんで、杵と臼でついたお餅で16個の団子を作った。
その団子を枡の中に入れて神様にお供えした。このお供え物が「十六団子」。


石川県輪島市白米町にある「白米(しろよね)千枚田」、
日本海に面し、1,000枚を超える田んぼが連なる棚田。
海に沈む夕日、静寂に佇む光景は幻想の世界。
この地にも、先日の大地震で甚大な災いを持ってしまった。
お見舞い申し上げると共に、早い再興をお祈り申し上げます。

「令和陸年(皇紀2684年)3月16日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XIV〟❖ ’24-75 ❖ 》

ハマダイコン(浜大根) アブラナ科(Brassicaceae)
学名:Raphanus sativus L. var. raphanistroides (Makino) Makino
別名:ノダイコン(野大根)
** 画像は借物**
** 画像は借物**
《 かつての3月15日に見た花;ハマダイコン(浜大根)》
栽培されている日本の食用ダイコンは渡来物、古くは「おおね」と呼ばれていた。
ダイコンは古くからの栽培種であり、ハツカダイコンに近いと考えられてきた。
ハツカダイコンを基準変種とし、その変種 として分類されている。
ハマダイコンはハツカダイコンの変種か、食用ダイコンの品種と考えられてきた。
最近の遺伝子的な研究によれば、古い時代に野生化した自生種に近いと判明した。
栽培種を海岸の砂地に植えても生育せず、明らかに園芸種とは異なると言えようか。
根は円柱形、太さ1㎝ほどで、硬く、大根のように太くならない。
海岸の砂浜近くで、群生がよく見られるハマダイコン。人気は、いまいちだが。
葉は、両面に毛を散生し、葉柄と共に長さ5〜20cm、幅2〜5cm。
羽状に全裂し側小葉は2〜7対。縁は、緩やかな鋸歯がある。
花は淡紫色、稀に白色(直径2㎝位)、花弁は4枚、紫脈があり基部は長い爪がある。
浜辺、特に砂浜と土の境界辺りに好んで生える。
ハマダイコンの葉11月は柔らかい若葉が伸びてきた頃で、食用になる。
伸張すると硬くなるので、若く、やわらかいものを摘み食する。
花が咲いた後のハマダイコンの根は、ゴボウ(牛蒡)以上に硬い芯が出来る。
*       *       *
平成28年(2016)頃に、鎌倉市由比ガ浜自生の浜大根を栽培し、
”鎌倉大根”と名付けて市販をはじめている。
新たな鎌倉野菜として定着しているのか!?!我が家族は注目している。
11月下旬 佐助稲荷神社で鎌倉大根収穫祭が行われている。
*       *       *
最近は、馬堀海岸~走水周辺を散策していない。
馬堀海岸は、かつて遠浅の海岸で夏は海水浴場で賑わった。
走水は、地元の人が行く海水浴場の場であった。
四季を通して植物も色々見えたが、多くが消えてしまった。
そんな中で浜大根は、頑強に我々にその存在を誇示している。
頑強な植物って感じる。でも花姿は楚々と・風に揺れている。
**  横須賀市走水  ❖ 1992/03/15❖ に咲いてた浜大根 **

「令和陸年(皇紀2684年)3月15日、記」


 
 
 
 




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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XIII〟❖ ’24-74 ❖ 》

コリヤナギ(行李柳) ヤナギ科(Salicaceae)
学名:Salix koriyanagi

**  大和市西鶴間  ❖ 2015/03/14❖  **

 コリヤナギ(行李柳);

関東地方以西から近畿地方までにしか自生していない木。
根元より多数の枝を株立ち上げ、高さ2-3m程になる。
和名のコリヤナギはコウリヤナギが詰まったものらしい。
樹皮は灰緑色で滑らかでだが縦筋が入る。
3月に葉が展開するよりも早く、細い円柱状の尾状花序を出す。
雄花序は長さ2-3cm、雌花序は1.5-2.7cm。
苞の先が黒色で、初めは花序全体が黒色に見える。
この尻尾!?!を見ると春の訪れを感じる。




《 早春を感じる花芽を見ながら;コリヤナギ(行李柳)》
昔、コリヤナギを編んで作るものを柳行李(やなぎごうり)と言った。
着物の衣装箱・収納箱、薬箱、弁当箱などに使われていた。
行李柳の木皮を剥ぎ幹で編まれたものである。
軽くて風通しがよい、湿気の吸収性、殺菌性がある。
行李(こうり)とは、柳や竹で編んだ箱形の入れ物の事。
昔、旅行や引っ越しの時に荷物を入れて運搬するのに用いられていた。
今でも衣類の保管などに使っていて重宝している。
材料となるコリヤナギを水に浸すと柔らかくなり曲げ易い。
乾くと堅くなる性質を利用し麻糸で編み上げられた。
その後縁掛をし、角を布や皮などで補強してあった。
柳行李の歴史はとても古く、約1200年前には作られていた由。
奈良正倉院御物に、現在と同じ形の行李が残されている。
単に古い伝統的なものではない。用と美を兼ね備えた用具。
もっと活用すれば、良いのにって思う。日本・和の風情ではなかろうか。
先人の知恵・恩恵は、忘れてはいけない。

「令和陸年(皇紀2684年)3月14日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XII〟❖ ’24-73 ❖ 》

ショウジョウバカマ(猩々袴) 
シュロソウ科(Melanthiaceae)ショウジョウバカマ属
学名:Heloniopsis orientalis (Thunb.) C.Tanaka
 synonym Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka
別名: カンザシバナ(簪花)
山地の谷沿いや林野の湿った所に自生。草丈10~25cm。
根生葉は、ロゼット状で倒披針形、鋸歯がなく葉が厚く光沢がある。
花茎は10cm前後で、花茎には鱗片葉が数個つく。
茎頂に短縮した総状に数個の6弁花を茎先にかたまって横向きに付く。
花色は、淡紅色〜濃紅紫色、稀に白色もある。
雄蕊6個、花糸は花被片と同長かやや長い。葯は紅紫色。日本在来種。
葉のよく似たシライトソウは根生葉の脇から花茎が立つ。

 シロバナショウジョウバカマ(白花猩々袴)
学名:Heloniopsis breviscapa Maxim. var. flavida (Nakai) H.Hara  
本州(関東以西)、四国に分布。谷筋や山野の湿った場所に生える。
草丈10~25cm。葉は根生でロゼッタ状になる。
葉は、光沢あり倒披針形で長さが5~15cm。葉に波状の細かい鋸歯。
花茎は10cm前後で直立し、花期後も伸びる。 花茎には鱗片葉がつく。
6弁の白色の花が、茎先にかたまって付く。 葯は、白色で披針形。
雄蕊は白色で突き出すか、突き出ないと色々ある。果実は、蒴果で3深裂。


 ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)
学名: Heloniopsis breviscapa Maxim. var. breviscapa  
九州に分布する。山地の林床に生える。
花茎は淡褐色、鱗片葉は淡緑色。葉は薄く、縁に細かな波状鋸歯がある。
花は白色で、基部は淡紅色を帯び、花柄との境が膨らまない。
(ショウジョウバカマは花柄との境が膨らむ)
蜜腺は紫色。葯は白色、花粉を出して紫色になる。花柱は淡ピンク色で長く突き出す。


《 未投稿の早春花(2);ショウジョウバカマ(猩々袴) 》
 
日本のショウジョウバカマ属には猩々袴のほか、
胡蝶狸々袴(筑紫猩々袴、白花猩々袴),小猩々袴、大白猩々袴がある。
コチョウショウジョウバカマ(胡蝶狸々袴);
Heloniopsis breviscapa Maxim. synonym Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
日本固有種(本州の関東地方以西の太平洋側、四国、九州の屋久島まで)。
従来のツクシショウジョウバカマ、ヤクシマショウジョウバカマ、
シロバナショウジョウバカマとされていた。
従来はシロバナショウジョウバカマ、ツクシショウジョウバカマと分けていた。
が、明確な差異をもって互いに区別されるものではない。
名称由来から混乱を避ける為、新たにコチョウショウジョウバカマとしたい、
と植物形態・分類学者、 田中教之氏によって発表された。
日本産のショウジョウパカマ属 (Helonias) の分類の中で、
シロパナショウジョウバカマとツクシショウジョウパカマの2群
(又、ヤマシマショウジョウパカマも区別して3群)に区別されてきた。
これらを区別せず一種、コチョウショウジョウバカマ(胡蝶猩々袴)とする。
 
** 以下、三河の植物観察 Flora of Mikawaより転載 **
コチョウショウジョウバカマ(胡蝶狸々袴);
学名:Heloniopsis breviscapa Maxim. 
synonym;Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
日本固有種(本州の関東地方以西の太平洋側、四国、九州の屋久島まで)。
従来のツクシショウジョウバカマ、ヤクシマショウジョウバカマ、
シロバナショウジョウバカマとされていた。低地のやや湿ったところに生える。
多年草。根出葉は長さ7~15cmの倒披針形、質が比較的に薄く、
しばしば縁に微細な波状鋸歯がある。花茎の先に花を3~5個つける。
花被片は長さ8.3~11.7mm、白色又はわずかにピンク色を帯び、後に淡緑色となる。
花柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。
葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。
内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につく。
隣り合う花被片は明瞭に基部で合着する。
蜜腺嚢の底は普通、子房の基部の高さに位置する。
花期は4~6月。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月13日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XI〟❖ ’24-72 ❖ 》

ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
ヤマネコノメソウ(山猫の目草) ユキノシタ科(Saxifragaceae)
学名:Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino
**  鎌倉市・建長寺回春院   ❖ ’17/03/12❖  **
 
《 未投稿の早春花;山猫の目草 》
山地の渓流の縁や湿った林内に生える多年草。
猫の目草より早く開花する。
(猫の目草は、5月連休頃に上高地梓川沿いで見た。)
ヤマネコノメソウ(山猫の目草);
茎の基部は少し膨らみ花後に楕円状で有毛の珠芽ができる。
根出葉は長さ2〜7cmで、軟毛がまばらに生える柄がある。
葉身は腎円形で、長さ10mm前後、幅20mm前後、基部は心形。
縁には7〜11個の浅くて先端が平らな鋸歯があり、両面ともほぼ無毛。
花茎は、直立し上部で分枝、枝先に黄緑色の花を纏まってつける。
花の直径は5mm程で花弁の様に見えるのは、4個の萼で黄緑色。
萼のもとの部分は、派手さはないが美しい。
開花時の萼は平らに開いているが、花が咲いた後は直立する。
全体の雰囲気はネコノメソウに似ているが、葉のつき方が違う。
ネコノメソウは対生だが、ヤマネコノメソウは互生で雄蕊4個。
花後、花茎の基の部分に毛の生えた紫色のむかごができる。
(むかご;茎が肥大化して形成された肉芽)
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月12日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅹ〟❖ ’24-71 》

いま住む厚木飛行場近くからの丹沢山地の遠望。

カントウタンポポ(関東蒲公英) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Taraxacum japonicum Taraxacum platycarpum Dahlst. var. platycarpum
別名: ニホンタンポポ(日本蒲公英)、アズマタンポポ。
歩き行く道脇に見た関東蒲公英。自然が保たれてる証だ。

ハクモクレン(白木蓮、白木蘭) モクレン科(Magnoliaceae)

学名:Magnolia denudata Desr.
Yulania denudata (Desr.) D.L.Fu.
別名: ハクレン、モクレン。
里緑地の縁に白木蓮が蕾を膨らませていた。

引地川源泉近くの公園に佇む猫ちゃん。
公園脇に在る工場で生活している。
半ノラちゃんだったが、首輪を付けてもらって^^)
いまでは工場の守衛さんの役を担っているようだ。

散歩道能登に在る池では、バード・ウオッチャーが。。!
皆さんすごい機材で・・・^^) !!
《 春を感じる景観   ❖ ’24/03/10❖   》
PCとのにらめっこの日々。目の癒やしに散歩に出た。
この時期、湘南~神奈川中央から見る山々は好きな景観。
表現できないほど綺麗だ。自分的だが、高校性以来の感慨。
高1・高2の3月中旬頃, 丹沢山地の雪山登山をした。
3月の丹沢は、最も積雪が深い時期なのである。
下界(平地・街なか)の雨が多い時期。
当然、山々では雨ではなく雪が降っている。
下界では、雨後は春を感じる。が、山々では積雪がかさむ。
3月、三浦半島東側から見る富士山と丹沢山地の景観が好きだ。
半世紀を以っても変わらない。そんな感慨を思い出しながら散歩。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月11日、記」
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