《“花見&観察・・・森爛漫(2)!?!”❖2021/4/4❖》 何の手入れもせず、只々見守っているだけの庭の植物。 四月に入り花目らしきものを観たが、今朝、立派な花に育つ姿を観た。 今年の梅雨期は、僕にとっては至福の期に成るだろう。 そして紫陽花から少し離れた所、門脇にシランが1茎、瀟洒な花を見せた。 「令和参年(皇紀2681年)4月21日、記」
《“花見&観察・・・森爛漫(2)!?!”❖2021/4/4❖》 四月に入り色々な花が、泉の森でも見れるようになった。 嬉しいことだが、花々の名前を特定するのが大変。 * * * * * ワダソウ(和田草) ; ワダソウに関しては昨年紹介した。下記の通りだが、今年の径の多さに驚いた!! * ワダソウ(和田草) は、同属のヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草)に似ている。 違いは、ワダソウは全体的に上の葉の縁が波打ち、花弁先端に切れこみがある。 茎高は10-20cm、直立し短毛が2列にはえる。主根は、地下に真直に伸びる。 葉は対生で、下部の葉は、2-4対が対生し線状へら形から楕円形で、長さ3-6cm。 基部は狭まって柄状になる。上部の葉は集まって付き卵状披針形で長さ3-6cm。 葉の腋から細く短毛のある柄を出し、白色の花を上向きに付ける。 花弁は白色で5個。倒卵形で長さ6-8mm、先が凹む。萼片は5個。花の径は約1cm。 日本では本州(岩手県以南)、九州北部の平野部丘陵地や山地の林縁に自生する。* キジムシロ(雉筵) ;. 和名は地を這うように広がるのを、キジの筵(むしろ)に例えたものといわれる。 つる性の茎をいっぱい地面に伸ばして広がっていくので、花の姿より、 どちらかと云えば、茎の様子をムシロと見たものと思われる。 ヒメキジムシロ(var. fragarioide) を母変種とされる説明がある。 根茎は、短く垂直しやや太い根があり、全体に長い粗毛が多く茎は赤色を帯びる。 葡枝(走出枝)は出さない。葉(根出葉)は、小葉が5~7個の奇数羽状複葉。 基部の小葉はしだいに小さくなり(先端葉が最も大きい)、長い葉柄がある。 花茎は長さ5〜30cm、集散状に花をつける。花は黄色の5弁花で直径15〜20mm。 萼片は鋭頭で長さ4〜8mm、副萼片は同大またはやや小さい。花床に毛がある。 雄蕊20個、雌蕊は多数。花床にも毛がある。 「令和参年(皇紀2681年)4月19日、記」
《“花見&観察・・・森爛漫!?!”❖2021/4/4❖》 四月に入り色々な花が、泉の森でも見れるようになった。 嬉しいことだが、花々の名前を特定するのが大変。 * * * * * チゴユリ(稚児百合); 小さな可愛い花を稚児(子供)にたとえた花名。下向きに咲くので見つけにくい。 茎高20〜35cm。葉は長さ4〜7cm、幅2〜3cm楕円形〜長楕円形で先は尖る。 細い根茎を伸ばし茎は普通、分枝しない。分枝するものをエダウチチゴユリと言う。 チゴユリの変種とされていたが、最近では分類せず同一に扱う事が普通となった。 葉は長さ3~7㎝、幅1.5~3㎝で先が尖る。茎先に白色花が1〜2個斜め下向きにつく。 花柄は長さ1~1.5㎝。花弁は6枚で長さ約1.5cmの披針形で広鐘形に開いている。。 雄蕊は6個あり花糸は長さ5~6㎜で扁平し下方の幅が広い。 葯は長さ2~3㎜。子房は長さ2~3㎜の倒卵形。花柱は長さ5~7㎜。 チゴユリとホウチャクソウの雑種をホウチャクチゴユリと言うらしいが未見。 茎や葉はホウチャクソウに似て、花がチゴユリに似て垂れ下がる由。 イカリソウは、ブログルに以前、記した此処を参照してください。 クサイチゴ(草苺); クサと名が付くのは草のように見えるから付いた名前で、キイチゴの仲間。 地下茎で横に広がり茎高は、60cmにもなる。 幹には、短い軟毛と腺毛が生え下向きに曲がる大きな刺と開出する小さな刺が生える。 茎、花柄、葉裏、萼片には腺毛と短い白毛があり、托葉は披針形。 葉は互生。長さ10〜18cmの奇数羽状複葉で、小葉の縁に細かい鋸歯がある。 表面には軟毛、裏面の脈上には軟毛と小さな刺がある。 花は雄花と両性花があり、直径約4 ㎝の白色の5弁花を咲かせる。 花柄や萼の外側には軟毛と腺毛が混生する。 ヒトリシズカ(一人静) ;この花もブログルに以前、記した此処を参照してください。 ヤマシャクヤク(山芍薬) ; 根茎は横に伸び太い根を出す。葉は3-4個が互生し、基部に数個の鱗片がある。 2回3出複葉で小葉は長さ5-12cmの楕円形~倒卵形で先は狭くなってとがる。 両面とも無毛で表面は光沢があり、裏面は白色を帯びる。 小葉は楕円形~倒卵形、葉裏は白色を帯びる。 花は茎頂に上向きにつき、直径4~5㎝。花弁は5~7個、白色、倒卵形。 半開きの状態で咲き、縁は互いに重なり、3-4日ではらりと散り落ちる。 萼片は3個。卵形で緑色。雄蕊は多数で花糸は糸状。 雄蕊の内側に雌蕊を囲んで環状に花盤が発達。雌蕊は、普通3個、時に2または4個。 花柱は短く柱頭の先は赤く曲がる。環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)。 普通は群生することはなく点々と生えているが、群落を形成することもある。 また、葉の裏面に毛のあるものをケヤマシャクヤクという。 又、よく似た淡紅色の花を紅花山芍薬と云い、花柱は5個、柱頭が外側に巻き込む。 京都・美山、南丹市美山町内久保地区に見事な紅花山芍薬群落がある由。 一度、目の保養をしたいものだ。京都府の希少野生生物「絶滅寸前種」。 「令和参年(皇紀2681年)4月18日、記」
《“花見&観察・・・お花畑!?!”❖2021/4/4❖》 四月はじめ、泉の森に見慣れた花々がいきいきと魅せた花々。 環境が合ったのか昨年に比べ群落・お花畑が広がった。 * * * * * ヤマブキソウ(山吹草); 花が ヤマブキ 似で名前が付いた。だがヤマブキは花弁5枚、ヤマブキソウは4枚。 落葉樹林やまばらな常緑樹林の中や縁など、比較的明るい場所に見られる植物。 群落形成することが多く、単体で見ることは少ない。野生は、減少しているようだ。 地下に球根(根塊)ができ、春に芽吹き、小葉が3枚集まって一枚の葉(三出葉)となる。 縁にギザギザが見られ、葉や茎を切ると黄色い汁が出る。 花径3cm~4cmで花びらは4枚、色は明るい黄色。群落を見ると壮観だ。 葉の姿も多様で、その形でヤマブキソウ、ホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウ!! 色々あるあるが、セリバヤマブキソウは細い葉が細かく切れ込む鑑賞価値の高い種。 ケシ科クサノオウ属に分類されていたが、現在は独立したケシ科ヤマブキソウ属。 神奈川では小仏山地、相模原台地の落葉樹林内や林縁、段丘崖下に野生種が実在。 それらの地等で盗掘がおびただしく、「神奈川RDB」で絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。 「令和参年(皇紀2681年)4月17日、記」
《“花見&観察・・・群生する花達!!”❖2021/4/4❖》 四月はじめの森に見慣れた花々だが益々いきいきと増えてる花々。 環境が合ったのか昨年に比べ群落・お花畑が素晴らしい。 イチリンソウ(一輪草); ニリンソウ は一つの茎に花を2個つけるが、イチリンソウは、1個だけが普通。 葉が羽状に細く裂けるのが特徴。林中等で日陰に見える。高さ20〜25cm位。 別名のウラベニイチゲ(裏紅一華) は、花弁の裏側が薄いピンクをしている。 根茎は横に広がる。茎葉は総苞状、有柄、3個輪生し3出複葉。小葉は羽状に深裂する。 根生葉の上には花茎を出さない。 花は直径3~4㎝で1個つく。花弁に見えるのは萼片。 萼片は白色、長楕円形で5~6個、稀に7個つく。花の裏側は、薄い紫色.。雄蕊・雌蕊多数。 二輪草は、葉の裂片の幅が広く花も小型。萼の多いものをヤエイチリンソウと呼ぶ。 花がよく似たニリンソウは、3輪生した葉に葉柄がない。 ニリンソウ(二輪草); 一つの茎に2つの花がつくことからきた名前だが、最初に一つが咲き、後から2つめが咲く。 稀に一個しか咲かないものもあるが、これを一輪草とは言わない。 花も葉も、おひたしなどにして食べると、くせのない味で山菜としても有名。 和名の由来は花が2個ずつつくことが多いことから。 茎葉は3個輪生し、小葉が羽状に深裂する。茎葉には、葉柄がない。 3個がそろって丸い葉のように見え、葉の表面に白い斑紋が見える。 花は直径約2㎝、1~3個つく。花弁に見えるのは萼片。 萼片は、8~10㎜位で白色、長楕円形で5~6個つく。 根茎は漢方薬の材料となりウマチなどの疼痛に効くとされる。 花は、イチリンソウに比べるとニリンソウはかなり小さい。 「令和参年(皇紀2681年)4月16日、記」
《“花見&観察・・・サトイモ科の花”❖2021/4/4❖》 ムサシアブミ(武蔵鐙); 横から見ると馬具のアブミ(鐙)のつま先を囲む部分に似ている事で和名がいた由。 アブミに似た所を部分名称で仏炎苞と呼んでいる。草丈は、30cm前後。 葉は2枚、小葉は3枚。小葉幅は広く、長さ20㎝前後。葉柄は高さ20cm前後。 葉柄の間から葉よりやや低い花茎をだし、仏炎苞に包まれた肉穂花序をつける。 仏炎苞は、暗紫色か緑色と変化があり白い筋がある。筒部は長さ5cm前後。 口辺部は耳状に張り出し舷部は袋状に巻き込む。花序の付属体は白い棒状。 仏縁苞中に肉垂花序があるが、苞が縁両側横に張り出すので肉垂花序は見えない。 肉穂花序(にくすいかじょ:多肉な花軸の周囲に柄のない花が多数密生する)、 仏炎苞(ぶつえんほう)共々難しい名称だ。 「仏炎苞」とは、形が仏像の背後にある仏炎に似ているためだとか。 平安時代、武蔵国の特産品として鐙が作られていた。 現代では、武蔵の国と言ってもピンと来ない。おまけに「武蔵国」関東地方では、 ムサシアブミは余り見かけなくなった。この泉の森でも以前は見かけなかったのだが? ウラシマソウ(浦島草); 花穂先が、細長く伸び垂れ下がる。これを浦島太郎の釣り糸に見立てて名前が付いた由。 花序の先端の付属体だが、なぜこのような姿になったか??不思議だ。 花のように見えるものは苞で、花序は中にあって見えない。その苞を仏炎苞と呼ぶ。 地下にある球茎は多数の子球をつくり、盛んに栄養繁殖をするので纏まって生える。 成熟して開花する株の葉は1枚、葉柄は太く茎の様に見え、花茎より高く直立する。 小葉は11~15枚(鳥足状複葉)。葉柄の基部が鞘状になっているため茎に見える。 偽茎だが、そこから花茎を直立し、暗紫色の仏炎苞をつける。 仏炎苞の中に多数の花をつけた肉穂花序があるのだが、 花序の延長部(付属体)が仏炎苞の外に出て高く立ち上がり、先が細くなって垂れ下がる。 雌雄異株であり、若い株は雄花、肥大した球茎をもつ大きな株になると雌花をつける。 花序の先の付属体は紫黒色で、長さ60cmにもなる。不思議な容姿である。 「令和参年(皇紀2681年)4月15日、記」
《“花見&観察・・・天と地の間”❖2021/4/4❖》 ネムノキ(合歓木);花期は、梅雨時、初夏。 花火の様な合歓木の花。20~30本の赤い雄蕊をつけたた花が10~20個集まったもの。 雌蕊は、その一つの花に1本だけあり色は白。高さ10m以上にもなる落葉高木。 葉は2回羽状複葉で、沢山の小葉からなる。夜には小葉を合わせ閉じ、葉が垂れ下がる。 葉柄の基部に蜜腺を持ち枝先に多数の花をつける。花弁は小さく雄蕊が飛出し淡紅色。 ハナイカダ(花筏); 葉の真ん中に花が咲き、花がいかだ(筏)に乗ったように見えることから付いた名前。 若葉は山菜、テンプラなどで食べる。この木は、ミズキ科からハナイカダ科に分離された。 葉は互生、長さ10㎝前後、幅5㎝前後の広楕円形、先が尾状に尖り縁に毛状の鋸歯がある。 雌雄別株で直径5㎜位の淡緑色の花を中央付近の葉の主脈上につける。 花から葉身の基部までの葉の主脈が太く、花柄が葉脈と合着したもの。 雌花は1個、雄花は数個ずつつく。花弁は3~4個。 カイガラタケ(貝殻茸)?? サルノコシカケか??きのこ類は全くわからない。褐色縞模様が綺麗だが。 昔習った茸を思い出すと、タマチョレイタケ科カイガラタケ属カイガラタケではないか?? 拙い画像だがお教え頂きたくアップしてみた。 * * * * * 四月はじめの森には、活力がみなぎり、地表近くばかり見るのが常だ。 だが里山の主は、樹木達。森の生い立ち、土との関係、草本との関係、興味深い。 泉の森の中で天を仰いでみると、先駆種草本とか先駆樹種はなんだろう、と思った。 先駆種と関係深い根粒菌、人間と植物の共存共栄を目の前で学んでいる。 以前、「土とヒト」の共生研究(宮崎大学;佐伯雄一教授)に感心を持ち論考を読んだ。 論考中に「ヒトが人工的に作れないものの一つに土があります。 土は長い長い年月をかけて環境が作る産物です。 その土には1gあたり数十億から数百億の微生物が暮らしています。 そしてその土に育まれる植物(生産者)を起点として 動物(消費者)微生物(分解者)が生息する陸地生態系が成り立っています。 現在、様々な形の農業形態が生まれていますが、 土を基盤とする農業が食糧生産の大部分を担うことはこれからも変わらないでしょう。 生物の中には、大気中の窒素をアンモニアに変換できるしくみ(能力)をもったものがいます。 ・・・大気中の窒素をアンモニアに還元する能力を有する微生物を『窒素固定細菌』と呼びます。 窒素固定細菌は、単独で窒素固定を行う単生窒素固定細菌と植物と共生しながら 窒素固定を行う共生窒素固定細菌の2つに分けられます。 根粒菌は、ダイズなどマメ科植物の根に共生して、共生窒素固定能によって 大気中の窒素ガスをアンモニアに変換して宿主植物に供給してくれます。 地球生態系全体の窒素循環から見ると、 マメ科植物と根粒菌の共生窒素固定が大変大きな役割を果たしています。 根粒の中で根粒菌は、窒素固定に必要な酵素(ニトロゲナーゼ)を作り、 窒素ガスをアンモニアにして植物に供給します。 ただし、ニトロゲナーゼには、酸素があると力を発揮できないという弱点があります。 そこで、宿主植物はニトロゲナーゼが働けるように血液中のヘモグロビンと同じように 酸素を捉まえるレグヘモグロビンを合成し、酸素濃度が高くならないようにします。 根粒の断面が赤い色をしているのは、このレグヘモグロビンによるものです。 このようにマメ科植物と根粒菌は共生窒素固定のためにお互いに協力しあって 精巧な共生窒素固定の仕組みを構築します。 この根粒菌の力の秘密を明らかにできれば、現在、たくさんのエネルギーを使って 生産されている化学肥料の使用量を大きく減らすことも夢ではありません。 ここ数年、地球温暖化による影響がいたるところで報道されています。 地球温暖化は温室効果ガスによるものです。 窒素以外の窒素酸化物は地球温暖化や大気汚染の原因となります。 多くの微生物は、硝酸呼吸という嫌気呼吸の一種で、NO3- → NO2- → NO → N2O → N2 のように硝酸を還元して窒素まで変化させる能力を持っています。 しかし、亜酸化窒素(N2O)までの還元能力しか持たない微生物も多く、 二酸化炭素の300倍の温室効果ガスとしてN2Oが発生してしまいます。 根粒菌は窒素固定を行いつつ、硝酸呼吸(脱窒)を行うユニークな特性を有しています。 また根粒外のN2Oを取り込んでN2に還元する能力を有する根粒菌も存在します。 このような根粒菌を有効活用することによって温室効果ガスの発生を抑えることができます。 近年の研究によって根粒菌の全ゲノム配列が解読されています。 もちろん、解読されたからといって、根粒菌の秘密のすべてが分かったわけではありません。 しかし、ゲノム配列の解読によって、これまでの研究を加速する形で、 根粒菌とマメ科植物との共生メカニズムや群集生態の解明が進んでいます。 近い将来、根粒菌とマメ科作物の生理生態学的特性を利用することで、 畑からの温室効果ガスの発生を抑制して環境保全を実現しつつ、 さらに窒素固定による食糧生産の増大に寄与できる農業が実現するかもしれません。 ヒトの知恵で植物と微生物の力を発揮させ、土に負担をかけないように持続的に食糧生産を 可能にすることでヒトと地球の共生が成り立つことでしょう。」 みなさん覚えていますか?「天空の城ラピュタ」でシータが言った言葉、 「(ヒトは)土から離れては生きられないのよ」 かような事を思い出しながら散歩していると、共生を思うことが出来た(合歓の木ってマメ科)。 「令和参年(皇紀2681年)4月14日、記」
《“花見&観察・・・???の花”❖2021/4/4❖》 ハンショウヅル(半鐘蔓); 山地の林縁等で見掛ける花だが、長い葉柄が他の木や草にからみつく。 茎は暗紫色を帯び、葉は3出複葉。小葉は卵形〜倒卵形で先はとがり、粗い鋸歯がある。 両面にとも脈上に軟毛がある。花は、柄の先に1個つき下向きに咲く。完全に開かない。 花柄の中ほどに小さな小苞が1対ある。紅紫色の花弁に見えるのは4個の萼片。 花弁はなく萼片は厚い。長さ2.5〜3cm位で先はとがり、ふちは白い毛にふちどられる。 中国、九州地方には、ハンショウヅルの変種があるらしい。 萼の外側に淡褐色の毛が密生するケハンショウヅル。 学名は、Clematis japonica var. villosula ジュウニヒトエ(十二単) ; ジュウニヒトエ(十二単)は、日本の固有種で山地や農道の縁で見られる。 葉の脇から穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出す。 小さな青紫色ないし白い唇形の花を輪生、花は幾重にも重なって咲く。 花径は5mm~10ミリ位。 上唇は2つに浅く裂け、下唇は大きく3つに裂ける。 真ん中の裂片が大きい。 雄蕊は4本で2本が長い。全体に白い毛で覆われている。 園芸品種に西洋十二単、アジュガ、学名:Ajuga reptansがある。 * * * * * 四月はじめ故か、ハンショウズルは、まだつぼみ状態だった。 ジュウニヒトエは、あちこちに見えて増えている感があった。 「令和参年(皇紀2681年)4月13日、記」
《“花見&観察・・・???の花”❖2021/4/4❖》 コケイラン(小蕙蘭); 萼が黄色で花弁が白色。 シラン などと同じ恵蘭類の仲間。 ぱっと見には、 エビネ や サルメンエビネ等のエビネ類に見える。 偽球茎は卵形。2~3個短い根茎で繋がり、地表近くに連なる。 葉は、2枚、披針形で長さ約25cm。幅 1~2㎝、先が尖り脈が目立ち基部は細い柄状。 萼片と側花弁は、淡黄色、披針形で長さ8〜10mm。 唇弁は白く、基部で3裂する。 側裂片は披針形で鈍頭、目立たないが花の美しさには一役買っている。 中裂片は一番目立ち、長さ5〜6mmで、先端がフリルのように美しく波打つ。 前部を中心に赤紫色の斑点があり、また基部には2個の隆起線がある。 中には、赤紫色の斑点がまったく無いものも観られる由。 同時に唇弁も側花弁にも斑点が無く、スッキリした印象を持つ。 一つの株に異なる花をつけるのではなく、株ごとに花のタイプが決まるようだ。 また、コケイランは花柄子房が180°ねじれて唇弁が下側につく。 小蕙蘭の「蕙」はシランの仲間を指し、葉がシランに似て花が小さいことが名の由来。 別名に「ササエビネ」も葉が似ている?エビネの葉は、ずっと大きいが。 * * * * * 四月になって初めて泉の森に行った。ハンショウズルの生育状況等を確認しに。 そこの真下と言っても良い所にコケイランとおぼしき花が、、、!! すでに位置確認と保護のためか杭が設置されている。感謝だ(見る側として)。 つぶさに観察したが、花名の特定には至らず?? 「令和参年(皇紀2681年)4月12日、記」
《“花見&観察・・・襍⇔額庭(7)”❖2021/4/11❖》 春ッて感じる我が家の小庭。小さな花が、アチラコチラに。賑やかになった。 暫く前に、帰化植物で園芸種でもあるムスカリも見えたが、寫眞を撮る前に消えた。 タツナミソウやトキワツユクサに夢中で、気がついてみると花が終わっている!?! 野草を注意深く観察すると迷路に迷い込む。厳密に観察するのを止めたくなる。 ツユクサ(常磐露草トキワ); トキワツユクサは、南米原産でツユクサ科ムラサキツユクサ属の常緑多年草。 観賞用として昭和初期に渡来したが、現在は多くが野生化している帰化植物。 斑入りシロフハカタカラクサ(白斑葉博多唐草、ラデスカンチア・フルミネンシス‘ヴァリエガタ’、 学名:Tradescantia fluminensis 'Variegata')が野生化し斑が消えたとされている。 茎は多肉質で柔らかく、地をはうか斜上し、地面にふれる節から 根をおろし群生する。 葉は、先端が尖った長楕円状卵形をしており上部の葉はなかば茎を抱き全草がほぼ無毛。 普通、梅雨時から夏に開花するとされてきたが、早くも咲き誇り始めた。 ツユクサ(露草)に似た葉を持つ事から名前が付いた由。 先頭の葉腋から花柄を出し3弁花の白花(花径約1.5cm)を1〜3個付け叢で群生する。 雄蕊は6本、それぞれの先端に黄色い葯があり、それを白い花糸が支えている。 雄蕊には多数の長い繊毛が密生していて中央に1本の雌蕊がある。 狭義のノハカタカラクサ(全体にやや小形で、茎や葉柄が赤紫色を帯びる。)のほかに、 ミドリハカタカラクサ(花は小形のものの約2倍の大きさがある)もある。 花の大きさだけでは識別が難しい。これらの花もトキワツユクサ(常磐露草)と一括りしたい。 「令和参年(皇紀2681年)4月11日、記」