“思い出の華「細葉雛薄雪草」”《襍観・/・点描‘16-49》

ホソバヒナウスユキソウ(細葉雛薄雪草) キク科(Asteraceae)
学名:Leontopodium fauriei var. angustifolium
古い画像だが、何とも壮観だった。夜の月明かりで観たお花畑は、幽幻的で疲れをふっ飛ばした記憶がある。
久しく訪れていないが、今頃・・・健気に咲き誇っているだろう。



細葉雛薄雪草は、ミヤマウスユキソウが基本種。
尾瀬・至仏山の風衝草原、群馬・谷川岳の蛇紋岩地帯にしか見られない。
キク科ウスユキソウ属の高山植物でミヤマウスユキソウの変種。
ミヤマウスユキソウの花のつかない茎の根出葉の幅が2-4mmであるのに対し、
細葉雛薄雪草は、1~1.5mmと細長く、頭花の縁にある苞葉の幅も狭い。
ヨーロッパアルプスで見られるエーデルワイスに一番近いと言われている。
尾瀬のそこは、登山客が余り訪れない場所で静かな所。
谷川岳は、登攀を終えて下山路で観られ、癒やされたものだ。
だが、どちらも手軽に訪れることができる場所。心ない盗掘で・・・!
絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)に指定されてしまった。
「青春時代の思い出の花」

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「続・続、ゾクゾクする華」
ヨーロッパアルプスに憬れて、大学生時代(1~3年)の夏休みは山でバイト。
国立公園の監視・指導員??をさせてもらった。
そんな活動中で印象に残る第一の花が、細葉雛薄雪草だ。
限られた場所でしか見れない、希少植物。こうした植物の現地確認調査と監視。
山好きには、魅力的なバイトだった。小遣いを貯めて西欧アルプスに行きたい、と。
見まわる山岳地帯は、群馬・山梨・長野・冨山のエリア。
自分自身で計画をたてて見まわる、当時の管轄所管は厚生省・林野庁であった。
行動先の山・宿泊場は、山小屋でそこの人々とも仲良くなれて一石三鳥であった。

学部3年頃から70年安保学生闘争が勃発、僕は、山に行ける機会が増えて!?!
学部4年の夏、シベリア鉄道で憧れのヨーロッパアルプスに行った。
その時、観たエーデルワイスは細葉雛薄雪草より見劣りした記憶が???
多くの花を見る前に、山で事故って病院生活を余儀なくしたせいもあるだろうが、、、!
尾瀬は、父親との思いで、谷川岳は、登攀の思いで・・・共に懐かしい。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※





#ブログ #植物 #花

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“神奈川県内では中々見れない華「鴎蘭」”《襍観・/・点描‘16-48

カモメラン (鴎蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Galeorchis cyclochila (Franch. & Sav.) Nervski、
   最近は、Orchis cyclochilaと学名する文献が多い。
絶滅危惧ⅠA類(神奈川県)

「山梨県三つ峠」
なんとなくラン科の植物って感じ。
少し標高が上がった亜高山帯の湿地、風情がちょっと違う。

「長野県北八ヶ岳山麓」


一時、神奈川県内では絶滅と思われていた植物が、1998年に丹沢で採集され、
43年振りの県内再発見となった。丹沢の成熟株の総個体数は50株未満とある。
山地ブナ帯の湿気の多い疎林内や林縁に生えていた。
発見生育地は、イワナンテン―リョウブ群集の急傾斜の低木林内。

北海道から本州の中部地方以北、紀伊半島、四国で自生が確認され、
山地帯から亜高山帯のしっとりと湿った林床や林縁に生え、茎高10cm前後。
6月から7月ごろ、花茎を伸ばして淡い紅色の花を咲かせ、
唇弁には紫色の斑点が入る。まれに白花もあるとか。花の大きさは1cm前後。
通常は2つの花をペアでつけ、仲良く並んでダンスをしているようだ。
細く、まっすぐ後ろに伸びた距は、印象的。条件が良いと栄養繁殖で群生する。
葉は地表付近に1個出し、倒卵形で葉柄があり、葉柄を含めて長さ約7cm位。 
葉の付け根から花茎を伸ばし、先端に1~3個の花をつける。

「我が家の資料にある植物。昔、丹沢山地で観た。」

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「続きの続き、又々のひとりごと。」
ラン科の植物は、特徴あるものが多いが、
このカモメランの命名も個性的だ!?!
そして、地表近くに1枚べったりした葉をだした姿、
観ていると笑えてくる。

若いころ登攀練習に、三つ峠によくいったものだ。
疲れを癒やしに沢筋を降りて行くと、カモメランの群落があった。
今は、どうなっているのだろうか??ちょっと気にかかる。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※





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“思い出した華「風蘭」”《襍観・/・点描‘16-47》

フウラン(風蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Neofinetia falcata Hu(=Angraecum falcatum)
別名:フウキラン(富貴蘭)
英名:furan, wind orchid
(古い画像)
樹幹画像(古い画像)
岩の隙間に生えるフウラン。(古い画像)
園芸種での学名等。
学名:Vanda falcata (Thunb.) Beer、Orchis falcata Thunb.
栽培・園芸品種も多く、黄色やピンク色の花もある。
ヒスイラン属 Vanda に分類する説がある。
別名フウキラン(風貴蘭)ともケイラン(桂蘭)、ツリラン(吊蘭)
岩の隙間に生えるフウラン。
(古い画像)


木(樹幹)や岩の隙間に数本の白色の根を外に張り出したまま成長する着生植物。
日本の蘭原種の一つで純白な花姿、清楚で美しい。それ故か園芸用に多く流通してる。
だが自生種は絶滅危惧II類(VU)に指定される程に乱採取等で減少している。
葉は多肉質で湾曲し,長さ5~10cm,幅7~8mm。7月前後に下方の葉鞘の腋から花茎を伸ばす。
花は白色の花は、2~5花を総状につける。花被片は長さ10mmくらいで,細長い距を持つ。
萼片が 3 枚,花弁が 2 枚。
フウランのような樹皮着生の植物は、育ち盛りの若木では安定的に着生できない。
幹や枝の円周がどんどん大きくなり、樹皮もはげたりするので、
生長の遅いフウランはついていけないのであろう。
フウランの様な着生植物の生育には、生長速度がゆっくりな常緑の巨樹が必要なのである。
フウランの保護・保全には森の保護が必要である。
フウランの花は、7月頃に咲く。花は昼間にはほとんど匂わないが、夜になると甘い芳香をだす。
此の香りに誘われて蛾が夜間に飛来し受粉を手助けする。
ラン科植物の根は一般に太く、本数が少ない。
このような太くて少ない根でよく生活していけるものだと思うが、
これが結構優れもので乾燥すると白色になるが、
水がかかると水を吸い込み、緑色になる。貯水タンクとしても機能するのか!!
フウランの根の皮層は厚くてスポンジ状であり、ここが菌類との共生の場になる。
このランと共生する菌根菌によって、水分や栄養分を吸収している。
フウランの根は、繊細である。
神奈川県内では、古くから金沢周辺、鎌倉、神武寺、葉山、南足柄(大雄山)で観られた由。
イヌマキやクスノキに数百株の着生も見られたらしいが、現在、激減し絶滅に瀕している。

「研究者ノート(筑波大・遊川知久)」
フウランは、東アジアの温暖な土地の木に着生するラン科植物です。
チューブ状に変形した花びらの一部(距と呼ばれる)に蜜を溜めます。
ヤガの仲間が蜜を求めて口吻を距に差し込むと頭に花粉が付き、
次の花で吸蜜するときに受粉します。
ガの口吻の長さにあわせて蜜を溜める距が進化し、受粉を確実なものにしたと推定されます。
花色が夜でも目立つ白であること、夜だけ芳香を放つことも、
夜行性のガの行動にあわせてフウランの花が進化したことを裏付けます。


「我が家の資料にある植物。昔、神武寺で観た」

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「ひとりごと・・続きの続き。」
ブログルのファルコンさんが、「ノキシノブ」を育てておられた。
首都圏でも結構見られる植物だが、野生種を人工的に育てるのは、大変だ。
ファルコンさんの生育報告を拝しながら、昔を思い出そうと、、??
親のお供で植物観察に出かけたおり拾ってきた植物があった。
でも半世紀も前の事ゆえ、何を拾い育てていたのか思い出せずにいた。
先日、ひょんなことから其の植物名が判明、親の資料を調べてみると。。!
あった・・・あった、「フウラン」。あの時の子孫か否か判らないが、
我が家から仲間の手元に行ったのは間違いない。
親父の仲間、後輩に引き継がれ、今在ることを知ることが出来た。
来年は、そのフウランを見に出かけよう。楽しみが増えた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※






#ブログ #植物 #花

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“繊細な樹の華「合歓」”《襍観・/・点描‘16-44》

ネムノキ(合歓木、コウカ、コウカギ、ネブノキ、ネムリノキ、ネブ)
マメ科(Fabaceae/Leguminosae)学名:Albizia julibrissin Durazz.
英名;Silk tree(flower), Pink siris


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
梅雨期の樹木、やまあいにひっそりと魅せてくれる花があった。
先日、出先で出会った光景、じっくりと対話を持てた。

咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる

対峙した時、己の非力を痛感するも活力を授かる。
忘れかけた論理、三考を閃き気づかせてくれた、、、。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
  
ネムノキ(合歓木)
日当たりのよい山野に生え、高さ10m以上にもなる落葉高木。
葉は2回羽状複葉で、たくさんの小葉からなる。
夜になると小葉を合わせて閉じ、葉が垂れ下がる。
葉柄の基部に蜜腺をもつ。枝先に多数の花をつけ、夕方に咲く。
花弁は小さいが、雄しべが飛出して淡紅色になる。
扁平な豆果を付け、褐色に熟し裂ける。
名前の由来;夜になると葉が閉じるのでネムノキの名がついた。
漢名の合歓が転訛して別名のコウカ(合歓)となった。
花火のようなネムノキの花。
20~30本の赤い雄しべをつけた花が10~20個集まったもの。
雌しべはその一つの花に1本だけあり、色は白。
花からでは解らないが、実を見るとマメ科の仲間であることが納得できる。
夜に葉を閉じるが、葉をこすっても閉じる!!
近寄って観ると、何とも不思議な容姿だ。
『万葉集』にも登場する花、
昼は咲き 夜は恋ひ宿(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 君のみ見めや わけさへに見よ
(紀郎女、ネムの花とチガヤの花を折り攀じて、大伴家持に贈って)
近代では;
合歓の葉に入りがたの日のひかりさしすきとほるこそ常なかりけれ
(1932,斎藤茂吉『石泉』)
うつせみのことわり絶えて合歓の花咲き散る山にわれ来(きた)りけり
(1943,齋藤茂吉『小園』)



「筑波山麓'16/06/28」
#ブログ #植物 #花

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“梅雨の華「あじさい」”《襍観・/・点描‘16-43》

アジサイ(ハイドランジア;ホンアジサイ) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. macrophylla “frau kinue”
和名:フラウ キヌエ
アジサイ(ホンアジサイ) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. macrophylla “maikujyaku”
和名:舞孔雀
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea quercifolia
相模原北公園には、この柏葉紫陽花の大群落が見えて壮観である。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
梅雨期の代表的な花「紫陽花」、今年は伊豆行脚を欠いてしまった。
それでも近間の公園で幾種類かの紫陽花を観ることは、出来た。
園芸種の数には驚かされるが、原種のアジサイに更に強く惹かれる。
今年は、近間の公園に植栽されてる園芸種に思いを馳せた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  
アジサイ(ハイドランジア;ホンアジサイ)
日本古来からの名称;
「集まった藍色の花」、集めるの意の「あづ」に「真藍(さあい)」
これが「アヅサアイ」から「アジサイ」となった、と云われてきた。
中央にある小さな花が両性花と呼ばれる本物の花。
花びらのように見えるのはガク片が変化した装飾花。
アジサイの両性花は実を結ばないため「中性花」と呼ぶのが正解か??
が、雄しべには花粉がつき、雌しべの子房も膨らんでいる、これは!?!
自生原種、ガクアジサイやアジサイ(ホンアジサイ)。
セイヨウアジサイ Hydrangea macrophylla Sieb. f. hortensia
《よく見る球状の日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)の改良品種》
ヤマアジサイ(サワアジサイ)Hydrangea macrophylla subsp. serrata (Thumb.)Makino
アマチャ(ヤマアジサイの変種)、
エゾアジサイ Hydrangea macrophylla subsp. yezoensis (Koidzumi) Kitamura
別種のアジサイ、アジサイに似た花、多種多様である。
今年目にしたアジサイ、ヤマアジサイ系や日本で栽培改良されたあじさい。
それらは、微妙に変化を以っており園芸大国日本を表しているようだ。
中でも記憶に残った紫陽花。


「相模原市・相模原北公園'16/06/12」





#ブログ #植物 #花

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“梅雨期の林床”《襍観・/・点描‘16-42》

ギンリョウソウ(銀竜草) シャクジョウソウ科(Monotropoideae)
学名:Monotropastrum humile (D.Don) H.Hara
別名・別読み: ユウレイダケ
《画像は、果実(子房)になったもの》
画像では見難いが、枝で囲った所に顔を見せていた。
辺り30メートル四方位に広がっている。
数年前には、見られなかった。見落としていたか?!?!
一寸、不気味。。。!


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
昨年は、花の盛りを見れなくて、今年こそは!?!と散策に出かけてみた。
所がどうだ、昨年より1週間以上も早いというのに盛りは過ぎていた。
気温、表土辺りの温度が高くなっているのだろうか???
残念なことに今年も花を観ることが出来なかった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ギンリョウソウ(銀竜草)
エングラー体系ではイチヤクソウ科に、APG分類体系ではツツジ科に属るが、
最近では、ギンリョウソウモドキと同様、シャクジョウソウ科に分類される。
6、7月頃、山地のやや湿り気のある所で落葉が多い所からにょきにょきっと出ている。
全体が「白(乳白色)」。葉緑素をもたず、腐植土に生えることから「腐正植物」と呼ばれる。
名前も、見た通りのネーミング「馬」の顔のようにも見えるし、キノコのようでも在る。
房が膨らみ、この中に数千個の種が入っている菌根植物で、れっきとした草の仲間。

花が開くと、ちゃんと雄しべと雌しべが顔を出す。花びら7枚以上。
ふちは紫色を帯びる。雄しべの花糸には白い毛が多い。
果実(子房)は、球形で白色。下を向いたまま熟し茎が倒れるとつぶれて種子をまき散らす。
ゆっくりと道の両脇を探しながら歩かないと、
普通に歩いていてはこういうものを見つけることはできない。
顔を見せる場所は、公表出来ない。静かに見守りたい場所で在る。
よく似た仲間のギンリョウソウモドキは、秋に咲く。



「大和市・西鶴間周辺'16/06/12」



#ブログ #植物

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“花に寄る!!いきもの達”《襍観・/・点描‘16-37》

アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花) ツツジ科 (Ericaceae)
学名:Kalmia latifolia
別名:カルミア、ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)
蕾は、コンペイトウに見える!?!
イボタノキ(水蝋の木) モクセイ科(Oleaceae)
学名:Ligustrum obtusifolium Sieb. & Zucc.

撮影がヘタで、樹・花、蜂?もボケてしまった。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
都市公園といえどもそこには生きものが見られる。
小動物、蝶や蜂類!?!が花々を訪れてた。
其々が、共存してるんですね。蝶や蜂の名前は全く判らない。
こんな片手落ちの観察者ではいけないって思うが・・・!
時すでに遅し、、、いまさらって、覚えない・調べない。

童心に帰って、レストランにお弁当を頼んで、
ベンチでのんびり食した。たまにはいいものだ。
目の前で、昆虫たちも食しているんだろう。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  


アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)
日本のシャクナゲとは全く花の形が異なり、星型のつぼみが面白い。
別名の、ハナガサシャクナゲは、花の形を花笠に見立てたもの
明治時代に桜をアメリカに寄贈したお返しとして渡来。
園芸用として栽培されているが、アメリカでは自生植物。
米インディアンが、根からスプーンを造っていたので「スプーンの木」と呼ばる。

イボタノキ(水蝋の木)
山麓や平地の林縁に生える落葉低木で高さは2-3mになり、よく分枝する。
枝は灰白色で若枝には細毛がある。葉は薄く光沢がなく長楕円形、縁は全縁。
本年枝の先に白い花が総状に多数咲く。花冠は筒状漏斗形で、先は4裂。
面白い名前の語源は、カイガラムシの仲間のイボタロウムシという昆虫が樹皮に寄生し、
分泌した白いロウ状物質であるイボタ蝋が取れることから。
家具の艶出しや織物のつやづけ、薬品にも使われていた。
黒く熟したイボタノキの実は、小鳥たちが食べるという。
此の樹(花)には独特の匂いがあるからか虫達がよく訪れている。


「藤沢市・長久保公園 '16/05/14」



#ブログ #小動物 #植物

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“蔓植物=半鐘蔓”《襍観・/・点描‘16-32》

半鐘蔓の蕾「2016/04/10]
開花した半鐘蔓「2016/05/01」
今年も沢山、蕾を持った。


ハンショウヅル(半鐘蔓) キンポウゲ科(Ranunculaceae) 
学名:Clematis japonica


ハンショウヅル(半鐘蔓)
キンポウゲ科センニンソウ属と大方の資料には書かれている。
だが、落葉性の蔓性木本と書かれているものも有り混乱する??

半鐘とは、「火の見櫓(やぐら)」に吊るされた鐘のこと。
高い建物が少なかった1950年代頃までは、
火事を知らせるために町々に立てられていた櫓。
櫓の上に小型の鐘がぶら下げられていた。この釣鐘を半鐘とよんだ。
火事の時、この鐘を打ち鳴らして人々に火災発生を伝えた。
花の形態がこの半鐘に似ていると、命名されたらしいが、
現代では火の見櫓とか、半鐘はお目にかかれないのでは!!

林縁や林内に見られる。長い葉柄が巻いてほかの木や草にからみつく。
茎は暗紫色を帯び、葉は3出複葉。
小葉は長さ4~9cmの卵形~倒卵形で先はとがり、粗い鋸歯がある。
両面にとも脈上に軟毛がある。花は長さ6~12cmの柄の先に1個つき、下向きに咲く。
完全に開かず、花柄の中ほどに小さな小苞が1対ある。
紅紫色の花弁のように見えるのは4個の萼片で、花弁はない。
萼片は厚く、長さ2.5~3cmで先はとがり、ふちは白い毛にふちどられる。
中国、九州地方には、萼の外側に淡褐色の毛が密生するケハンショウヅル
(Clematis japonica var. villosula)が分布するとあるが未見。
同じ仲間のトリガタハンショウヅルは花が黄白色で、花柄が葉柄より短い。
トリガタハンショウヅルとは、高知県の鳥形山で最初に確認された。
園芸用に植栽されているクレマティスの仲間。
花の形態は似ていないが、種子の形態は判別出来ないほど似ている。
亜高山帯に生育するミヤマハンショウヅルがあるが、
ハンショウヅルと比べ「ガク片」が薄く、しわが多くて外側に反り返らない。
(深山半鐘蔓、学名:Clematis alpina ssp. ochotensis)。
   

「大和市・泉の森 '16/04/10&05/01]




#ブログ #植物

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“路傍の春、植裁された花々”《襍感・/・凡声‘16-4》

ヨーロッパ~西アジアが原産「クリスマスローズ」と呼ばれている花、
本来は、クリスマスの頃に咲くニゲル種(Helleborus niger)を言うが、
春咲きのオリエンタリス種(Helleborus orientalis)は、「レンテンローズ」と呼ばれる。
花弁のように見えるのは萼片。
「レンテンローズ」の若い実
欧米の園芸品種全般を「西洋シャクナゲ」と総称する。
画像は、その交配種「ネリアーブ」。
「ネリアーブ」の花弁。

2016(平成28)年4月に出会った花々(其の1)。
皆いい顔をしている。

扨、さて・・!?!
この所いろいろあって余り行動できなかった。
それでも少しの花諸君と対話を持てた。
そんな折に九州・熊本地方を中心に又、大震災が。
言葉をもてない。唯唯、お見舞い申し上げます。
避難生活を余儀なくされてる人々の生活は、
言語に絶するものだ。
東日本大震災時と同様に知人の住居地周辺に仲間が援助に入った。
僕等は、未だ東北の被災地から去るわけにはいかない。
手分けして頑張ろう。
救援援助をしてる自衛隊をはじめとする人々に頭が下がる。
そうした救援活動の対応、国の対処に疑問を呈した一部新聞記者。
とりわけ、今回の米軍救援に活躍した「オスプレイ」を
安全性のみならず、中国を刺激すると言った論調は如何なものか??
疫病神のように批判している。
熊本での献身的な救援活動をしてくれた彼等を批判できる神経!?!
全く理解できない。どんな感覚で見ているのだろうか。
「自衛・自衛隊」、現実の米軍、日米安保条約、全て撤廃したら!!
震災が起こると、尖閣諸島周辺に中国艦船が、侵犯を繰り返す。
地道に自衛隊等海上保安庁が警備に従事している。
こうした現実を何故か報道しない、議論されない!!
不可思議に思うのだ。
今、たった今・・・国防・・・国民を守ってる人々。
防衛って、絵空事じゃ無いでしょ!?!
沖縄問題等々、歪な方向へ持って行ったのは、どの政権だったか!!
国民、庶民のひとりとして憤懣やるかたない。




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“春・・香る公園”《襍観・/・点描‘16-28》

神奈川県の伝説「照手姫」にちなんで品種登録された花桃(左)狭い場所にも植えられる、ほうき性の花桃。
品種名「照手紅(てるてべに)」。
芝生広場には、テントが張られて、家族連れが遊んでいる。
奥の展望台は、丹沢から富士山、360度ビューが楽しめる(麻溝公園内)。

県立相模原公園は、フランス庭園を中心にまわりを雑木林で囲っている^^)。
野の自然発生的植生が見られるようになってきた。
 県立相模原公園は、平成4年に「第9回全国都市緑化かながわフェア」の会場だった所。
漸く自然形体が落ち着いてきた。
 この公園のシンボルが、「サカタのタネグリーンハウス」(正面)。
後ろに見える塔は、隣接麻溝公園の展望タワー。

クレマチス・アジサイの種類が豊富な公園。
市立・県立の公園が隣り合わせ、そして美術大学のキャンパスも隣接してる。
地表近くの草花を丁寧に見て歩いたら1日がかりだろう。
又、植物の種を扱っている企業が、温室で熱帯植物を育成している。
室温調整には、隣接するごみ廃棄場からの温水が循環利用されたり。
色々と面白い工夫がなされた場所。
この「麻溝公園」と「相模原公園」を散策のひとつに、四季折々。
年中は行けないが、二ヶ月に一度くらいは行ってみたい。


「相模原市、麻溝公園・相模原公園 '16/04/09]


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