《 雅羅・/・〝里緑地の花  '10-9〟❖ ’24-291 ❖ 》

アズマヤマアザミ(東山薊)キク... アズマヤマアザミ(東山薊)キク科(Asteraceae)
学名:Cirsium microspicatum Nakai
アズマヤマアザミ(東山薊);ア... アズマヤマアザミ(東山薊);アザミ属
本州(東北地方南部から近畿地方の主に太平洋側)に自生している日本固有種。
茎は直立~斜上し、下部で枝分かれが少なく中部以上でよく分枝し上向きに伸びる。
茎葉は長さ23~50㎝、楕円形~広倒卵形で鎌状に曲がり先が鋭く尖る。
長さ23-50 cmで羽状に中裂~深裂し長い刺があり裂片は4~6対。
葉の基部は茎を抱かない。根生葉は花期にはない。花期は9月~11月。
頭花は直立または斜上、柄は無柄か殆ど無柄で,複花序は穂状となる。
総苞は狭筒形,直径は生時で6-10 mm,総苞片は11~12列で圧着する。
また、やや幅が広く筒形のものも見られ、あまり粘らないが総苞片に腺体はある。
くも毛も多い等、他の種と交雑しやすい種といわれ、交雑種も多い。
花色が薄く、頭花の柄(花序柄)が無柄でなく、短柄でありやや長いものもある。
花が枝先に単生するものや下向きに咲くものも見られる。
中部・関東地方では腺体が退化して総苞は粘らないものが多いが、
東北地方や北陸地方,近畿地方にみられるものでは、
中片と内片に楕円形の腺体が発達し総苞は粘る(ネバリアズマヤマアザミと呼ぶ)。
常緑樹林や夏緑樹林の林縁に生え,山麓部にも多くみられる。
小花は長さ18-21 mm,狭筒部は広筒部より長い。
痩果は灰褐色,長さ4 mm,冠毛は長さ14-16 mm。
ネバリアズマヤマアザミ form. glutinosum は東北地方、北陸地方、
近畿地方に分布し、総苞が著しく粘る。
和名の由来は四国、九州に分布するヤマアザミに似ていることから。


《  中々出会えない花〝東山薊〟 ❖泉の森・姥百合群生地端❖  》
《 雅羅・/・〝里緑地の花  ...
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **
15)アズマヤマアザミ Cirsium microspicatum Nakai var. microspicatum
雌雄同株の多年草.花茎は高さ 1~1.5m,根生葉の葉脈にはしばしば白い斑が入る.
茎の下部の葉は羽状に浅~中裂し,裂片は 4~5 対ある.
花は 9~11 月,頭花は淡紅色でほとんど柄がなく,葉腋に 1~3 個がまとまってつく.
総苞は狭筒形で上部は少し細くなり,幅 8~12mm.
総苞片は短くやや斜上し,反り返らない.
関東地方,中部地方に分布し,県内では丹沢,箱根,小仏山地に多く,
多摩丘陵ではごく稀である.渓谷に面した林内や林縁に生える.
白花品のシロバナアズマヤマアザミ form. albiflorum Hid.Takah., nom. nud. が
山北町で採集されている.県内産をはじめ,関東南部では本種の総苞片の腺体は
退化的で粘らないものがほとんどだが,
近年,相模湖北部から総苞片の腺体が発達した粘る標本が得られており,
県内にも少ないが産することが分かってきた.
総苞片の腺体が発達したものは東北から北陸,近畿地方にかけて多く,
ネバリアズマヤマアザミ form. glutinosum Kitam. として区別されることもあるが,
種内における腺体の発達差異をどのように考えるか,
今後,他種を含めた再検討が必要と思われる.
標本:シロバナアズマヤマアザミ 山北町西丹沢世附峠 1995.9.8 高橋秀男 KPM-NA0104822;
山北町中川白石林道2015.10.20 西湖シダ勉強会 KPM-NA0283070;
ネバリアズマヤマアザミ 相模原市相模湖町底沢 2007.11.11 酒井藤夫・酒井啓子 KPM-NA0159387.

*       *       *
東山薊、強烈って・・見れば見る... 東山薊、強烈って・・見れば見るほど感服する。

泉の森にはアズマヤマアザミの他、色々な薊が咲いている由。
*タイアザミ(大薊)・関東地方に多いのでトネアザミ(利根薊)とも呼ばれる。
*ノアザミ
*アメリカオニアザミ、別名セイヨウオニアザミ
*ノアザミ  
*ノハラアザミ 
*キツネアザミ 
*クロアザミ 
以上、泉の森に見られたとの資料があるが、私的未見のものもある。
私観察では、セイヨウトゲアザミとおぼしき葉も見かけたが???
いまひとつ、???な葉を見た。私的には驚きの葉。
アズマヤマアザミから少し離れた所に見えたロゼット根葉に目が行った。
ロゼット様からヒレアザミ(鰭薊)属の一種と思える葉に見えた??
 カルドゥウス・デフロラツス;キク科ヒレアザミ属の二年草。
学名: Carduus defloratus、英名: Alpine thistle。
ヨーロッパの山々、標高800~2400mの草地や岩礫地などに生え、草丈15~60cm。
葉は長い披針形で、縁には先端に鋭い棘のある粗い鋸歯あり。
夏6月から8月頃、茎頂に赤紫色の頭花を咲かせる。総苞片は開出。
こんな花を以前見たことがあり葉形を思い出した。
 スイス・ルツェルン州のピラトゥス山山麓で見た花である。
“ピラトゥス山”は、思い出の名。北八ヶ岳に北八ヶ岳ロープウエイがある。
八ヶ岳の北端に位置する北横岳と縞枯山の間に架かるロープウエイ。
開設当初は、ピラタスロープウエーと言っていた。
スイスの ピラトゥス山の景観に似ている、と付いた名と聞いている。
工事中には黒曜石がかなりの量、出てきたのを見ている。
営林局のバイトをしていて目撃した。
そんなことで本場を散策しによったことがあり、色々花とであった。
若いロゼット葉を見かけて印象深く覚えていた。それに似ていた。
撮影しにくい場所。再度見に行って撮影・観察してみたい。


「令和陸年(皇紀2684年)10月17日」
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