《 雅羅・/・襍〝備忘録  24-41〟❖ ’24-298 ❖ 》

ツルグミ(蔓茱萸) グミ科(E... ツルグミ(蔓茱萸) グミ科(Elaeagnaceae)
学名:Elaeagnus glabra Thunb.
ツルグミ(蔓茱萸);在来種 福... ツルグミ(蔓茱萸);在来種
福島県以南の本州、四国、九州、沖縄に生育する、蔓性の常緑低木。
幹は灰黒色、丸い皮目があり、古くなると縦の裂け目が入る。
枝は鈍い稜があり、赤褐色の鱗片(鱗状毛が密生)がある。
枝には、時に「逆枝」と呼ばれる下向きの短い枝を出す。
他の木に寄り掛かり絡みながら長くのび、垂れ下がる。
葉は互生し、先方が長い長楕円形で縁はあまり波打たない。
葉の表の銀色の鱗状毛は出始めだけで、後にはなくなる。
葉裏にも赤褐色の鱗片(鱗状毛)が密生する。
花は10~11月、先端が4つに... 花は10~11月、先端が4つに裂けたラッパ型。
白色で花弁の外側にも鱗片がある。
果実は、翌春に赤く熟す。赤くなる前に落ちてしまうものもる。
グミの仲間は花が春咲きが多いが秋咲きはツルグミとナワシログミ位。
ナワシログミも勢いのよい枝はつるのように長く伸ばす。
見分けるのが難しいが、ツルグミの鱗片が赤褐色である。
対して、ナワシログミは白色で葉の周りが波打ってやや裏側に巻き込む。
「逆枝」と呼ばれる下向きの短い... 「逆枝」と呼ばれる下向きの短い枝を出す。
葉表の銀色の鱗状毛は出始めだけ... 葉表の銀色の鱗状毛は出始めだけで、後にはなくなる。若い葉の画像なし。
葉裏にも赤褐色の鱗片(鱗状毛)... 葉裏にも赤褐色の鱗片(鱗状毛)が密生する。
( 以上、総ての画像は借り物 )

《 身近に居ない蔓植物〝蔓茱萸〟》
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **
(7)ツルグミ Elaeagnus glabra Thunb.
つる性の常緑低木または小高木.
長い徒長枝を出し,分枝した枝は開出または下向きに伸びる.
小枝は鈍い綾があり,赤褐色の鱗状毛が密生する.
葉身は長楕円形または卵状長楕円形,鋭尖頭,
下面は赤褐色の鱗状毛が密生する.
ときに徒長枝の葉は銀色の鱗状毛をしく.花は 10~11 月,
萼筒は鈍い 4 綾のある細い筒形,しだいに細くなって子房につながり,
萼裂片は萼筒より著しく短い.
果実は長楕円形,長さ 15mm,4~5 月に熟す.
本州,四国,九州,琉球;朝鮮,中国,台湾に分布.
県内では海岸からシイ・カシ帯の山地の樹林内や林縁にやや普通に見られる.
雑種
1)アカバグミ Elaeagnus ×maritima Koidz. in Bot. Mag. Tokyo,
31: 133 (1917) の基準産地は葉山(1916.11.5 久内清孝)
と横浜(1916.11.3 久内清孝);
E. ×hisauchii Makino ex Nakai in Bot. Mag. Tokyo,
32: 223 (1918)の基準産地は横浜(久内清孝)と横須賀(松村任三)
別名オオバツルグミ.つる性の常緑低木または小高木.
ツルグミとオオバグミの自然雑種と見られている.
小枝はツルグミより太く,明らかな稜角をもち,葉柄はやや長く,
葉は広く,萼筒は明らかな 4 稜のある筒形で,ツルグミのような細い漏斗形でない.
オオバグミのような鐘形にはならない.
裂片は萼筒の半分の長さに近い.新条は帯赤褐色.
葉下面の全面に赤褐色(銅色)の鱗状毛をしくものはアカバグミ E. maritima で,
葉下面に銀色の鱗状毛をしき,
その上に赤褐色の鱗状毛の散生するものはオオバツルグミ E. hisauchii と呼ばれたが,
鱗状毛や葉形には変化があって,はっきりとふたつの形に分けることは不可能である.
関東地方以西で記録され,県内全域の海岸に点在する.
*       *       *
丘陵地の林内に生える常緑木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。
三浦半島や大磯丘陵などで今でも見られるようだ。
全きの自然状態ではなく刈払い等で余り見られなくなっているようだ。
花が咲きづらい環境では実もできない。
人間主体の環境保全に疑問を持つ。
生物共同体的均衡等という言葉を聞かなくなった。
若い頃、横須賀市・鷹取山に登攀トレーニングのためによく出かけた。
逗子・神武寺周辺から鷹取山にかけてこの時期見かけた。


「令和陸年(皇紀2684年)10月24日」
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《 雅羅・/・襍〝備忘録  24-40〟❖ ’24-297 ❖ 》

ゴキズル(合器蔓) ウリ科(C... ゴキズル(合器蔓) ウリ科(Cucurbitaceae)
学名:Actinostemma tenerum Griff.
ゴキズル(合器蔓);つる性1年... ゴキズル(合器蔓);つる性1年草
北海道〜九州の水辺に生える。
葉は長さ5〜10cm、幅2.5〜7cmの三角状披針形で、先端は尖る。
葉腋から花序をだし、小さな黄緑色の花をつける。雌雄同株。
花序の上部に雄花が総状につき、基部に雌花が1個つく。
花は5全裂し、裂片は細長い。
萼も同じ形なので、花びらが10個あるように見える。
雄花の中心部には5個の雄蕊があ... 雄花の中心部には5個の雄蕊がある。
雌花は雌蕊の周りには退化した雄蕊がある。
果実は長さ約1.5cmの蓋果で... 果実は長さ約1.5cmの蓋果で、熟すと横に割れる。
なかには黒褐色の種子が縦に2個並んでいる。
花期は8〜11月。(野に咲く花)
(上画像、総て借り物)

《 身近に居ない蔓植物〝合器蔓〟》
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **
1.ゴキヅル属 Actinostemma Griff.
1 年草.雌雄同株.葉は長 3 角状心形で,粗い歯牙がある.
萼も花冠も裂片は放射状に細長く尾状に尖り,萼片の縁に腺がある.
雄花は総状につき,雌花は雄花序の基部に単生.
果柄は細く,果実は小型で表面に突起が点在する.
熟すと果実は上下に分離して,種子を散らす.種子は偏平でざらつく.
東アジア~インドに 7 種分布し,日本にはゴキヅル 1 種が分布.
(1)ゴキヅル Actinostemma tenerum Griff.; A. lobatum (Maxim.) Maxim. ex Franch. & Sav.;
A. lobatum (Maxim.) Maxim.ex Franch. & Sav. var. japonica Maxim. in Franch. & Sav., Enum. Pl. Jap.
1: 175 (1873) の基準産地は横浜茎は細く,全草軟弱.
葉は長さ 3~10cm,ときに 3~5 裂するものもあり,葉先は細く尖る.
花期は 8~9 月,花は直径約 1cm で黄緑色.雄しべは 5 個.
果実は緑色の楕円体で,長さ 1.5cm 前後あり,下垂した状態での上半分(果
柄側)に突起がある.
果柄は長さ約 1cm.種子は 2 個,黒褐色で大きい.
本州,四国,九州;朝鮮,中国,ベトナムに分布.
水辺の草むらに生える.
県内では沖積地に点在し.ごく少ない.
『神 RDB06』では絶滅危惧ⅠB 類とされた.
*       *       *
合器(ごうき)とは、ふたつきの椀(食器)を意味する。また、修行僧などの持ち歩く椀をいう。
果実が熟すと、果皮が横に割れ上半分が蓋のように取れ、下部が椀状になる。
その形から合器の名が付いた由。更には、こうした実を蓋果(がいか)と言う。

「令和陸年(皇紀2684年)10月23日」
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