《 雅羅・/・襍録〝山紫陽花系〟❖ ’24-159 ❖ 》

アマチャ(甘茶)   アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea serrata 'Amacha'
synonym  Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. thunbergii (Siebold) H.Ohba
別名:コアマチャ、ヒメアマチャ

大甘茶。
白甘茶。
八重甘茶。


アマギアマチャ(天城甘茶)   アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea serrata var. angustata

《〝ヤマアジサイ系の品種「アマチャ」・「アマギアマチャ」〟6月木花Ⅳ-2》
アマチャ は、高さ100cmほどの落葉低木で、母種 ヤマアジサイ の変種。
葉は対生し、楕円形で鋸歯があり、先端がとがり、表面は無毛で艶がある。
 初夏、茎頂の散房花序に青紫色の沢山の小さな両性花をつける。
 両性花の周りは、大きなガクの中性花 ( 結実しない装飾花 ) が囲む。
両性花の花弁は5個、雄蕊10個、雌蕊は花柱が3個、中性花の萼片は4個。
花が咲き終わると、中性花は反り返り宿存する。
生の葉は、そのままでは苦味があるが、
苦味成分が分解されると、甘味成分 フィロズルシン に変化する。
 葉が乾燥する過程で酵素作用を生じるのでゆっくりと自然乾燥を要す。
 この乾燥した茶葉を煮出した煎液が 「 甘茶 」 である。
4月8日の花祭りに釈迦像にかける甘茶もこれを使用している。
煎液は非糖性なので、糖尿病患者などの甘味料として利用されている。
また、飲みにくい薬の味を調整して飲みやすくする矯味料にも用いられる。
幼児が濃い甘茶の飲用が原因で中毒症状を起こした例があり注意が必要。

アマギアマチャ(天城甘茶) は、伊豆地方の山地に生える落葉低木。
ヤマアジサイの変種で、アマチャの代用として利用されている。
葉は対生し葉の幅は母種より狭く、葉身は長さ10cmくらいの被針形。
花は6月頃から咲き、両性花は全体に淡い黄緑色、花弁、雄蕊、雌蕊数はアマチャと同じ。
中性花は白色で、ガク片の数は3~5個、幅が狭いためガク片が離れてつく。
一説には、 アマギアマチャ の甘い木 「 甘木 」 が「 天城 」 の地名になったとか。
近年、天城山中に日本鹿が増え、食害で絶滅の危機に瀕している由。
共存共栄の道を施す必用が、課題となっている。


鎌倉五山第四位の禅寺〝 浄智寺〟
比較的静かに観れる紫陽花鑑賞の穴場。
そんな境内の一角に甘茶とおぼしき花が見える。
其の脇に有る石柱。銘文を見ると懐かしく昔を思う。
**浄智寺・八幡宮歴史的風土特別保存地区 神奈川県**
この歴史的風土特別保存地区指定によって日本の自然保護が広まった。
文化財と緑地景観保全を一体化し規制したものである。
通称の古都保存法が、日本における自然保護の原点である。


「令和陸年(皇紀2684年)6月7日、記」
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