今年の読書(12)『財務省の階段』幸田真音(角川書店)
Jan
22
一番最新作(?)として、『財務省の階段』を読んでみました。
<本格経済小説にして、ホラー経済小説>と帯にありますが、今までの小説群とは違って、短篇の連作になっています。
著者自身があとがきに書いていますが、<作家になって16年。毎回違ったテーマを選び、書き方もそのつど変えて、さまざまな作品を書くことを自分に課してきました>
確かに経済小説だけでなく、せつない大人の恋物語である『コイン・トス』や、出身県である滋賀県の磁器の製造販売を始めた近江商人の一生を描いた『あきんど 絹屋半兵衛』など、幅広い分野での著作が目立ちます。
残念ながら今回の短篇集、ストーリーが連鎖して進みますが、著者本来の力量が発揮できている密度とは言えず、満足できませんでした。
Posted at 2012-01-22 17:44
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Posted at 2012-01-23 02:48
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Posted at 2012-01-23 15:12
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Posted at 2012-01-24 00:18
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