今年の読書(20)『追悼者』折原一(文芸春秋社)
Feb
12
日本の一流企業に勤めるエリート女性社員が、OLと売春婦との二面性を使い分けていたことに、当時のマスコミは飛びついて面白おかしく取材合戦を繰り広げていました。
ノンフィクションを始め、このテーマの主題での小説も多く書かれています。
この『追悼者』も、昼は大手旅行会社に勤めながら、夜は浅草の街娼として殺害され、ノンフィクション作家が事件を追う筋立てで、犯人までたどり着く過程が、ルポルタージュの手法で表現されています。
終り頃には、「なるほどそうか」と読者を納得させながら、最後にまたどんでん返しで終わらせる手法は、さすがだと言わざるを得ません。
<目には目>を思わせる最後の6行ほどの文章が、読者に心地よい終末感を与えてくれますので、殺人犯への鉄鎚として気分良く読め終えました。
Posted at 2012-02-12 18:39
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Posted at 2012-02-13 14:44
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Posted at 2012-02-13 15:35
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Posted at 2012-02-14 00:40
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