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- 今年の読書(145)『飛田の子』杉坂圭介(徳間書店)
「あべのハルカス」を代表に隣接する阿倍野地区の再開発が進んでいますが、その西側に位置しているのが<飛田新地>で、阪神甲子園球場2個分のエリアに約160軒の料亭(遊郭)が営業をしています。
著者はそのなかで料亭経営を10年経験され、今は女の子のスカウトマンとして、自らの経験を生かされています。
業界で2期4年務めた委員長の打ち上げとして、<飛田新地>の 「鯛よし百番」 で委員会を開催、会食後玄関に並ぶきれいなオネイサン達を眺め、呼び込みのおばちゃんの声を背に、メイン通りを歩いて帰宅しました。
この本には、自らの料亭で働いていた6人の女の子が登場、それぞれの人生観や業界の現状や裏話が詰まっており、ノンフィクションならではの迫力で楽しめます。
実際の街の区画や夜のメイン通りを歩いた経験があるだけに、リアル感を感じる一冊でした。
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