いつも<佐々木房甫>先生の生け花を拝見させていただいておりますが、今回はど~んと構えた大振りの構成にいつも以上の迫力を感じました。
使われている花器は立杭焼きでしょうか、素焼きながら底が広がる力強い姿で、全体を引き締めています。
使われている素材は、「ナンテン」と「菊」で、奇をてらった素材ではありませんが、「ナンテン」の微妙な枝向きの配置になるほどと唸るばかりです。
「ナンテン」はメギ科ナンテン属の常緑低木種ですが、<生け花>に使われる赤い実は長持ちし最後まで残っています。宴会など赤い顔して最後まで呑み続ける人たちを「ナンテン組」と読んでいますが、わたしは顔色が変わらない白い実の「ナンテン組」かもしれません。