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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(29)『旧友は春に帰る』東直己(ハヤカワ文庫)

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今年の読書(29)『旧友は春に...
札幌在住の著者としては、地の利を得た「ススキノ」を舞台に描く作品は水を得た魚のようにいつも鮮やかで、映画にもなりました 『探偵はバーにいる』 (1992年)を処女作として、本書は便利屋の<俺>を主人公にした<ススキノ探偵>シリズとして 『探偵、暁に走る』 に次ぐ10作目になります。

<俺>のもとに『探偵はバーにいる』の売春クラブ殺人事件がきっかけで、25年前にススキノから石垣島に逃避したデート嬢の<モンロー>から、「助けてくれ」とのメールが届きます。
逃げている事情を話さない彼女を、希望通り潜んでいた夕張から本州の大間に無事に逃がしてやるのですが、その直後から<俺>は暴力団組織からの嫌がらせを受け始めます。

<モンロー>を送り届けた直後、<俺>の基に4億円分の収入印紙が届き、これが逃げている原因なのかと<俺>は独自で調査を進めていきます。

当時ススキノで一番の美人と謳われた<モンロー>も、50歳を超え老けた女になり果てていましたが、<俺>も52歳になり、青春時代のひと時を呑み仲間として過ごした縁だけで、窮地を救い出す<俺>の生きざまに男気を感じさせる物語です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2014-03-02 04:42

「探偵はBARにいる」の作者ですか。
映画、2作ともみましたよ。
とても美味しかったです。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2014-03-02 13:54

はい、その原作者です。
東京の歌舞伎町も裏社会の似合う街ですが、ススキのもこの手の小説の舞台としていい味を出汁ていますね。

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