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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(67)『アナーキー・イン・ザ・JP』中森明夫(新潮文庫)

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今年の読書(67)『アナーキー...
これは奇想天外な物語でしたが、近代日本史の再勉強をしているようで楽しめました。

主人公は、パンクロックにはまっている17歳の高校生<シンジ>ですが、パンクの王様<シド・ビシャス>のお告げを聞こうとイタコのばあさんの祈祷所に出向くのですが、間違えてアナキストの<大杉栄>の霊を呼び出してしまい、<シンジ>の脳内に住みついてしまいす。

没(1923年9月16日)後90年を経た日本において、<大杉栄>と<シンジ>の取る行動が何とも絶妙な二人三脚で、破天荒な物語が繰り広げられます。

<幸徳秋水・菅野須賀子・神近市子・甘粕大尉>など、<大杉栄>の身近な登場人物名が多数登場、史実に基づいた歴史物としての裏付けもあり、高校生の痛快青春物語として、これはなかなかの力作でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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キー坊
Commented by キー坊
Posted at 2014-06-03 16:30

遅い書き込みですみません。 
Sex Pistols、シャド・ビシャス、懐かし~。 
そう思ってこの本を読みましたが、ぶっ飛んでましたね! 表向き青春小説ですが、一癖、二癖ある小説でした。 
SF設定から一歩突っ込んだ、所謂思考実験文学の範疇に入るのでしょうか? 
今を生きる大杉栄像、秀逸です。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2014-06-03 16:37

キー坊さん、コメントありがとうございます。
一読されて頂いたようで、恐縮です。
歴史が好きでなくても、ほぼ史実に基づいた構成で、最後まで楽しめました。
ロック好きの高校生のミーハー的な世界を超えた内容でしたが、どのような範疇で呼べばいいのか、分類は難しいそうですね。 (苦笑)

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