男女とも平均寿命が延び、超高齢社会になりつつある日本ですが、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と思われる人物が少なくなってきていると感じます。
この『老いの才覚』も、そのような世間の風潮に釘指す指導書として、自立した老人としての心構えについての意見が、全8章の構成で述べられています。
<曽野綾子>氏いわく、「老いの才覚」=「老いる力を持つことが重要」ということで、
1.「自立」と「自律」の力
2. 死ぬまで働く力
3. 夫婦・子供と付き合う力
4. お金に困らない力
5. 孤独と付き合い。人生を面白がる力
6. 老い、病気、死と馴れ親しむ力
7. 神さまの視点を持つ力 等7つを指摘されています。
80歳を超えられた著者自身が後期高齢者の立場ですので、説得力ある内容に共感を覚えました。
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