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- 『ピザマンの事件簿』L.T.フォークス(ヴィレッジブックス)
主人公<テリー・サルツ>は26歳、腕のいい大工でしたが、酒と薬の影響でバーで暴れ刑務所生活を送る羽目になり、仕事も失くし妻<メリールー>とも離婚(中)という状態です。
出所した<テリー>を快く迎えてくれたのは、屋根職人の<ダニー>で、彼の住むオハイオに転がり込み、町で見かけたピザハウス『カーロ』に配達係として酒も薬もやめて仕事に励み、新しい仲間や大工仕事が舞い込み順調な再スタートを切りだします。
ある日配達係の<ウイットネス>が、店の裏側でナイフで殺される事件が起こり、<テリー>は過去の行状から一時は地元の警察官<アラン>に疑われますが、反対に<テリー>は、<ダニー>や『カーロ』のベテラン配達係<ダンプ>やマネージャーの<グラフ>を巻き込み、自ら犯人を捜しだそうと乗り出します。
誰もが顔見知りに近い小さな町での事件を通して、<テリー>が自己再生してゆく物語でもあり、男同志の友情や夫婦間の愛情が絡み合うミステリーに仕上がっています。
銀行勤めの別居中の妻<メルーリー>も、なぜか<テリー>の住む町に転勤、シリーズとして3冊が既刊されているようで今後の展開が楽しみです。
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