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『小夜しぐれ』<みをつくし料理帖>髙田郁(ハルキ文庫)

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『小夜しぐれ』<みをつくし料理...
<澪>は主人<種市>の料理屋「つる家」に奉公する料理人で、<みをつくし料理帖>シリーズとして 『今朝の春』 に次ぐ第五巻目になります。

いつも通り季節の移ろいと共に四話からなり、本書で初めて<種市>と屋号にしている「つる家」と17歳でなくなった娘<つる>との出来事が登場します。

吉原遊郭の翁屋の楼主<伝右衛門>に依頼された花見の宴席の料理を<澪>は悩んでしまいますが、幼馴染の<あさひ太夫(野江)>のこともあり引き受けますが、献立に頭を悩ましてしまいます。

町医<永田源斉>との結婚を望んでいる両替商伊勢屋の娘<美緒>は、父親<九兵衛>が決めた中番頭<爽介>との結婚を嫌がり、<澪>の店に逃げ込んできます。

本書も料理屋「つる家」を舞台に起こる色々な出来事を通して、最後は<澪>が心を寄せる<小松原(小野寺数馬)>の御膳奉行としての奮闘でまとめられており、この先の二人の関係が気になる終わり方でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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