今年の読書(50)『偶然の科学』ダンカン・ワッツ(ハヤカワ文庫)
Apr
12
第一部『常識』、第二部『反常識』という構成で、現在社会における人間の問題は『常識』を判断基準にしているが、著者は「常識を用いるな」と警告を発し、ビジネスでも政治でも、エンターティンメントの世界でも、専門家の「常識」の判断は正しくはなく、過去の歴史は教訓にならないことを、理論的・実験的に検証しています。
マイクロソフト主任研究員として、ネット社会の利点を生かし、膨大なサンプル数を収集できる<クラウドソーシング>を利用しながらの分析は説得力がありました。
多くのサンプル例を用いて、社会と経済はその時々の<偶然>に作用されていることを検証していますが、そのメカニズムを分析できれば予測可能な社会が見えてくるのではと考えますが、これまた<偶然>のなせる業でもあるようです。
Posted at 2015-04-13 03:06
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Posted at 2015-04-13 07:03
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