「ススキノ」で、便利屋として生計を立てている<僕>を主人公とする<ススキノ探偵>シリーズの第8作目が本書です。
相変わらず雑多な仕事をこなしているとき、退職した平刑事の<種谷>から、2年前に起こった「あいの里女子高生失踪事件」の協力を求められます。
退職した<種谷>は、当時のアルバイト先の花屋の経営者であった<檜垣紅比古>を疑い続けていますが決定的な証拠がなく、<俺>に<種谷>に近づき証拠となる死体を見つけてこいと頼まれます。
馴染のバー<ケラー・オカダ>で<種谷>に近づきますが、なぜか彼は<小椋良一>と名乗っていました。
行方不明の<邑隅エリカ>のことが気になる<俺>は、虫唾が走る<小椋(=檜垣)>と酒を飲み歩きますが、彼は<俺>が最も嫌いな性格の持ち主でした。
このシリーズではお馴染みの脇役たちも健在で、冬の「ススキノ」の街を舞台に、辣腕を振るう<俺>の行動に溜飲を下げられる一冊でした。
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