著者の短篇集として<森博嗣自選短篇集>の副題が付いていて、13篇が納められています。 タイトルになっている表題作は、13篇目に収録されていますが、ファンタジックな物語でした。 著者自身が某国立大学の工学部の教授と言う立場ですので、『キリシマ先生』の一遍は、現実的で面白く読めました。 どんでん返しの『卒業文集』、ミステリーっぽい『虚空の黙禱者』や『小鳥の恩返し』など、著者の特性がよく表れた作品集でした。